盗人の運命/Thieves' Fortune

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/05/27

盗人の運命/Thieves' Fortune

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窓の向こうに影・視線を感じハッと振り返るが、そこには何もなく...というのがホラー映画なんかでは定番の手法で、見飽きるどころかむしろ落ち着いたりするのだが。そのたびに思うのが、窓ってこうなんか不思議なパワーのある存在よねという。別にオカルト的なことを言いたいわけでもないし、風水どうこうという話でもなく。ガラス窓というものは、外界の光を透過し、透明であるが故に内部と外部をつなぐようで、それでいて隔たりがある。そして反射で色々なものが映り込む。窓の感じが良い家なんかにお邪魔すると、なんとも羨ましくなる。アパートのデカい窓じゃちょっと味気ないもんじゃ。

 

マジックの世界でそういう感じの良い窓があるなと思ったのは、ローウィンのキスキンのお家。レンガ造りの家に4つに区切られた丸窓なんて、実に素敵で...その窓から家屋内をのぞき込む影が。そんなワンシーンを切り取ってカードにしたものが《盗人の運命》。家の中では大きな書物を読むキスキンの姿が。それをのぞき込むゴブリン。この次元のゴブリン達はボガートと呼ばれ、それぞれに魅力的な品を集めて競い合うという習性がある。このボガートはどうやらキスキンが読みふけるその書物が眩いお宝に見えたようだ。この盗人の運命は...さてどうなるか。この窓にはうっすらとその先に起こるかもしれない4つの未来が描かれている。キスキンに見つかる・警備兵にノックアウトされる・逃走劇・そしてまんまと逃げおおせる。この盗人の運命は果たして?

 

4つの未来から現実になるのは1つだけ。カードとしての《盗人の運命》もそんな1枚だ。ライブラリーの上から4枚見て、好きなものを1枚手札に加えて残りを底へ送る。ドローと言うよりはサーチ呪文で、手札の質を高めるデッキ=コンボデッキ向きの1枚である。というか、まんま3マナになった《衝動》だ。ソーサリートインスタントの差こそあれど、《思案》という非常に使いやすいサーチ呪文が同ブロックにある以上、4枚見る以外のサービスポイントが欲しいところだが...ご安心を、伊達にアンコモンではない。勿論ありますとも。

 

「部族インスタント・ならず者」であり、『モーニングタイド』のならず者といえばの能力"徘徊"を持っている。徘徊呪文はならず者がこのターン対戦相手に戦闘ダメージを与えていれば、徘徊コストで唱えることが出来るというボーナスを得る呪文だ。この呪文の場合は、なんとマナコストが青マナ1つになる。これは破格だ、《思案》と比べても遜色ない。自身のターンであるのでインスタントであるという利点は薄れてしまうが、1マナで後続を呼び出しに行けるのは優秀だ。後続として《臭汁飲みの山賊》や《欠片盗み》をこれらもまた徘徊コストで唱えたりできれば完璧だ。この環境で1番の...いや歴代でもトップクラスのならず者と言えば、《苦花》から生み出されるフェアリー・ならず者トークン。これで自動生成したトークンで殴りつつ手札の充実を図るなんて、なんとも悪くていいね。あるいは《トレストの密偵長、エドリック》の統率者デッキで1枚挿しのカードを探しに行くのも良いんじゃないかな。

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