マラング川をうろつくもの/Marang River Prowler

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/06/21

マラング川をうろつくもの/Marang River Prowler

マラング川をうろつくもの/Marang River Prowler

マラング川をうろつくもの/Marang River Prowler

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スゥルタイとマルドゥの国境付近を流れる、ここマラング川は釣りの名所です。山の雪解け水が流れ、養分に飛んだこの大河はスポーツフィッシングを楽しむには最適の場所。引きの強さを楽しんだ後は、スゥルタイ流のバナナの葉で包んだ蒸し物を楽しみましょう。それじゃ早速...え?人が...いやちょっと待って、うわ、アァァァ____。多元宇宙釣り万歳なんて番組があったのならば、こんな放送事故にも巡り合ったのかもしれない。次元タルキールを流れるマラング川には、ヤバいヤツがいる。

 

3マナ2/1、それだけならまあまあ。持っているのは回避能力、それも最強のもの「ブロックされない」だ。川の流れに身を潜め、音もなく背後へと回り込むのだろう。3マナパワー2でこの能力を有していれば戦力にはカウントできる。敵陣へと切り込んで確実なクロックとして機能してくれることだろう。ただし、うろつくもの自身もまたブロックには参加できない。川の中を移動しているものであり、陸のことには関心がないのであろうか。なかなかにマイペースなやつだ。

 

このうろつくもの、タフネスが1と低いため、戦闘することはないとはいえ最低レベルの除去でコロッと死んでしまう。ちっぽけなクリーチャーではあるのだが、ご安心を。あなたが黒か緑のパーマネントをコントロールしていれば、墓地にあるこれを手札にあるかのように唱えてOK。何度でも蘇らせることが可能だ。墓地を活用するスゥルタイ群らしい1枚であり、この氏族のもう1つの未来の姿・シルムガル氏族の能力"濫用"とも噛み合っているデザインはなかなか面白い。

 

墓地にある時に唱えることが出来るようになるので、特に相性が良いのは《血の暴君、シディシ》。これが戦場に出た時・また攻撃した時にライブラリーから墓地に落ちたらゾンビを生み出すのに貢献できるし、シディシが緑であり黒でもあるのでこれが墓地から戻ってくる手助けをすることが出来る。当時流行っていた「シディシ・ウィップ」にはうってつけに見えた。《サテュロスの道探し》からも展開出来るしね。ただ、期待されたほどは使われることはなかった。やっぱりブロックに参加できないっていうのが大きくマイナスだったんだろうな。そもそも2/2ならマナ払わずに出せるし。

 

しかしゾンビなどでもないのに川を渡る人間が何度でも蘇ってくるというのは不気味極まる。マラング川はガンジス川のような聖なる河川で、流れていた死体がムクリと頭をもたげたりするのかもしれない。この川を徘徊するならず者、1280年後にはまた違う姿となってこの河川をうろつくことになるのだが...。

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