泥棒カササギ/Thieving Magpie

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/06/15

泥棒カササギ/Thieving Magpie

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泥棒カササギ/Thieving Magpie

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鳥は翼の獲得により広範囲に渡る活動が可能になった。彼らの大繁栄を支えたのはそれだけではない。爬虫類よりも進んだ生活様式、認知能力...そう、知能だ。取るに足らない脳の大きさの小鳥でさえ様々な歌を覚え、気分によりそれを歌い分ける。同種も当然ながら多種である人間なども見分けられる。高度な巣を作り、効率の良い子育てを番いで行い...中でも、やはりカラスの仲間は別格だ。極めて高い社会生活を行い、広範囲の地図を記憶し、道具を使って遊ぶ。カラス科の鳥類は、脳の大きさもさることながらその構成も発達したもので、故に「鳥の中の霊長類」とさえ呼ばれる。カササギも、そうしたカラス科の鳥である。人間の子どもと老人には近づくが、若い者は危害を加えてくる危険があることを理解して距離を置くらしい。また、哺乳類でもなかなかクリアできない、鏡に映った自分の姿を自らのものである理解する実験・ミラーテストをクリアした初の鳥類であるという。眉唾ではあるが、仲間の死に際してそれを追悼するような儀式を行う姿も見られているとか。いずれにせよ、高い知能の持ち主であることは事実のようだ。

 

そんなカササギをモチーフにしたカードが《泥棒カササギ》。カササギという鳥は、主にヨーロッパで宝石泥棒として認知されており、窓際にそれらを置いておくとくわえて巣に持ち去ってしまう、と伝えられている。ロッシーニの作曲したオペラにも出てくるとか。このカササギも、対戦相手にダメージを与えた際にカードを1枚くわえて帰ってきてくれる。ダメージを与えれば1ドロー、4マナで1/3とスペックは低いが、飛行を持っているためにダメージを与えられる可能性はかなり高い。これでペチペチ殴りながら、手札を補充して打消しやバウンスでコントロールするデッキ「カササギ・ブルー」は世界選手権でTOP8まで進出した実績がある。なんとも日本人好みなデザインのカードで、多くのパーミッション愛好家にかわいがられたペットであった。『ウルザズ・ディスティニー』のイラストは鳥類図鑑にも掲載できそうなほど美しく、それのファンも多い。

 

ただ、実際のカササギで実験を行ったところ、カササギは金属の類を危険なものであると判断して避けて行動するらしい。《泥棒カササギ》の正体は、その家の人間や客人だったのかもしれないね。

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