優柔不断なる君主 袁紹/Yuan Shao, the Indecisive

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/07/29

優柔不断なる君主 袁紹/Yuan Shao, the Indecisive

優柔不断なる君主 袁紹/Yuan Shao, the Indecisive

優柔不断なる君主 袁紹/Yuan Shao, the Indecisive

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袁紹本初は名門の生まれである。汝南群汝陽県の出身で、この汝南袁氏は後漢時代、4代に渡って三公(当時最高位とされた3つの官職。財政や教育、治水などを司った)を輩出した名門中の名門だ。袁紹はその前半生は謎に覆われているが、幼少時に父と死別し叔父たちに育てられたという。エリート達に育てられた袁紹は20歳にして県令(県知事)の役職に就き、その仕事ぶりは清廉であると評判だった。袁紹の風貌には威厳があり、しかし自身が名門であることをひけらかさぬ謙虚な性格だったため、多くの人々に慕われたという。袁紹は母の死後、喪に服して県令の職を離れると、朝廷の招聘に応えず、名士達と交友を深めていた。

 

彼を危険視したのは、当時の朝廷の政治を我が物としていた宦官(平たく言うと去勢した国家公務員。去勢することで皇帝のお付きとなり、権力を握った)達である。宦官に睨まれると、一族の存続にも関わる。袁紹はこれにより叔父に叱りを受け、それにより大将軍・何進の招聘に応じて仕えるようになった。袁紹はその手腕を発揮し、昇進を重ねていく。

 

何進と共に朝廷に巣くう悪しき宦官の一層を図った袁紹は、策を講じた。結果、何進は宦官に暗殺され、これをもって袁紹は宦官の皆殺し・一掃を決行する。ただ、この際に都に招き入れた諸侯の一人・董卓がこの混乱を利用して武力で朝廷の実権を握ってしまった。袁紹は自身が招き入れた害悪を排除するため、反董卓連合を結成し...

 

まだまだ彼の半生を描いただけだが、なかなかにカッコイイでしょう。なのに《優柔不断なる君主、袁紹》だなんて、ひどいや『ポータル三国志』!まあ、しょうがない。このセットは三国志演義を元に作られているので、優秀な部下をその判断力のなさで失ったアホな名門キャラとして描かれた袁紹がカード化されているのだ。まあこれはこれで、ゲームとかで知られている袁紹っぽくはあるので良いか。カードとしては5マナ2/3で馬術持ち。自軍のクリーチャーは2体以上のクリーチャーではブロックされなくなるという常在型能力を持っているので、小粒相手に中~大型クリーチャーを突っ込ませるという戦法が無理なくとれる。トランプルを持ったクリーチャーのサポート役としては良いんじゃないかな。《ボール・ライトニング》や《焦熱の火猫》でゴリゴリィっと。

 

袁紹は圧倒的軍事力で河北を支配、当時の群雄の中では最大の勢力を築き上げる。しかし官渡において、幼馴染である曹操との戦において数で上回っていたものの敗れてしまうと、そのまま勢力も弱まり袁紹自身も病没することとなった。袁紹には3人の息子がいたが、誰を後継とするかを遺さずにこの世を去った。これにより兄弟間で争いが繰り広げられ、横合いから曹操に殴りつけられて袁氏は滅亡した。確かに、この点は優柔不断だったのかもしれないね。

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