頑強なるバルソー/Balthor the Stout

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/07/25

頑強なるバルソー/Balthor the Stout

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今週末は待ちに待った、『異界月』発売後最初の日本国内における大規模トーナメントであるBMO Vol.7。果たしてどんなカード・デッキが暴れまわるのか、今からワクワクを抑えられない。そしてそれを経て、オーストラリアのシドニーにて開催されるプロツアー!ドラフトにスタンダード...世界最高レベルの戦いは、今回もどんなドラマを生み出してくれるのか。楽しみでしょうがないってぇ!今週の当コラムは、トーナメントで決闘を繰り広げるプレイヤー達に準えて、マジックの世界の様々な決闘者・決戦シーンを描いたカードを紹介しよう。いくぞ「激戦ウィーク」、我に続け!

 

開幕を担当するのは、戦闘の体現者・Mr.決闘者、《頑強なるバルソー》だぁぁぁッッ。バルソーはオデッセイブロックの登場人物。同セットの主人公であるカマールの育ての親であり、彼の戦いの師である。彼はパーディック山に住むドワーフだ。ドワーフということは、勿論小柄であり体躯には恵まれていない。しかしながら、彼はカマールやその他の蛮族の若者に、戦闘の技術指導や炎の魔術を指南し、彼らを立派な決闘者へと育て上げた実力者である。パーディック山における戦いの生き字引といったところか。

 

彼をカード化した《頑強なるバルソー》はそんな設定を忠実に再現している。バーバリアン(蛮族)達に+1/+1修正を与えるというロード能力は、彼らに稽古をつけて体力膂力を向上させているのだろう。バーバリアンの部族カードというだけでも稀有な存在である。バーバリアン達の打撃力を上昇させるのはこのロード能力のみにあらず、炎を扱う魔法も個別指導。赤マナ1つでバーバリアンのパワーを1上昇させる、ドラゴンなんかが持っている所謂"火吹き"能力を持っている。それでいて本人は3マナ2/2とサイズもまあ一般的で、扱いやすいカードに仕上がっている。

 

ただ惜しむらくは、バーバリアンというクリーチャータイプを持つカードが突出して強いというわけではないということ。この一点がこのカードの価値を大きく下げてしまっているのが実に勿体ない。そもそもそんなプッシュされるタイプでもないからね...それでも《シヴのゾンビ》《ヤヴィマヤの蛮族》がパンプされるのは「なんか熱い」ので、バルソーデッキを組んで友人らと対戦なんかやったものである。懐かしいなぁ

 

自身のクリーチャータイプは先述のようにドワーフだが、当時はレジェンドのタイプも持っていた。これが廃止され、伝説のドワーフとなった後に、2007年に職業タイプとして戦士を獲得。ただ、バーバリアンのロードが戦士ってのもなんか変だろうと翌年には戦士を失ってバーバリアンに職業変更。こうなると自身の能力でパワーアップしてしまうので、その2つの能力は「他のバーバリアン」を強化するものへと変更に。これにより、《鏡の回廊》なんかで2体並ぶとお互いが強化されるようにはなったが、これ自身のクリーチャータイプをバーバリアンに変更することで3マナ3/3火吹き能力の爆誕だぁぁなんてことは出来なくなってしまった。当時、これをやって遊んでいた身としては、なんだか寂しいようなどうでも良いような、複雑な気持ちである(言ってるだけ)。イラストが今から戦うぞってな感じですこぶる良い。フレイバーテキストは、カマールが養父兼師匠のことを「あいつ」「奴」と呼んでいるのがとても気になる。《火葬》などのヤヤ・バラードが女性の口調になったように、将来変更されたりするんかね。

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