【BMO Vol.8】Eternal Festival Tokyo 2016 トライアル大会 Round2 杉中 俊哉(神奈川県)vs堀江 喜明(千葉県)

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Eternal Festival Tokyo 2016 トライアル大会 Round2 杉中 俊哉(神奈川県)vs堀江 喜明(千葉県)

by Tatsuo Sekimoto

「手札を見る」という効果はとても強い。相手の手札から得られる情報は相手の未来の行動そのものであるため知るだけで大きなアドバンテージだ。
杉中の駆るジャンドは《思考囲い》で最大の脅威を排除しつつ手札を確認し、堀江の駆るグリクシスデルバーは《ギタクシア派の調査》は未来を広げ手札を確認する。

果たして情報戦を制するのはどちらだ。

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(左:堀江 喜明  右:杉中 俊哉)

Game1

先手はダイスで10を出した杉中。両者7枚キープで幕が上がった。
杉中は《沼》をセットして《思考囲い》。《Underground Sea》《不毛の大地》《渦まく知識》《ギタクシア派の調査》《若き紅蓮術士》《グルマグのアンコウ》の中から《グルマグのアンコウ》を捨てさせる。
タフネスが高く、《突然の衰微》が効かない嫌なクリーチャーを早速処分できた。

後手の堀江は《ギタクシア派の調査》。《Badlands》《稲妻》《罰する火》《反逆の先導者、チャンドラ》《死儀礼のシャーマン》を発見する。
堀江は手札を見るや「ジャンドか...」と呟く。これで互いに対戦相手のデッキを認識した形になった。

2ターン目に杉中は《Badlands》セットから《死儀礼のシャーマン》を2連打。
これに堀江は2体目の《死儀礼のシャーマン》に《目くらまし》を当て、さらに浮いたマナから《四肢切断》が飛ばす。さらに返しで《不毛の大地》を起動して《Badlands》を破壊する。徹底してマナを潰す構えだ。

この作戦が功を奏して杉中の土地がストップ。堀江はこのまま押し切りたいところだが、杉中にあっさり《燃え柳の木立ち》をトップデッキされてしまう。杉中の手札には《罰する火》があるためコンボがそろった形だ。

それでも堀江は《若き紅蓮術士》2体を次々に戦線に立たせ《ギタクシア派の調査》でトークンを生み出す。
杉中はじっと我慢して《罰する火》で《若き紅蓮術士》を除去し続ける。

やがて場にはトークン以外いなくなり、堀江の攻勢も緩まっていく。この時点で杉中のライフは11点、堀江のライフは17点だ。堀江が序盤に大量に払ったライフは《燃え柳の木立ち》で返ってきたが今はそれよりもクロックが欲しい。

遂に最後のトークンが《罰する火》で燃え尽き、堀江の場に土地が5枚並ぶのみ。やがて杉中の土地が伸び始め《ヴェールのリリアナ》が唱えられる。
堀江はこれを《意志の力》で弾く。

しかし、再度唱えられた杉中の《ヴェールのリリアナ》が通り堀江は追い込まれる。それでも堀江は《若き紅蓮術士》と《稲妻》で食い下がり続ける。

だが、杉中がとうとう4枚目の土地に辿りついた!序盤に見せた《反逆の先導者、チャンドラ》がついに盤面に現れ、《ヴェールのリリアナ》と共に盤面を一掃する。

2体のプレインズウォーカーが杉中の勝利を先導した。


杉中 1-0 堀江


Game2

二人ともさほど悩むことなく7枚でキープを宣言した。
先手の堀江は1ターン目に《秘密を掘り下げる者》スタート。それは次のターンには《外科的摘出》をめくり鮮やかに変身した。

2ターン目にして杉中は悩むことになる。手札に《罰する火》があるが使えば《外科的摘出》の餌食だ。杉中は迷った上で何もせずターンを返す。

堀江は1ターン目に《霧深い雨林》で《Volcanic Island》をサーチして以来2枚の《不毛の大地》をセットし続けている。
このまま待っても事態が好転しないと判断した杉中は3ターン目に《Badlands》をセットして《罰する火》をプレイ。堀江の《秘密を掘り下げる者》が焼かれるが《罰する火》は回収できない状態で墓地へいく。

堀江はすぐさま《外科的摘出》を使わずまずは落ち着いて《陰謀団式療法》をプレイ。《紅蓮破》をコールして見事ヒットさせる。さらにもう一度《秘密を掘り下げる者》を召喚して、杉中のドロー後に《外科的摘出》をプレイ。対象は勿論《罰する火》だ。

杉中は《森の知恵y》で反撃の糸口を求めたが堀江は《意志の力》でこれを却下。
そうこうしている間に《昆虫の逸脱者》がダメージを重ね杉中のライフは9点になる。

杉中が《死儀礼のシャーマン》と2体の《闇の腹心》を並べ、堀江は増援に《若き紅蓮術士》を召喚する。互いに殴りあい杉中の残りライフ4点、堀江の残りライフは11点となる。

堀江は止まることなく《昆虫の逸脱者》を走らせ杉中のライフを1点にする。最後の1点は杉中自身の《闇の腹心》が摘み取った。

杉中 1-1 堀江



さて、ここまで両者の勝ちパターンは実に「らしい」。ジャンドはじっくり粘って勝ち、グリクシスデルバーはテンポよく殴り切った。互いにデッキの本懐を果たした勝ち方だ。
泣いても笑ってもこれが最終ゲーム。最後に自分のフィールドで戦えるのはどちらだろうか。

Game3


後手の堀江は1マリガン。
先手の杉中は《新緑の地下墓地》から《沼》をサーチして《死儀礼のシャーマン》。
これに堀江は《稲妻》応じて《死儀礼のシャーマン》を墓地へ送る。

返しに杉中は《強迫》で攻めるが堀江の手札はなんと土地とクリーチャーのみ。《Underground Sea》《秘密を掘り下げる者》《死儀礼のシャーマン》《グルマグのアンコウ》が公開され頭を抱える杉中。
まさかの空振りだ。悩んで杉中は《不毛の大地》を起動し、堀江の土地をスタート地点に戻す。

しかし、堀江は慌てず《Underground Sea》をセットして《秘密を掘り下げる者》を唱える。さらにトップデッキした《外科的摘出》で《不毛の大地》を狙い後顧の憂いを断ちに行く。なんと杉中の手札にはもう一枚の《不毛の大地/Wasteland》があり、さらにこれが手札に唯一の土地であったため杉中の動きがストップする。

ここが最大の勝機と言わんばかりに堀江は《グルマグのアンコウ》を叩きつける。次のドローを確認した杉中を投了を宣言した。


杉中 1-2 堀江

堀江 win!