【BMO Vol.8】BIG MAGIC Invitational vol.2 準々決勝 川崎 慧太(BIG MAGIC Sunday Modern Vol.7) vs 永井 守(BIG MAGIC Open Standard Vol.7優勝)

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by Hiroshi Okubo


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川崎 慧太



 川崎 慧太には背負っているものがある。

 川崎はトップ8プロフィールで「大きな借りができた」と述べていた。借りとはすなわち、スイスラウンド第6回戦におけるバブルマッチの席で、光安から受け取ったトスという形での勝利に他ならない。

 「いつか必ず返す」と誓った光安の想いに報いるために、川崎は無様な敗北を喫すわけにはいかなかった。


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永井 守


 だが、その対戦相手である永井 守もまたプロツアーへの想いを募らせてきた1人だ。RPTQ『カラデシュ』in東京ではトップ8進出を果たすもBIGsの仲間である石田 龍一郎とのマッチアップに敗れ、涙を呑んだ経験を持つ。


 仲間たちが世界の部隊で戦う中、自分だけが取り残されていく悔しさを彼は十分に知っている。次こそは自分の番だ、その願いをかなえるべく、彼は勝って勝って勝ち続けてきた。


 BIGsの2人が、準々決勝の舞台で相見える。固く握手を交わし、戦いが始まった。


Game 1

 先攻の川崎に先んじて永井が《密輸人の回転翼機》をプレイする滑り出し。川崎も《不屈の追跡者》をプレイするが、これは《停滞の罠》で除去されてしまう。クロックを処理されてしまい、《発生の器》をプレイしながらやり過ごす川崎に対して永井が4ターン目に突き付けたのは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》!


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 さっそくトークンを出して《密輸人の回転翼機》に「搭乗」させて攻撃に向かおうとすると、川崎から待ったがかかる。繰り出されたるは《密輸人の回転翼機》への《闇の掌握》!

 だが、依然として永井が盤面で大きなリードを保っていることに違いはない。トークンと《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》が攻め立て、《反射魔道士》が川崎の展開を大きく阻害する。そうこうしているうちに川崎のライフは4まで削られてしまい、ゲームは佳境へと突入する。


 川崎は今わの際で引き込んだ《墓後家蜘蛛、イシュカナ》を展開して延命を図るが、永井は《呪文捕らえ》、《反射魔道士》とプレイ。さらには《密輸人の回転翼機》をクリーチャー化して一斉攻撃。押し寄せる軍勢を前に、川崎は成すすべなく倒れた。


川崎 0-1 永井



Game 2

 先攻の川崎が「緑黒昂揚」のエース、《残忍な剥ぎ取り》を戦場に送り込むスタート。


 これに《石の宣告》を合わせる永井だが、川崎は即座に二の矢を継ぐ《残忍な剥ぎ取り》。さらに《精神背信》で永井の手から《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を落とし、《残忍な剥ぎ取り》で攻撃を仕掛ける川崎。永井がブロッカーとしてプレイした《鎖鳴らし》にすぐさま《闇の掌握》を合わせてやりこめてゆく。


 だが、ここから永井も反撃を開始する。《反射魔道士》で《残忍な剥ぎ取り》をバウンスし、《呪文捕らえ》で空から攻め立てる。《密輸人の回転翼機》は《人工物への興味》で対処されてしまうが、川崎から脅威となるクリーチャーがプレイされることはなく、永井が一方的に攻撃を続ける展開が続く。


 永井はさらに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》、《大天使アヴァシン》とプレイ。川崎も《墓後家蜘蛛、イシュカナ》で対抗するが、出てきた蜘蛛トークンたちが《石の宣告》によって退場させられると、力なく右手を差し出すのだった。


川崎 0-2 永井