アゾリウスの霊気魔道士/Azorius AEthermage

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/10/11

アゾリウスの霊気魔道士/Azorius AEthermage

アゾリウスの霊気魔道士/Azorius AEthermage

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『カラデシュ』は"霊気"を用いて動く機械に満ちた次元である。そもそも霊気とは?マジックにおいて、このフレーズは割と古くから存在する。「Æther」とAとEが合字で表記され、各種ツールを泣かせてきたものだが、この度Aetherという表記に改められることになった。いや~、正直助かる!デッキ翻訳ツールで《霊気の薬瓶》だけ反映されずにアレ?枚数合わんやん...となることがなくなると思うとありがたい限りだ。

 

マジックにおける霊気とは、次元と次元の狭間を埋めるように存在する物質であるとされている。クリーチャー達はこの霊気を経由してプレイヤーの元に召喚されているそうで、召喚酔いですぐに動けないものが多いのもやむを得ないことだなと思う。今日からは霊気にまつわるカードを紹介していこう。「霊気ウィーク」の始まりだ。

 

ラヴニカにおける霊気というものを取り扱うのはアゾリウスだ。このギルドには霊気魔道士なる者が属している。法を作成し、それを布告し整備するのがこのアゾリウスの役割である。彼らは法のための武力も備えており、住民が何もせずに安定した生活を送るためにそれらを用いることがある。霊気魔道士もそうした法の執行者としての役割を持つのであろう。フレイバーテキストを読むに、アゾリウスが発足された頃よりこの霊気を用いる魔道士たちは存在するようだ。このギルドの生みの親(パルン)であるプレインズウォーカー・アゾールが関わっているのだとするとわかりやすい。霊気の中を移動し次元間を旅するプレインズウォーカーがこの霊気の性質を知り、それを用いる技術を身につけているというのはすんなり受け入れられる設定である。というか、『ディセンション』のタイミングでここまで練られていたのか。恐ろしい。

 

カードとしては、霊気魔道士とは領域を移動するものに関わるものとしてデザインされている。《霊気魔道士の接触》はライブラリーから戦場へ、戦場から手札へとクリーチャーを移動させるカードだ。《アゾリウスの霊気魔道士》は、戦場からあなたの手札にパーマネントが戻る際にその能力を発揮する。その際に1マナを支払うとカードを1枚引くことが出来る。パッと思いつく相方はおかえりランドサイクル。《アゾリウスの大法官庁》などの戦場に出た際に土地を手札に戻す土地たちとこれを併せて、小さなアドバンテージ獲得だ。同じく《コーの空漁師》のようなクリーチャーとも相性が良く、それらのカードの持つデメリットをアドバンテージを得る機会に変換してくれるカードと考えればなかなか他に替えの効かないカードではあるなと。そういったカードを求めるデッキがなかなかないのが問題なのだが...ニッチな仕事をするカードはいつの日かスポットライトを浴びるかもしれない。そう信じられることこそが、カードマニアの幸せであると最近考える(長くなりそうなので強制シャットダウン)。

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