アンデッドの処刑人 / Undead Executioner

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/11/30

アンデッドの処刑人 / Undead Executioner

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今日はカードの単体のデザインというよりは、セットそのもののミスについて書いていこう。公式に失敗セットだったと言われているのは『アヴァシンの帰還』。このセットは、大型→小型→大型と展開された初代イニストラード・ブロックの最終セットであり、リミテッドはこの『アヴァシンの帰還』単独で遊ばれるようにデザインされていた。同様のアプローチで作成された『エルドラージ覚醒』は、それはもうリミテッドを遊ぶには最高のセットで...アーキタイプの数が多いため、ピックしながらどんなデッキが完成するのかが楽しい。土地ばかり引く、所謂マナフラッドになった時にそれをゲームの勝利に結びつける能力を持ったカードが多数存在するため事故ってイライラということもなく(『カラデシュ』は土地を複数引くとしんどいよね)、どんなカードにもプレイアブルなデッキ・状況が設けられていて...とにかく楽しかった!なので、同様のニュアンスを感じる『アヴァシンの帰還』には期待したってぇ!...現実は非常である。これが、ハッキリ言って面白くなかったんです。まず緑か青をやれないと厳しい。あるいは白だ。緑青がやれれば最強。赤は少し落ちる。黒は...酷いものだった。あまりにも弱く人気のない黒を、だからこそサポートカラーにするという選択肢もトッププロにはあったようだが、メインカラーが黒になってしまうと終わり。そらもう悲惨よ。まあ、黒を除く他の色にも「これどういう状況で使うの」というカードが多く、ドラフトで大事な2周目にはとるカードが1枚もなく適当にピック、なんて事態もザラ。これにはマローも「失敗だった」と言わざるを得ず。まあ、これ書いてて一周回って久しぶりにやってみたくはなったので、機会があれば皆も是非遊んでみてほしい。真剣勝負するには「う~ん」なセットだったけども、皆でピック観ながらワイキャイやるのは楽しいかもしれん。

 

僕は『アヴァシンの帰還』リミテッドをやる時はよく黒をやらされる卓に座ることが多かった。青も緑も、白も赤も枯れていたからしょうがなかった!そんな黒をやる時に頼りになったのがこの《アンデッドの処刑人》。名前もイラストも良い。4マナ2/2で死亡すると-2/-2修正を与える、ということでタフネス4までのクリーチャーと相討ちが可能。1枚で2/2を2体仕留めることも出来る。これを戦場に送り出して、対戦相手の足を止めるというのが重要だった。こちらが後手の時は、これでも全く間に合っていないという状況もある。が、足を止めてくれればそこから巻き返すチャンスは生まれる。ゲームに劇的な影響を与えるわけではないが、良いアクセントにはなる。欲を言えばパワー3欲しかったが...ないものねだりしてもしょうがない。コイツでどうしようもなかったら終わり、みたいな状況もあったなぁ...大抵が結魂して飛行で頭上を...と遠い目をしたところで、今日はオシマイ。こんなやつが執念深く殺そうとしてくるゲームとかやりたい。


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