霧氷風の冷術師/Rimewind Cryomancer

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/11/12

霧氷風の冷術師/Rimewind Cryomancer

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「いてつくはどう」ってなに?と字面で理解できなかったガキの頃から年月が経ちまくっていてビビる齢31年と6カ月の冬。漢字を見てその意味を知った時の感想は「かっこええええ」とシビれたものである。さすがは大魔王。呪文ではなく特技で冷気を操るというのも好いたらしい。様々な作品で冷気・凍結系の能力を持つ者が対象の自由を奪うシーンというものがあって、ある種のお約束ではあるんだけどもこれがまた良いんですよ(その後、何らかの手段で打ち破られるのも含めての様式美)。

 

マジックにおける凍結系の呪文というのは、一部が赤や緑の担当ではあるが基本的には青に属している。黎明期は色の役割も未分化だったのでそれは良いとして、青がそういう役割りを担うようになったのは...これが案外遅くて、僕の記憶する限り(すべてが凍結絡みの『アイスエイジ』は除いて)、はっきりと対象を氷漬けにしているカードというのは『スカージ』の《凍結》から始まったように思う(なんか他にもあった気がするが、《凍結》なんてストレート名前のカードがここまで作られていなかったのも不思議ではある)。

 

以後、青はクリーチャーを中心にこれらの絶対零度の力でカチンコチンにして妨害するカラーとして今日までそのイヤらしさを発揮し続けている。その最盛期は、やはり『コールドスナップ』であろう。《霧氷風の使い手、ハイダー》というこのストーリーの発端となったキャラクターも擁する。霧氷風というのはそういう風のことではなく、永らく続いた氷河期にて編み出された、雪と氷を根源とする魔法体系およびそれを用いる魔術師・さらにはそれらが所属する教団のことである。霧氷風の名を冠するクリーチャーは先に挙げたハイダーを含め3種類。その中でも《霧氷風の冷術師》は「冷気で自由を奪う」という氷使いイメージにピッタリの能力を持っている。

 

4マナ2/3、1マナとタップで起動型能力を打ち消す。うん、なかなかのものである。起動型能力はものによってはゲームを決定づけるので、それに対して先置きで対処できるのは悪くない。コストとして自信を生け贄に捧げるタイプの起動型能力に対してもしっかりと睨みを利かせることが出来る。ただし条件があって、霧氷風の面々はいずれも氷雪パーマネントを4個以上コントロールしていないとその力を用いることが出来ない。基本的には氷雪土地を用いることでこれを解決することになるだろう。マナ以上に、気候に依存する魔法だということがよくわかる。ハイダーは氷河期が終わりを迎えることで彼ら霧氷風の力と、彼らが積み上げてきた歴史が奪われることを恐れ、嘆いた。その末に彼が取った行動は...これは別の機会のお楽しみに。

 

この冷術師、なんとなく見た目が某レリゴー感あるなと思ってしまう。相手の起動型能力はありのままにというわけにはいかないんですね。

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