BIGs 人見将亮「みっくすはトロンについてかく語りき」

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みなさんご無沙汰しています!みっくすこと人見です。 お陰様でこの「かく語りき」シリーズも第4回目を迎えることが出来ました! これもひとえに皆様の・・・みたいな尺稼ぎは毎度やるとしゃらくさいだけなので、サクサクとデッキ紹介いっちゃいましょうね。

 

「バーン」「親和」「バントエルドラージ」と来て今回は「赤緑ウルザトロン」です。
昨今のメタゲームを鑑みると、WMCでアメリカ代表も選択していた白緑タイプのほうが良い立ち位置ではありますが、当コラムで初めて紹介する土地コンボデッキということもあり、今回は赤緑のオーソドックスな形を紹介します。
また、青入りのトロンはゲームプランやデッキリストが大きく違うので、別デッキ扱いです。


 
 

早速ですが以下、概要です。


 
 

【赤緑ウルザトロンとは】

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・《ウルザの塔》《ウルザの鉱山》《ウルザの魔力炉》(以下、トロンランドという)を3~4ターン目までに1種類ずつ場に揃えることを主軸にした土地コンボデッキ

・緑がメインカラーで赤以外の組み合わせとして白も存在する

・3ターン目から高マナ域のカードをプレイし、そのテンポ差でミッドレンジ、青系コントロール、ツールボックス系を圧倒する

・オールインデッキとマナ否定戦略に非常に弱い

・フィニッシャーは《絶え間ない飢餓、ウラモグ》《世界を壊すもの》《解放された者、カーン》が主流で《約束された終末、エムラクール》も稀に採用される


 

毎回同じことを書いている様な気がしないでもないですが、現在のモダンは「感染」「SCZ」「親和」「発掘」に代表されるオールインタイプのクリーチャーコンボが主流で、軽量除去・カウンター・ハンデスの無いこのデッキは立ち位置が良いとは言えません。 しかしながら、ウルザトロンを使うプレイヤーは環境が変わろうともずっと使い続けている傾向が非常に強いです。環境における少数派になっているからこそ土地コンボへの対策が甘くなっており、その隙を突こうとする熟練者も居ます。

         

【キープorマリガン】

 

マリガン基準を考える前に「そもそもこのデッキは分類すると属すのはどこなのか」を理解しましょう。

 

トロンは先述の通り「土地コンボ」デッキであり、またコンボの種別としては「絵揃えコンボ」です。「絵揃えコンボ」に属するデッキは「除去が少なく相手の妨害が苦手」「特定カードを揃える呪文と勝ち手段でデッキが埋まっている」「キルターンは早くない」というのが特徴です。

 

これら3つの条件下で勝利するには、最速でトロンランド3種を場に揃えるのが至上命題であることはもう納得して頂けましたね。

 

また、デッキ内にサーチカードやキャントリップカードが多いので「だいたいキープ」が可能であり特別マリガン率の高いデッキではありません。 しかしメイン戦では相手のデッキ情報が一切無い為、次の条件のいずれかに当てはまらない場合はマリガンを検討しましょう。

 

・トロンが2種類以上と、《探検の地図》
・トロン2種類以上と、《彩色の宝球》か《彩色の星》と、《森の占術》か《古きものの活性》
・トロン2種類以上と、《解放された者、カーン》《呪文滑り》《忘却石》《精霊龍、ウギン》の中のいずれか1枚と、《森の占術》か《古きものの活性》のうち1枚

 

必ず3ターン目、遅くとも4ターン目には絶対に3種揃える心づもりでワンマリガン、辛くてもダブルマリガンまでは許容してください。 ただし、自分が先手の場合のみ「トロンは1種だが他は全部有る」手札のキープを検討しても構いません。

 

繰り返しになりますがウルザトロンは3種類の土地が揃わなければよほど相手が不運でない限りゲームに勝てません。 マリガン判断の練習は、ただデッキをシャッフルして上から7枚引くだけで対戦相手を必要としませんし、気軽にやりましょう。

   

【ウルザトロンの有利不利】

 

ウルザトロンの有利不利はこれまで紹介してきたデッキの中で一番はっきりとしています。 サイドボードの構成次第で変わるマッチアップもありますので、あくまでも後述のデッキリストでの相性表となります。 一見すると相性の良いデッキが多く見えますが現環境で強いと言われるデッキの多くに不利です。

 

『有利』

ジャンド

アブザン

キキコード

アブザンカンパニー

バントエルドラージ

白黒トークン

白黒エルドラージ

トリコナヒリ(《溶鉄の雨》非採用タイプ)

ランタンコントロール

グリクシスコントロール

マーフォーク(《海の要求》《儀礼的拒否》非採用タイプ)

ソウルシスターズ

バントスピリット

 

『不利』

感染

SCZ

Sucide Bloo

バーン

親和

アドグレイス

白緑オーラ

赤緑タイタンシフト

赤緑ブリーチ

リビングエンド

御霊の復讐コンボ

赤単氷雪コントロール

 

当たった瞬間に「ああ、これはメイン勝ったな」と思えるデッキが多い反面「はい、負け負け」と言うマッチも同じように多いので、それを受け入れる心も赤緑トロンというデッキを使用する際には必須です。 「感染」「親和」「SCZ」にはサイドボードの構築次第で改善は可能ですが、マリガンなどの運要素で有利にならない限り「バーン」はお手上げです。 「発掘」「グリクシスデルバー」との相性はMO上でそれぞれ3回ずつしかマッチングせず、試行回数不足ですので今回は五分五分としています。 火力が~土地が~などと「たられば要素」が多く、サイドボードで意識しているかどうか次第でしょう。

     

サンプルリスト

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 ※画像をクリックすると、MOで使用できるテキストデータをダウンロードできます。

   

【それぞれが持つ役割】

ここで一部ではありますが、このデッキのカードごとの大まかな役割も紹介します。 マリガン判断の精度をあげるためには「どのデッキに何が効果的か」を少しでも理解していることが重要だと考えているので、簡素なものですが参考にしてもらえればと思います。

   

《解放された者、カーン》
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トロンデッキ一番の利点。 初期忠誠値が抜群に高く火力で落ちない、《突然の衰微》で破壊できない、万能パーマネント除去とまさに4番でエース。 これを3ターン目にプレイしたいがためのマリガン基準です。

   

《呪文滑り》
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このデッキが不利とされる殆どのデッキへの貴重な妨害手段or壁役。 終盤までこのカードが場に残ることは稀ですが、2ターンでもこれで稼げ、その間にトロンランドが揃えば十分。

   

《忘却石》
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《血染めの月》《広がりゆく海》《集合する中隊》《召喚の調べ》などのカードを使うデッキに対して最強の一枚。有利なデッキ相手にはスピード勝負にならないことが多く、先置きして普通にゆっくり起動する事も多いカードです。

   

《彩色の宝球》《彩色の星》
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役割としては同じでも《彩色の宝球》のドローはマナ能力でもあるので、「ランタンコントロール」相手に介入不可能なスピードでドロー可能です。 《彩色の星》は自身の《自然の要求》や《忘却石》で破壊されてもドローできる事を忘れないで下さい。違いは細かいけど大事です。《忘却石》を起動して2枚破壊したのに誘発忘れでドローできない!なんてことのないように。

   

《絶え間ない飢餓、ウラモグ》
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トロン3種類+《ウルザの塔》で案外ポンと出る事、ウラモグ自身がカウンターされても追放能力は使える点などが評価ポイント。 《解放された者、カーン》や後述の《世界を壊すもの》と併せて土地を吹き飛ばす役割も持っていますが、プレイすると殆どの場合投了されるので、彼がそのスペックを活かして戦闘に行くシーンは稀。

   

《精霊龍、ウギン》
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《忘却石》と《解放された者、カーン》を混ぜ合わせたような役割のカードですが、このカードがプレイできるかどうかで「発掘」との勝率は結構変わるので、想定するメタゲーム次第で増量して良いでしょう。 その場合は《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を1枚減らすのがベター。ほとんどのミッドレンジデッキに有効ですが、「バントエルドラージ」相手には3点砲台のような扱いになります(無色のクリーチャーばかりなので)。 《集合する中隊》と《召喚の調べ》を使うデッキや部族デッキ相手には、このカードが最速で出たらほぼ勝利。

   

《コジレックの帰還》
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3マナと重く《紅蓮地獄》より小回りは効かないものの《刻まれた勇者》を倒せ、トロンで貴重なインスタントタイミングの除去である点を評価しての採用。 ただし効かない相手には蚊ほども効かず、そこそこ有効な相手でも後手の時には頻繁にサイドアウトします。

   

《歪める嘆き》
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感染」や「親和」などの小粒デッキへの除去になりつつ、手札破壊や《祖先の幻視》《風景の変容》《安堵の再開》なども打ち消す渋いやつ。 「リビングエンド」がこちらのターンエンドに《死せる生》をプレイしたので打ち消して勝利。なんてレアケースもあります。

   

《突然のショック》
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感染」や「親和」に対し良い働きをします。それ以上でもそれ以下でもない。 「感染」と五分のゲームができないことを嫌い、《コジレックの帰還》ではなくこちらをメインボードに採用する人も居ます。

   

《自然の要求》
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今回はリストの都合で3枚にしていますが4枚採用に何ら抵抗の無いカード。 稀ですが「バーン」が使う《大歓楽の幻霊》への除去としても機能します。

   

《ワームとぐろエンジン》《スラーグ牙》
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不利な「バーン」やオールイン・クリーチャーコンボへの抵抗策。 こちらへの干渉手段をサイド後に追加してくるBG系、青系コントロールにもゲームが長引いた時にドローが強くなる様にサイドインします。

   

《大祖始の遺産》
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対「発掘」以外ではトロンが有利な相手にサイドインすることが多いカードですが、「メガハンデス」相手には場に保存できる手札のように使うこともあります。《残忍な剥ぎ取り》を採用しているデッキにはサイドから追加しましょう。《紅蓮術士の昇天》や《強大化》などの呪文の小さな妨害にもなっています。

 

《真髄の針》
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宣言したいカードは多く《墨蛾の生息地》《大爆発の魔道士》《幽霊街》などの致命的なものばかり。

   


 
 
 

【主要デッキへのサイドボーディング】

 

「親和」
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一般的には五分程度のマッチアップですが、今回紹介するリストでは「親和」に対するガードをかなり上げているのでサイド後は微有利になるでしょう。
勝つときは除去し尽くした後に《世界を壊すもの》や《ワームとぐろエンジン》で一方的に攻撃します。
また、「親和」側は《感電破》を1~2枚減らしてくるでしょう。
《コジレックの帰還》は無色のカードであり《刻まれた勇者》を倒すことが可能です。
《忘却石》は相手の蛾シリーズを破壊できないので注意しましょう。さらに「親和」へのガードを上げる場合は《古えの遺恨》を数枚採用すれば盤石です。

サイド後のキープ基準はトロンが揃うかに加えて《鋼の監視者》を除去できるかも条件に入ります。

予想される相手のサイドカード:《血染めの月》《呪文貫き》《頑固な否認》《古えの遺恨》

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「感染」
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メインボードはかなり絶望的な相手です。稀に先手3ターン目《解放された者、カーン》が相手の初動である《荒廃の工作員》を除外してそのまま
勝てることもありますが、まあそれはただ運が良いだけです。サイド後は最速でトロンをそろえるよりも、まず場の脅威を掃除することを意識します。
ただし、感染側も後続の感染クリーチャーが手札にある時しかフルタップで展開してこないので《突然のショック》以外の除去は少なくとも1回は避けられると考えてください。

予想される相手のサイドカード:《呪文貫き》《自然の要求》《呪文滑り》

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「発掘」
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《精霊龍、ウギン》が大活躍する相手です。「発掘」側がいつも最高の手札な訳ではないので、基本的に4ターンは最低でも生きていられます。
《精霊龍、ウギン》《スラーグ牙》《ワームとぐろエンジン》のいずれかを早いターンでプレイして、そこから反撃開始。
《大祖始の遺産》は主に《恐血鬼》と《秘蔵の縫合体》対策であって、発掘能力持ちや《信仰無き物あさり》だけの為に消費してしまわないように注意。

予想される相手のサイドカード:《自然の要求》《集団的蛮行》《古えの遺恨》《思考囲い》《強迫》

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「バーン」
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最も厳しい相手です。
先手3ターン目に《スラーグ牙》か《ワームとぐろエンジン》もしくは《解放された者、カーン》が偶然刺さってしまったパターンか、相手がマリガンなどでリソース不足のところに《世界を壊すもの》と《絶え間ない飢餓、ウラモグ》で土地を吹き飛ばせた時しか勝てません。
このリストは「バーン」に勝つのはほぼ諦めているので、このデッキに対してガードを固める場合はまず《スラーグ牙》を4枚にするところから始めましょう。
アグレッシブなクリーチャーが入っている相手ですが、《忘却石》を起動する頃にはこちらが死んでいるので全て抜きます。

予想される相手のサイドカード:《流刑への道》《破壊的な享楽》《石のような静寂》《溶鉄の雨》

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「ジャンド」(《残忍な剥ぎ取り》非採用タイプ)
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メインボードは間違いなく有利ですが、サイド後は土地対策カード、手札破壊などもあり微有利から五分程度です。
最近は《大爆発の魔道士》だけでなく《血染めの月》をサイドに2枚以上採用している場合も多くなっています。
相手は《突然の衰微》《終止》などを優先的にサイドアウトしてくるでしょう。
先手の場合は《闇の腹心》に対して間に合う為、《四肢切断》1《歪める嘆き》2を入れずに《コジレックの帰還》を残したままでも構いません。

予想される相手のサイドカード:《大爆発の魔道士》《血染めの月》《強迫》《古えの遺恨》《コラガンの命令》《塵への崩壊》

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「バントエルドラージ」
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相手はこちらの土地に1~2枚の《幽霊街》でしか干渉できず打ち消しもわずかしか採用していないので、かなり有利な相手です。
一見、《流刑への道》を引きつけながら壁役としての役割がありそうな《呪文滑り》は《空中生成エルドラージ》を止めることが出来ず、その他のエルドラージ達にも賛美されながらパワー4以上の打点を軽々と繰り出されてしまい、頼りないので抜きます。
《大祖始の遺産》も墓地を利用しない「バントエルドラージ」相手には残す意味が皆無。
これら2種類のカードは序盤トロンを揃える段階で失ったライフを取り戻しつつ場を止める肉である《スラーグ牙》と《ワームとぐろエンジン》に交換。
《精霊龍、ウギン》はエルドラージの軍勢こそ一層できませんが、複数並んだ《貴族の教主》をまとめて流し、3マナエルドラージ達にダメージを飛ばしながら対処を迫ることもできるので、抜いてしまうほどではありません。

予想される相手のサイドカード:《石のような静寂》《幽霊街》《軽蔑的な一撃》《頑固な否認》《否認》

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「赤緑ブリーチ」
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先手でワンチャンス、後手はかなり不利な相手。
こちらはコンボを止める手段が先手3ターン目《解放された者、カーン》から土地を追放→《世界を壊すもの》でさらに土地を追放しかないのに対し、相手は適当に土地を伸ばしてタイタンを通常キャストするもよし、ブリーチからエムラクールを走らせてもよし。と、普通に考えれば有利な要素がありません。
「バーン」よりはマシですが、当たったら最速トロンからカーン&ウラモグを祈りましょう。

予想される相手のサイドカード:《古えの遺恨》

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「アドグレイス」
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こちらは最高の動きをしても3ターン目に《解放された者、カーン》が限界の動きに対して、相手は3ターンキルも理論上可能な為、不利な相手です。 箸にも棒にも掛からぬカードがメインボードに複数入っているので、勝負はサイド後から。 《真髄の針》は、なんとも奇妙な話ですが《稲妻の嵐》のダメージを増やす能力を止める事ができるのでサイドイン。《自然の要求》はどこへでも撃つところがあり、何枚でも欲しくなるでしょう。 《歪める嘆き》で打ち消せるカードは相手のデッキに8枚しか入っていませんが、どうせ対象を変更しきれない《呪文滑り》より幾分マシなので入れ替えます。

予想される相手のサイドカード:《強迫》《思考囲い》

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「グリクシスコントロール」

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メインボード有利、サイド後はそこそこ有利な相手です。
こちらの負けパターンは1ターン目に《祖先の幻視》待機から《大爆発の魔道士》→《コラガンの命令》で回収&ディスカードですが、《大祖始の遺産》を最序盤にドローで使ったりしなければ良いだけで他に注意すべきところはほとんどありません。

さらに有利に立ち回りたい場合は、メインボードの《幽霊街》を《魂の洞窟》に変更して《隔離するタイタン》や《世界を壊すもの》を増量するといいでしょう。

予想される相手のサイドカード:《強迫》《思考囲い》《外科的摘出》《大爆発の魔道士》

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「アブザンカンパニー」
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メイン有利、サイド後は相手が《大爆発の魔道士》を4枚採用していた場合微有利。
墓地経由の無限コンボを《大祖始の遺産》で牽制しながら《ブレンタンの炉の世話人》で軽減されない《コジレックの帰還》を撃つだけのイージーゲーム。
《精霊龍、ウギン》で最も気持ちよくなれる相手でもあります。

予想される相手のサイドカード:《大爆発の魔道士》《ブレンタンの炉の世話人》《潮の虚ろの漕ぎ手》

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【採用を見送ったカード達】

《紅蓮地獄》
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2マナと軽く、1ターン目トロンA+彩色シリーズ、2ターン目トロンB+彩色シリーズから赤マナで《紅蓮地獄》
という動きは魅力的ですが、面で押してくるデッキが主流ではない昨今、インスタントタイミングでプレイ可能かつ5点モードで逆転可能な《コジレックの帰還》を優先。


 

《外科的摘出》
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MO上のイベントに出る際、「発掘」対策を増やすのであればサイドに4枚採用しますが今回はオーソドックスな形を紹介する回なので不採用。


 

《全ては塵》
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「バントエルドラージ」と「親和」が主流デッキのうちはリスクが大きいので不採用。
面で押す部族デッキなどが台頭してきた時には検討の余地アリ。


 

《難題の予見者》
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冒頭でも説明しましたが、このデッキはコンボデッキであり3ターン目に7マナを出し相手より数ターン先にパワーカードを叩きつけるデッキです。
その為、7マナ生み出せる状況からプレイするには役不足であり普通にキャストするには遅すぎるので不採用。


 

 

【終わりに】

「赤緑ウルザトロン」回、いかがでしたでしょうか。
僕も最初は「なんぼなんでも今の超速モダンでトロン無理やろぉ」と思いながらプレイしていましたが、実際にやってみると意外にも圧勝できるマッチは多く、MOモダンリーグ5ラウンドを3-2するくらいは簡単だな、と思える強さはありました。「感染」と「バーン」相手は感情が無くなりますけどね。
超速モダンに対応させるのであれば白緑タイプにして《流刑への道》をメインから4枚、サイドボードには《神聖な協力》を3~4枚採用することで「感染」や「SCZ」にも勝負でき、「バーン」への耐性も少し上昇します。


 

正直なところ今すぐ全国規模のモダンイベントで優勝したい!と言う人には、赤緑タイプのまま出るのはオールインデッキへの勝率を考えるとおすすめ出来ませんが...普段遊んでいるお店やローカルのイベントにフェアデッキが多いのであれば、かなり気持ちよく勝てると思うので試してみてください。


 

今回は普段より説明が長くなってしまいましたが、最後まで読んで貰えて本当に嬉しいです!
オールインデッキ2回、ミッドレンジ1回、土地コンボ1回とバランスよく紹介してきたので、次回は青系のコントロールデッキか横並び寄りのクリーチャーデッキにしたいな~なんて思っています。


 

それじゃ、ばいばいっ!!