シヴィーの計略/Sivvi's Ruse
タグ：Card of the Day, MTGシングル, Sivvi's Ruse, シヴィーの計略, ネメシス, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2017/1/12
シヴィーの計略/Sivvi's Ruse
リン・シヴィーは次元ラースの人間の部族・ヴェク族の女性。身長178cm・体重77kgと恵まれた体格の持ち主で、鎖ナイフというヴェク族伝統の武器を用いた戦闘術の達人であり、ヴェク族の戦線指揮官だ。彼女はラースを支配するエヴィンカーと要塞を中心としたその勢力に対して、その武勇と指揮能力を武器にゲリラ戦を展開していた。その戦乱の中でスカイシュラウドのエルフの王であり、部族を取りまとめて反乱軍を率いるリーダーであるエラダムリーと出遭う。二人は精鋭部隊を率いて要塞に侵入したのだが、その要塞にはモグと呼ばれる遺伝子操作されたゴブリンを始めとする、戦闘員がわんさかと居るわけだが...これをリンは計略を用いて上手くやり過ごす。イラストに描かれているその計略とは...変装！？モグは体格・腕力を強化されたが、同時にゴブリンの頭の悪さも強化されており、変装で簡単に騙されてしまった、ということなのだろう。
変装してやり過ごす、というシーンがどのようにカード化されたかというと、あなたがコントロールするクリーチャーにこのターン降りかかってくるダメージを軽減して0にする、という所謂プリベント呪文として作られた。除去をダメージ呪文に頼ったデッキや、クリーチャー同士のぶつかり合いを狙ってくる相手には劇的に効くカードだ。4マナと重めだが、対戦相手の攻撃をこれを用いて被害ゼロで食い止めるなど決めることが出来れば、リミテッドでは勝ったも同然！
このカードにはオマケの能力もある。むしろ、そのオマケが本領を発揮するマッチアップで使ってナンボか。こちらが《平地》をコントロールしていて、かつ対戦相手が《山》をコントロールしていた場合、この呪文のコストを支払わずに唱えることが出来る。これは『ネメシス』に存在するサイクルで、自身の色と対抗色にあたる色のデッキに対してマナコストを払わずに唱えても良いという、所謂ピッチスペルの調整版だ。『メルカディアン・マスクス』では地味なクリーチャー達がこの能力を持っていたが、『ネメシス』にてもう少し効果の大きい呪文にこの能力が与えられた。
真面目にマナを払うと4マナと重いが、0マナでこの効果が得られるのであればハチャメチャ。というわけで赤いデッキ相手に「リベリオン」のようなデッキがサイドインして使うのか...というと、そんなことは全くなかった。何故なら、同じピッチスペルで選んだ色のプロテクションを自軍のクリーチャーに付与する《恭しきマントル》とかいう壊れカードが既に存在しており、バッチリメインから採用されていたからだ。マントルがなければ使われたのか？それはそれでなんとも怪しいが...まあ陰に埋もれてしまうことは無かったのかもな...。