【GP静岡2017春】ステージイベント とある金曜日の授業風景
タグ:カバレージ, グランプリ・静岡2017春, 読み物By Genki Moriyasu
グランプリ静岡・2017春では金曜、土曜、日曜を通してステージイベントが開催されていた。
『学校』をモチーフにしたイベントでは、BIG MAGICのキャラクターたちが教職に扮して授業を執り行った。
その様子をダイジェストでお届けしてゆこう!
1限『バーン算』
マジック・ザ・ギャザリンに存在するあまたの火力カード。
それらを複合的に組み合わせたデッキ"バーン"と、その点数計算を学術的に研究しているリュウジ教授が教鞭を振るった。
https://twitter.com/MtgBigmagic/status/842589137496547328
「4人戦における《火炎の裂け目》と《稲妻》の合計ダメージは―...?」
「《火炎の裂け目》、《戦導者のらせん》―...そこに、《即時却下》。はい、何点!?」
早押しならではのひっかけ問題も多く、一筋なわではいかぬ問題の数々が披露された。
2限『スリーブ演習』
競技プレイヤーなら誰しもが経験のあるスリーブ入れ。
その早撃ちならぬ"早入れ"を飛び込みの参加者たちが競い合った。
10000枚入れた経験をうたう参加者もあり、タイム・アタックは熾烈を極めた様子だ。
三星学年主任指導のもと、1秒1秒を競いあった。
「あなたは今までに入れたスリーブの枚数を覚えているか?」
3限『マジックイラスト当てクイズ』
"モダンマスターズ2017"の新版を中心に、イラストの一部からカード名を当てる推察。
あらぬ姿となった《太陽のタイタン》の顔のアップ―...は、《終止》だ。《石のような静寂》のような難題もテキパキと答えてゆくギャラリーたち。
https://twitter.com/MtgBigmagic/status/842620426924695553
くーやん先生が想定していたよりも遥かにテンポよくイラストの謎が解明されてゆくなか、ある1問を前に、ギャラリーたちの声がピタリと止んだ。
"モダンマスターズ2017年版"に収録されている新絵という確定のヒントも出た上で全容をみても、手を挙げるものはしばらくでなかったが―...ギャラリーの1人がおずおずと手を挙げた。
「"スペクター"というのは分かるんだけど、名前が出ないっ!」
そのギャラリーが喉まで出かかっていたカード名は、《深淵の死霊》だった。
4限『霊気紛争パックウォーズ』
『霊気紛争』1パックと基本土地5種3枚ずつと《荒地》1枚の30枚デッキ対決。
構築要素が省かれた最も原始的なリミテッド・ルールだが、ギャラリー同士の"ガチンコ"とあって人気のイベントだ。
構築には人の手が加えられてこそいないが、三星学年主任による「シナジってる!」の実況が頻発する。
《たかり猫猿》と《辺境地の猪》。
《ならず者の精製屋》と《神盾自動機械》。
一見無関係のように見えるコモン・アンコモンの組み合わせも、ゆるやかなゲームスピードのなかで隠れた相性を露出していっている。
互いに向き合うプレイヤーたちの顔は本戦さながらに真剣なものだった。
5限『マジック討論会』
殿堂・藤田 剛史先生とプロツアー優勝の先駆者・黒田 正城先生を迎え、プロツアー実況で御馴染み岩SHOW司会のもと、生徒(ギャラリー)の質問に応えていくマジック討論会。
その様子はニコニコ生放送でもカットなしで流されていた。
「ダイスに勝って後手を選ぶ人はなにを考えてそうしているのか―...?」という質問から口火を切った討論会は、二人の実体験も交えつつ非常に白熱したものになった。
https://twitter.com/MtgBigmagic/status/842652692350611456
「友達に勝てるサイドだと気持ち良いでしょ?」
「大磯(殿堂、大磯 正嗣)はチョコレートのダースを心の支えにしてる」
名言迷言の数々にプロプレイヤーの知られざる一面も垣間見えるような受け答えに、ギャラリーや視聴者たちも大盛り上がりとなった。是非、後日あがる予定の動画を見てほしい。
6限『BIG MAGIC ELDERS:スペルスリンガー』
引き続き藤田 剛史先生と黒田 正城先生が実際に観客と触れ合う時間となった。
"スペルスリンガー"―..."呪文の早撃ち仕合"を意味する1ゲーム勝負が連続する。
https://twitter.com/MtgBigmagic/status/842674014522826752
これまでと異なり、先生と生徒という関係ではない。
明日の本戦へ向けての情熱を燃やす真剣師同士の斬りあいだ。
ここで勝利をおさめた挑戦者は、その勢いのままに本戦へ。
惜しくも敗北を喫した挑戦者も、この戦いを経てなにかを掴めただろうか。藤田・黒田両先生も"お土産"として、必要そうな人には一言、二言のプレイング面でのアドバイスをしていた。
特にダメージレースの切り崩し方や"相手を追い詰め過ぎない"といったテクニカルな部分のアドバイスが飛び出すと、挑戦者たちは頷きながらその技術を習得していっていた。
―...こうして、一日で6つの授業を終えたが、この盛り上がりと情熱は明日も明後日も続いてくようだ。
どのような"思わぬ"授業が繰り広げられるのか。ぜひ来場して実際に授業に参加していってほしい!