【GP静岡2017春】「ステージイベント:マジック開発部、Gavin Verhey(ガヴィン・ヴァーヘイ)スペルスリンガー」

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By Sekimoto Tatsuo



「ステージイベント:マジック開発部、Gavin Verhey(ガヴィン・ヴァーヘイ)スペルスリンガー」

「スペルスリンガー」という単語にちょっと聞き覚えがないかもしれない。だがこう言い換えると聞いたことがあるかもしれない「ガンスリンガー」と。「ガンスリンガー」とは一人のプレイヤー(多くの場合は有名プレイヤーや開発スタッフ)が次々と対戦相手を変えてゲームをすることだ。ちょうど西部劇のガンマンが数多の挑戦者から決闘を受けるように。


だが、ちょっと待ってほしい。我々はマジック・プレイヤーだ。プレイズウォーカーだ。撃ち出すのは弾丸じゃない。呪文だ。ならばより正確にこう言い換えるべきだろう。「スペルスリンガー/Spellslinger」と。

もし、今後もこういったイベントに参加することがあれば是非この呼称を広めてほしい。

さて、「スペルスリンガー」についてより詳しく解説していこう。
「スペルスリンガー」は予め用意された構築デッキであなたのデッキと対戦するイベントだ。
参加費は無料で、勝てばパックが手に入る。負けてもあなたが失うものはない。列に並べばもう一度挑戦することだってできる。


何?まだデッキが用意できていない?大丈夫だ。
今回のイベントではちゃんとあなたがプレイするためのデッキも用意されている。安心して参加してほしい。


「スペルスリンガー」はグランプリの本戦やサイドイベントの合間に気軽に参加できるイベントだ。勿論、それが目的でグランプリ会場に足を運んでいただいてもいい。(こんなに嬉しいことはない!)

今回WotC開発部からGavin Verhey氏に来ていただいた。開発部のスタッフと直接触れ合う機会は貴重だ。もしグランプリで「スペルスリンガー」が開催されていたら是非参加してみてほしい。

それでは実際にプレイしているところを見てほしい。



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(Gavin Verheyさんがこれまでデザインを手掛けたカードの数々。《僧院の導師》や《戦導者オレリア》、《幽霊議員オブゼダート》といった誰も知るカードたちが並ぶ)

Gavinさんには今回スタンダード、モダン、デュエルデッキを用意していただいた。



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Gavinさんが持ち込んだモダンのデッキは親和。
1戦目は親和vs青トロン。1ターン目から6枚の手札を使う怒涛の展開!

トロン側も何とかウルザランドを揃えて対抗するが...。時すでに遅し。Gavinさんが押し切ってしまった。


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終わった後はがっちり握手!



お次はスタンダード。
Gavinさん曰く「ガチデッキ」の模様。

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対戦相手の山田さんは赤緑エネルギー。対するGavinさんのデッキは赤白...コントロール?
疑問符がつくのは何やらきな臭いカードが入っているからだ。《不屈の独創力》これはいったい...?

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《ギデオンの誓い》でトークンばらまき。
《先駆ける者、ナヒリ》で《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を捨てて忠誠値を上げ。
マナを伸ばしてから《不屈の独創力》! が、これは危険を察知した山田さんが対象を取ったトークンに目がけて除去を使い立ち消えさせる。
ならばとばかりGavinさんは《炎呼び、チャンドラ》を唱える。2体のプレインズウォーカーが盤石な盤面を作り出した。
普通に戦っても強い!



3戦目はモダン。
挑戦者曰く「自信がある」とのこと。
《大歓楽の幻霊》でGavinさんを散々苦しめるものの《頭蓋囲い》が《電結の荒廃者》を強化して殴り勝ち!三連勝!



4戦目はスタンダード。

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対戦相手は《霊気池の驚異》デッキ。そしてGavinさんのデッキはグリクシス即席。一癖も二癖もありそうだ。

序盤土地に伸び悩むもに徐々に盛り返していく展開。
と思いきや《霊気池の驚異》から現れたのは《パラドックス装置》。まさか自分のデザインしたカードにやられるのか?

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しかし、《艱苦の伝令》がGavinさんの場に降臨。これぞ即席の面目躍如。さて、どちらが先に致命的な行動を相手に突きつけるのか。
2回目の《霊気池の驚異》が起動するもいまいち欲しいカードが来ない。《サヒーリの芸術》で《艱苦の伝令》のコピーを出すがGavinさんがエンド前にプレイしたのは《無許可の分解》。
勝負あり!

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最終戦はモダン。挑戦者のデッキは赤緑ヴァラクート。ガヴィンさんは親和。
ヴァラクート側は《桜族の長老》、《明日への探索》とガンガン土地を伸ばしていく。5ターン目にはあっさり《原始のタイタン》を唱え《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》を誘発させる。

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だが、Gavinさんも負けていない。その間にもきっちり親和軍団でダメージを刻み。
きっちりライフを0にする戦闘をしかける。


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が、ここで問題が。お互いのライフメモの数字が食い違っていたのだ。
そこでジャッジが登場。Gavinさんのコラムを思い出してほしい。「ジャッジを呼ぶことは決して悪いことではない。むしろ何か起こったら積極的に呼ぶべきだ」。
ジャッジが双方のライフメモを確認してこれまでのゲームの推移を正確に把握。見事ゲームは修正された。

結局ヴァラクート側のライフが0になり決着。Gavinさん見事5連勝!



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