【GP静岡2017春】BIG MAGICオールスターたちのゆくえ

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By Genki Moriyasu

BIG MAGIC所属プロ 4人
BIG MAGIC ELDERS 2人(+兼任1人)
BIGs 14人(新加入2人)


総勢20人BIG MAGICオールスターが参加するグランプリ静岡・2017春。

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(初日終了後の集合写真 ※石田、浅原不在)

 

コピーキャット(サヒーリコンボ)

緑黒《巻きつき蛇》アグロ

マルドゥ機体

この三つ巴から始まったスタンダード環境もプロツアーという変革期を迎えて幾つかの新勢力や新カードが台頭してきているようだ。

果たして20名はどのようなデッキを選択し、どのようにこの環境へ立ち向かったのか。

試合の経過にも軽く触れつつ紹介してゆこう。

BIG MAGIC所属プロ

瀧村 和幸

使用デッキ:緑黒アグロ(機体型)

進化の余地が少ないとされた緑黒アグロを、プラチナプロが新デッキへと昇華させた。

BIG MAGICの大黒柱として順調に突き進んでいる。

注目プレイヤーとして最終戦を含めた数回のフィーチャーを経て、勝負強さを見せつつ8勝1敗

松本 友樹

使用デッキ:4色コピーキャット

3T目《反逆の先導者、チャンドラ》というロケットスタートのシーンを良く見かけた。

危なげない試合運びであるように見えたのは松本プロの卓越した技術ゆえか。

最終戦、BIGs松原 一郎とのBIG MAGIC同士戦を制して9戦全勝

優勝争いに向け、好位置についた。

井上 徹

使用デッキ:赤黒エルドラージ

先週のプロツアーで鮮烈的に環境デビューを遂げた赤黒エルドラージを引き続き使う。

フィーチャー戦に勝利し、瀧村プロをして"今日、井上君勝ちそう"と言わしめる追い風の勢いがあったが、

"フィーチャーしか良いところなかったです"と語り、負けが込んでしまったようで5勝4敗

藤田 剛史

使用デッキ:緑黒昂揚

殿堂も順調な発進のようだ。BIGs 藤本にシェアしているリストは、確かに強かったようだ。

昨日の放送トークでは《自然の職工、ニッサ/Nissa, Nature's Artisan》のライフゲイン能力を評価していたようだが、果たして今回採用されているのだろうか―...?

7勝2敗

※藤田プロはBIG MAGIC ELDERS兼任

BIG MAGIC ELDERS

黒田 正城

使用デッキ:4色コピーキャット

独自のチューン・ナップが施された4色サヒーリは直近のMO戦績14勝1敗とのことだ。

今日も軽快に相手を踏みつぶしてゆく。

第2Roundのビデオフィーチャー戦も制して、黒田健在を世間に知らしめた。

最終戦こそ惜敗するものの、8勝1敗

浅原 晃

使用デッキ:4色コピーキャット

今回、ユニフォームを着たり着ていなかったりとゆるやかな雰囲気で試合をしていた。

最終戦はハンドが空の状態から《反逆の先導者、チャンドラ》と手がかりのドローからコピーキャットをビシッと決め、ゲームに勝利していた。

7勝2敗

BIGs

石田 龍一郎

使用デッキ:緑黒アグロ(機体型)

ありし日のアブザンアグロとも思えるデッキタイプを手に、5Round開始地点で4勝1敗としっかり勝ち進んでいた。

残念ながらその後、負けが混んだようだ。

明日のPTQの受付をすます姿があった。

4勝3敗1引。

加藤 健介

使用デッキ:rizar型霊気池

田中 陽、松原 一郎とデッキをシェアして持ち込んでいる加藤。

特にこの3人は勝ち続ける姿が特徴的だった。

《霊気池の驚異》からの《絶え間ない飢餓、ウラモグ》はコピーキャットにも負けじ劣らぬコンボだと知らしめた。

最終戦、観客たちから拍手が湧き出るようなフィーチャー戦で辛くも黒星がつき、8勝1敗

川崎 慧太

使用デッキ:赤黒エルドラージ

井上プロと同じく、高尾 翔太制作の赤黒アグロを持ち込んだ川崎。

彼が愛好するジャンドのカラーリングとはいえ緑が含まれないことに驚くものもいるだろう。

《グレムリン解放》を含む、ぞろりと赤いカードをそろえたサイドをインアウトする姿は確かに新しい姿だ。

6勝3敗で、目指すシルバーレベルプロのためのプロポイントを目標にしてゆく。

河浜 貴和

使用デッキ:4色コピーキャット

早い時期からコピーキャットの使用を決めていた河浜。

BMInvi Vol.1でのエスパーアグロしかり、モダンのロボッツしかり、"多角的に圧を仕掛けられる"デッキタイプを好むようだ。

また、自分の試合が終わったあと、好調な松原、加藤らを含めた友人らを応援しにゆくシーンを見かけた。

"運が良い"と笑いながらも自分のことのように友の勝利を祝っていた。そしてみずからも7勝2敗で明日への活路を切り開いてゆく。

田中 陽

使用デッキ:rizar型霊気池

松原 一郎、加藤 健介とデッキをシェアして持ち込んでいる田中。

中盤、黒田と席が隣あうニアミスが発生するもBIG MAGICの同士討ちはここでは回避されていた。

同じデッキを持つ者みなが好調であるのは、それぞれの自信や勢いにも繋がるのだろうか。

絶好調のシェア2人に次ぐ7勝2敗

永井 守

使用デッキ:マルドゥ機体

BIG MAGIC勢のチョイスとしてはマルドゥ機体が最多となったようだ。

BIGsのなかでも大一番に強いプレイヤー、今回は7勝2敗と堅実な立ち上がりだ。

朴 高志

使用デッキ:マルドゥ機体

朴もマルドゥ機体を選択した。序盤から不運も重なったようで、勝ち星が伸び切らなかった。

4勝4敗

人見 将亮

使用デッキ:マルドゥ機体

Hareruya Pros 井川 良彦プロらと調整してきたマルドゥ機体を使い、誰もが認めるサイドボーディングで勝ち進む。

8Round終了時、6勝2敗で明日への希望を掴みとった人見は嬉しさのため息をついていた。

最終戦、Hareruya Hopes 木原 惇希と競り合いロングゲームを落とすものの、6勝3敗で初日突破だ。

藤本 岳大

使用デッキ:緑黒昂揚

"ローリーさん(藤田プロ)にのっかり得"として、昂揚を持ち込んだ藤本。

デッキの強さは本物だ。藤本の強さもまた、改めて証明された。

9戦全勝!

松原 一郎

使用デッキ:rizar型霊気池

加藤、田中 陽がシェアしたデッキの経験値は3倍速で蓄積されていたのか。

中盤戦、しばらく1番卓に座り続け、好成績だ。

8Roundでは"《慮外な押収》でとられた《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を、《霊気池の驚異》でめくった《絶え間ない飢餓、ウラモグ》で追放する"

という離れ業も繰り出し、最終戦、松本プロに接戦を制されるまで無傷の勝利を続けて8勝1敗

光安 祐樹

使用デッキ:マルドゥ機体

GPに向けて研鑽を積み、勝ちを狙った調整という自負を持ちながら2Bye明け初戦を落としたことを悔しんでいたが、それをバネに奮闘する。

しかし途中、4敗に届いてしまった。3勝4敗

明日のPTQでリベンジを誓う。

吉森 奨

使用デッキ:バント霊気池

こちらはBIG MAGIC勢中唯一のデッキだ。

前期ミスターPWCの三宅 恭平氏と磨きあげた"天使デッキ"が、機体や緑黒にサイズ勝ちしてゆく。

4Round目にして"マルドゥ機体のぶん回りに1度躓いた"と言うものの、勝率は上々のようだ。

最終戦で3敗目を喫したことへ自責と反省をしながらも、2日目への意欲は高い。

6勝3敗

斉田 逸寛 (新加入)

使用デッキ:マルドゥ機体

今回のGPからBIGs契約となったBMO8優勝者、斉田。

"トップメタのデッキ"を使うとハッキリ口にするように、ツートップの片方を持ってきている。

スタンダードで好きなカードだと語る《大天使アヴァシン》の活躍は出来たようだ―...

7勝2敗

中道 大輔(新加入)

使用デッキ:4色コピーキャット

斉田と同じく今回のGPからBIGs契約となった中道はプロツアー出場経験も持っている。

午前4時まで調整に時間を費やしたという4色コピーキャットだが、最後にはベーシックな構成に落ち着いたようだ。

安定したデッキを、安定したプレイングで勝ち進んでいく。不利な"ティムール《電招の塔》"戦も多く、6勝3敗

―...以上、20人の使用デッキと戦績だ。

割合としては非常に多くのプレイヤーが初日突破という壁をこえた。

各々の力が存分に発揮できた結果だろう。明日の活躍もみんなで期待しよう。

より詳しいエピソードを知りたい人は

【GP静岡2017春】BIG MAGICオールスターたちが語る、スタンダードの勝ち方

も合わせて読んでほしい。

残念ながら4敗を喫したプレイヤーは皆、明日はPTQに出場するようだ。こちらも応援してほしい。

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