【グランプリ静岡2017春】ステージイベントダイジェスト【土曜】
タグ:カバレージ, グランプリ・静岡2017春, 読み物text by Tomoya Tsujimoto
GPの華は何と言っても本戦だが、本戦に参加しないプレイヤーも十二分に楽しめるのがBIGMAGIC主催のGPだ。
今回のGPのテーマは「学校」、懐かしい学級机や教卓が並べられたステージで、登壇者たちが授業を模したイベントを行う。
この記事では土曜日のステージイベントを追い、その様子をダイジェストでお送りしよう。
1時間目[生物]リアル・モミール・ベーシック2017
土曜日のステージイベントの皮切りとなるのは、毎度お馴染みリアル・モミール・ベーシック。
新旧アタルカが揃ってとてつもない打点を叩きだしたり、モミール恒例の《触れられざる者フェイジ》自殺が発生したりと渾沌とした試合展開が数多く見られた。
岩SHOW「2マナ起動で出たのは《物知りフクロウ》ですね。ライブラリの上から4枚見れます、いいカードありました? いったい何が物知りだと言うんでしょうか(モミール・ベーシックではライブラリーが全て土地で構成されている)」
出てきたカードの意味の無さに笑うのもまた、モミールの魅力だ。
カードデザイナーのGavin Verheyも登壇
Gavinの4マナ起動から、《運河浚渫機》が登場。なんとこのカードはGavin自身がデザインしたカード、運命的といえる。
講師の岩SHOW先生によると、モミールをプレイすれば普通のマジックも上手くなるとのこと、Magic Onlineで遊べるので、これを読んで興味を持った皆さんもぜひプレイしてみてはいかがだろうか。
2時間目[特別授業] Gavin Verheyスペシャルスペルスリンガー
1時間目に引き続き、wotcからやってきた特別ゲスト、開発部のGavin Verheyをお招きしてのスペルスリンガー。開発部の人間だけあり、プレイ技術は非常に高く、モダンでは親和、スタンダードではグリクシス即席などを使い挑戦者たちを次々と退けた末、なんと5連勝を成し遂げてしまった。
予定では勝利した挑戦者しか貰えないはずだったモダマス2017だが、あまりにもGavinが強いので挑戦者全員にプレゼントされることになった。
Gavinは現在mtg.jpにて、マジックを上達したい初心者~中級者プレイヤー向けの記事「Beyond the Basics-上級者への道-」を連載中だ。こちらのコラムは単なるチュートリアルに終わらず、読み物としても非常に面白い記事なのでマジックを遊び慣れている方でも一見の価値あり。
3時間目[国語]カードテキスト文法
20年の歴史を誇るマジックには、数え切れぬほどの種類のカードが存在する。みなさんはそのうちどれだけのカードのテキストを覚えているだろうか。
この授業では生徒として選ばれた方に、スクリーンに表示されたカード画像に対応する正しいカードテキストを答えてもらう。
例題.《オオアゴザウルス》の正しいクリーチャータイプを答えよ
答え.クリーチャー_トカゲ(日本語版テキストにはオオアゴザウルスとあるが、これはエラー)
他にも[《サヒーリ・ライ》の奥義のテキストを正しく答えよ]など、一見すると簡単だが「正確に」答えるとなると難しい問題が出題された。
4時間目[体育]マッスリュウジ先生のカートン運びタイムアタック
マッスリュウジ「マジックは体力勝負なんで、ここで体力つけて帰ってもらいたいです」
腹筋に強い負荷を加えるワークアウト中のマッスリュウジ先生
ブースターパック「1ボックス」なら手に取ったことのある方は多いだろうが、「1カートン」となるとどうだろう。マジックにおける「1カートン」とは、6ボックスを意味する。
この体育の授業では「カートン」を制限時間内にどれだけ運べるかを競ってもらう(なお1カートンは約6.8キロ)。
選ばれた3人の中で一番多くカートンを運べた方には「マッスルっぽいサプライ」をプレゼント(ギデオンスリーブや、墓忍びバインダーなど)。
試合後にはマッスリュウジ先生との熱いハグも、戦いが終わって疲弊したお互いの筋肉を称え合った。
5時間目[美術]マジックお絵かき選手権feat.来日アーティスト
続きましては、これまたステージイベント常連のマジックお絵かき選手権。来場アーティストも参加されるだけあって、人気のイベント(授業)となっている。
Anthony Palumboさんが手がけた《真髄の針》のイラスト勝負ではプロ漫画家の方が参加され、見事Anthonyさん直筆のイラストを持ち帰った。
続くWinona Nelsonさん時のお題は、当然彼女の描いた《アーリン・コード》&《月の抱擁、アーリン》。Winonaさんによるとアーリンを描く時のポイントは、髪型と肩の部分の鎧とのこと。
Winona Nelsonさんのアーリン
またAnthonyさんはWinonaさんがアーリンを描く間に、観客のイラストまで描いてくれた。
6時間目[歴史]岩SHOWのデイリー・デッキ・スペルスリンガー
岩SHOWがmtg.jpにてデイリー連載中の記事「岩SHOWのデイリー・デッキ」。毎週末の大型大会で活躍したデッキから、筆者の趣味全開のデッキまで幅広く紹介するこちらのコラムがGP会場に出張してきた。
過去の「岩SHOWのデイリー・デッキ」で登場したデッキを使い対戦していただき、勝利した方には霊気紛争1パックが授与された。
ちなみに使われたデッキは、「ピットサイクル」「ボスナヤ」「Hand in Hand」「ゴブバンテージ」の四種類。デッキの内容が気になる方は、「岩SHOWのデイリー・デッキ」をご覧あれ。
7時間目[検定試験]岩もんたのクイズ・マジオネア
本日のステージイベントを締めくくるのは4択クイズ、「クイズ・マジオネア」。「このイベントあんまり『学校』関係なくね?」というツッコミは無用だ。
司会の岩もんたから出題される5問の4択クイズに回答してもらい、正解数に応じて霊気紛争のパックをプレゼント。5連続で正解された方には大盤振る舞いの1ボックスプレゼント、しかし、出題されるのはなかなかの難問となっている。
岩もんた「ファイナルアンサー? 優先権を放棄しますか?」
今回のマジオネアでは、問題のあまりのニッチさ([4つの選択肢の中から正しい地獄料理書の著者の名前を選べ]等)のためか5連続正解者は出なかった。もし今後もステージイベントでマジオネアが開催されれば、その時こそ全問正解者を見てみたいものだ。
※ちなみに地獄料理書の著者の名前は「アスモラノマルディカダイスティナカルダカール」。
いかがだったろうか。
明日、日曜日も「[国語]リュウジの習字教室」や「[保険]ジャッジになってみよう」など、個性的なイベントが目白押しとなっている。
特にステージイベントの締めくくりとなる、「晴れる屋vsBIG MAGIC Series Vol.4 グランプリ静岡2017春 楕円競争」 は必見だ。
本戦やサイドイベントの試合間など、お暇ならぜひステージ前に足を運んでみてほしい。