目指せ京都!プロツアー『破滅の刻』参加権利獲得方法まとめ

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 2017年、日本のマジックプレイヤーにとってビッグなニュースと言えば?うん、そうだね、プロツアーが日本に還ってくる!Welcome back PT!実に6年ぶりである。
あの頃(プロツアー名古屋2011)はプロツアーもオープンなイベントで、会場にて誰でも参加できる多数のサイドイベントが行われていたりしたが...今はクローズドイベントとなり、あの頃のようなお祭り感はなくなった(お祭りではなくなりましたが、京都本戦は観覧が可能とのことです。節度を護ってね!)。その分、中継に力が入って参加者以外も熱戦をリアルタイムで楽しめるようになったのは素晴らしい。

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ともあれ、日本でのプロツアーだ。参加するプレイヤーとしては、プロツアーの自国開催はとてつもないメリットとなる。移動が楽、長時間飛行機に乗ってグッタリした状態でトーナメントに臨むのは辛い。
同様に、時差ボケもない。寝れんかった...なんてこともなく、更に食事も合わず体調不良なんてコンボも喰らわずに済む。即ち、日本人が勝つにはこのプロツアーが大チャンス!
社会人も金曜休むだけで参加可能!といった具合にスケジュール面でのアドバンテージもある。海外のホテルを予約するといった、初めてだとハードルが高い作業もいらないとなれば、初めて行くプロツアーにこれほどうってつけの場所もないだろう。

 

 今回は、皆が目指すべき・行くべきプロツアー『破滅の刻』への参加権利の獲得方法をまとめてみた。7月末に行われる大会に向けて、まだまだやらなきゃいけないことがある。この春から夏にかけての京都へ向けて挑むべきものを改めて確認しよう。

 

 

「関係ない編」

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 プロツアーへの参加権利獲得方法の中には、我々一般人には関係のないルートがある。京都を目指そう!念願の初プロツアーへ!というプレイヤーにとってこれは関係なく、公式ニコ生なんかでも毎回「殿堂になれば行けるよ」なんてコメントでネタにされているが、すべてをまとめる上ではスルー出来ないものなので、一括りにしてここで紹介させてもらおう。これらで権利を獲得できる日を目指そうってことで。

 

・プロプレイヤーズ・クラブにおいてゴールドレベル以上のプレイヤー

 1シーズン中に獲得したプロポイントによって、プロプレイヤーズ・クラブにおけるレベルが決まる。現行の2016-2017シーズンの条件は以下の通り。

 

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 ゴールド以上のプレイヤーは、1シーズン全てのプロツアーの権利を持つ。シルバーレベルは1シーズン中、好きなタイミングで使用できる1回分の参加権利を持つ。
プロポイントの話となると長くなるので割愛させていただくが、グランプリ優勝で8ポイント・プロツアー優勝で31ポイント+副賞でそのシーズンと来シーズンのプラチナが確定、ということは覚えておくと良いかもしれない。これぐらいの大物、目指してほしいね!

 

 

・プロツアー殿堂顕彰者

 初めてのプロツアーに参加してから10年が経過し、生涯獲得プロポイントが150を超える...即ちベテランとなれば、プロツアー殿堂入り候補にノミネートされる。
年に1度の投票で、プロツアー関係者およびプロプレイヤー達による投票を行い、一定数の票を獲得したプレイヤーは殿堂入り!殿堂顕彰者となる。
殿堂入りしているプレイヤーは、生涯すべてのプロツアーへの参加権利を持つ。BIG MAGIC関係者で言えば、ローリーさん(藤田剛史)が殿堂入りプレイヤーであり、いつでもフラッとプロツアーに遊びに来てOKな人なのである。マジックの発展に貢献してくれたプレイヤーへの褒章だ。これは10年後の目標にしよう。2027年に殿堂入りするのは君だ!

 

 

・直近のプロツアーでマッチポイント33点以上を獲得したプレイヤー

 プレイヤー達の間で「チェイン」と表現される権利獲得方法だ。プロツアーにおいてマッチポイント(勝ち点)33点以上を獲得。簡単に書かれているが、これがむちゃくちゃ大変。
11勝5敗以上の成績でプロツアーの予選ラウンドを終える必要があり、最近ではプロプレイヤー達の間で「X-5」と表現される。勝ち星表記よりも5敗までで終わったってことの方が分かり易いからね。
京都で華々しくX-5!という夢を見たって良いじゃない。BIG MAGIC関係者で言えば、井上徹がこの方法でプロツアー『アモンケット』参加権利を獲得している。
彼はシルバーの権利も温存しているので、京都の切符も既に手にしているぞ!

 

 

 

「グランプリ編」

 

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 マジック最大の祭典、グランプリ。誰でも参加できるオープンなイベントであり、場内でも多数のサイドイベントが行われている。ただでさえ楽しいイベントなのに、優勝すれば賞金100万円!
このグランプリはそこでの賞金だけでなく、次なるステージ・プロツアーに繋がるトーナメントでもある。決勝ラウンドを争う上位8名・TOP8のプレイヤー全員に、そのグランプリごとに定められたプロツアーの権利を授与。または、TOP(と同等の成績であるマッチポイント39点以上獲得のプレイヤーにも同じく権利が与えられる。2日間の激闘を13勝2敗で終える__巨大な障壁がそこには立ち塞がっているわけだが、とは言えやらなきゃわからない。グランプリに参加しなくちゃそもそも勝てない!というわけで、京都を目指すプレイヤーが参加すべきグランプリをまとめてみた。

 

 

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 ざっと2ヶ月間。静岡はもう、皆マスト参加として、神戸もおのずとそうなるでしょう。だとしたら、この間に1回くらい海外GPを挟みたい...そう思わないかね?
3回4回と、回数を重ねればそれだけプロツアーへの距離は縮まる。旅費?賞金で何とかしよう!まあ、一番手っ取り早いのは静岡だね。ここでサクッと権利を獲得して、高みの見物を決め込みたいものだ(そうもいかないのもまたマジック)。

 

 

「プロツアー予選編」

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・プロツアー予備予選及び地域予選

 昔ながらのプロツアー参加方法と言えば、プロツアー予選(PTQ)。PTQは近年そのシステムを大きく変更し、昔のプレイヤーが知るPTQというものは消滅した。今は予備予選(PPTQ)と地域予選(RPTQ)という二段構えの予選を勝ち抜いたプレイヤーが権利を獲得する方式となった。

 PPTQは毎週のように全国各地のショップにて開催されているトーナメントで、このトーナメントで優勝するとRPTQの出場権利を獲得。RPTQは各国・各地域において定められたスケジュールにて開催される招待性のトーナメントだ。PPTQ勝者がここに集い、プロツアー参加権利と航空券をかけて戦う。各地域のトーナメントにおけるTOP4がプロツアーへの権利獲得者となる。最も目指しやすく、身近な場所からチャレンジしていけるイベントなので、まずはPPTQに挑んでみるのがベストかなと。RPTQにはシルバーレベルのプロプレイヤーなんかも参加してくるので、予選と言えどグランプリなどにも負けないハイレベルな戦いが繰り広げられる。

 

 

・オンライン予選

 Magic Online(MO)を用いたPTQもある。PPTQ獲得した権利を用いて、オンラインのRPTQに参加することも可能だ。こちらは参加人数に関係なくTOP8が権利獲得となるが、ID(合意の上での引き分け)が出来ないなどのオンライン特有の仕様により、決してリアルより抜けやすいなんてことはない。RPTQの会場まで行けない、MOの方が自分に向いているという人はそっちで勝負してみるのも良いだろう。

 

 また、MO独自のPTQが存在する点も忘れてはならない。PTQ Preliminaryという、MO版PPTQにあたるイベントに参加して既定の成績を残すと、PTQ Finalへの参加権利を得ることが出来る。ここで優勝すれば、君もプロツアー参加者になれる!というわけ。

 

 また、MO内でのリーグやスケジュールイベント等で勝利するともらえる"QP"もプロツアーへの道を切り開いてくれる可能性が。これを貯めると月ごとのMOCS Monthly Eventに参加できるようになる。このイベントで好成績を記録すると、今度はMOCS Playoff Eventにご招待。ここで1位or2位になれば...おめでとう、プロツアーの参加権利を獲得だ!またこれらのイベントではMagic Online Championships本戦の参加権利も得ることが出来る。このMO版世界選手権で勝利することでプラチナレベルになれたりするので、情熱を注いでみるだけの価値はある!(相手はあのOwen Turtenwaldを始めとする世界中のバケモノ達だ!)

 

 

・復活のPTQ

 PTQは制度が変わってなくなったと言ったな、あれは嘘だ。2017年2月より、復活!GPのサイドイベントとして、日曜日に開催されることとなった。方式は2パターン、参加者225名以下の参加人数に合わせたスイス予選ラウンドを行った後に、上位8名で決勝ラウンド3回戦。あるいは参加者256名、32名ごとのランダムな卓にプレイヤーを割り振り、シングルエリミネーション5回戦を行い、それぞれの卓の優勝者8名で決勝ラウンド3回戦。このトーナメントを優勝すれば...プロツアー!その日のうちに権利獲得までいける、PTQってやっぱこうじゃなくちゃなと。世界中のプレイヤー、中でもグラインダーと呼ばれるプロツアーを目指す人々は歓喜の声を上げたものだった。

 勿論、グランプリ静岡・2017春でも日曜日にこのトーナメントが開催される。初日で残念ながら冒険が終わってしまった人も、本戦にはエントリーできなかったがプロツアーに行きたいという人も、このイベントは絶対に見逃しちゃいけない。

 

http://mtg.bigmagic.net/article/gpshizuoka2017spring-ptqhou.html

↑詳細はコチラからチェック!今回のフォーマットはリミテッドだ。

 

 

・WPN Premium Series/WPNプレミアムシリーズ

 Wizards of the Coastが近年新たに実施した、店舗主催大会の形態。予選大会を経ての招待性大会という形式の大型トーナメントの優勝者にプロツアーへの参加権利を授与するというもので、平たく言うと店舗主催のPPTQ & RPTQみたいなものだ。北米のみならず世界中で最大級のトーナメント運営を行っているStarCityGames.comがその第1号として、SCG Invitationalなるイベントからプロツアーへプレイヤーを送り出した。

 日本国内では...我々BIG MAGICが、BIG MAGIC Invitational(BM Invi)というシリーズを2016年より開催。全国各地のマジック取扱店舗様にご協力いただき、BMIQなる予選を実施。全国で100近いトーナメントが開催され、BMIQ限定のサプライも上位賞として配布された。BM Invi Vol.2から、念願のプロツアー参加権利が授与されるようになった。皆様のおかげです。

 

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 2017年はBM Invi Vol.3の開催が決定している。5月4日、BMO Vol.9併催イベントだ。ここで貰える権利は、勿論プロツアー『破滅の刻』!グランプリ、PTQ、RPTQに続く第4のルートとして、お近くのBMIQにも参加してみよう!

 

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 プロツアーははるか遠くに見える世界かもしれない。でも最初は、誰だってそう。皆勇気を持って最初の一歩を踏み出して、持てる力を、青春を捧げて今を手に入れている。そりゃ、同じマジックをやるならプロツアーに行きたいと思うのは自然なこと。「僕なんかが...」と遠慮せず、今回紹介した権利に繋がるトーナメントに挑んでみてほしい。明日のチャンピオンは君だッ!