BIGs 藤本岳大 はまち式カードレビュー『アモンケット』
タグ：BIGs, アモンケット, プレビュー, 藤本岳大, 読み物皆さんこんにちは。先週末に行われたプレリリースは楽しかったですね。
やはりマジックの新製品で遊ぶというのは非常に楽しいですし、この時期は次の環境でどんなデッキを組もうかわくわくしますね。当然ながら発売前で、まだプロツアーも行われていないので最強デッキというものが存在せず、デッキを考えるのが一番楽しい時期と言っても過言ではないでしょう。
と、いうことで今回もレビューを担当させていただくことになりました。はまちです。
まじめなレビューが読みたい方へ向けてのものは行弘君や津村君にまかせることにして、僕はなんか適当に「こうなればいいなー」的な軽い感じで行きたいと思います。
あと、リミテッドで無茶苦茶されたカードとかも恨みつらみ書いていくつもりですので、リミテッド視点でも構築視点でも書けていけたらいいなぁと思っています。
前回のレビューの反省
前回のレビューでは「強いカードが全くない。しいて言うなら《歩行バリスタ》とリシュカー」とかいう回答をしていましたが、リシュカーも環境初期に大暴れして、バリスタは今なお大暴れしていますね。
《キランの真意号》が予想より一回り強かったのが予想外でしたが、《グレムリン解放》も赤の一押しとして挙げてあったのでまぁよかったのかなと思います。《霊気圏の収集艇》は最強の一角を担っているはずだったのですが、あまり使われていませんね。あのカードは個人的にいまだに強い、これからもワンチャンある・・・と思っています。
いつまでも過去を振り返っていても成長しないので、そろそろ『アモンケット』のカードレビューに入りたいと思います。
【白編】
《賞罰の天使》
とにかく能力が人を馬鹿にしている。
リミテッドで出されたらげんなりするカード。ようやく除去引いたと思っても不朽で帰ってきます。やれやれだぜ。
スタンダードがそういうゲームになるかどうかは限りなく怪しいですが、最近徐々に値段が上がってきているので・・・神話レアの天使が使われたらだいたい高級品になるので安い内に数枚抑えておくのはあり。レジェンドじゃなくてよかったね。
《試練に臨むギデオン》
あほ of あほ。プレリで相手に出されたのですが、こいつの+能力と戯れているだけで10ターン近く経過していたのでプレリリースという場で数年ぶりに引き分けました。
なかなか真ん中の能力でアタックすることはないと思いますが、+能力連打しているだけでなかなか負けないというぶっ壊れカード。衝撃を受ける１枚。
スタンダードで使われるかどうかは4マナのギデオンが禁止になるかどうかにわりとすべてがかかっていると思っていたら、禁止は特になく。さあどうなるかな。
《排斥》
ようやくインスタントでまともにパーマネントに触れるカードきた。《異端の輝き》でもよかったんやけど、ようやくメインデッキに入れてても許せるレベルで4マナギデオンに対抗できます。
ちょっと重いけどそこはサイクリングついてるということで妥協。
《黄昏+払暁》
《燻蒸》がほとんど使われてないことで、もうラスゴは誰も求めてないんだなって思いました。機体と墓地から帰ってくるクリーチャーとプレインズウォーカーの前には無力です。基礎からやり直してください。というか何が"こうこん"じゃ！！！黄昏と書いて今まで"たそがれ"以外で読んだことないわ！
【青編】
《予言により》
久しぶりに面白いことが出来そうなカードが出てきました。モダンでは各種待機スペルとともに暴れてくれそうな一枚。スタンダードは今のところ何もしなさそう。
《ドレイクの安息地》
テキストを読んでえらい強そうやなと思ったけど、今のスタンダードだとこのカード出しても全く機体に間に合ってないし、後手だと返しでギデオンでてきて涙目になるのでいつ出すのか謎。サイクリングして～するみたいなカードがもっとあれば輝くときがあるのかもしれない。
《象形の守り手》
リュウジがプレリで2枚引いていきってたカード。
リミテッドだと場に出た時-1/-1カウンターを何個か置くカードに溢れているので、ここを対象にとればそいつらがデメリットなく出てくることが可能。
ただしそれをしてしまうと相手の除去に対しノーガードになるので、何も考えずにどや顔で対象にとることだけは絶対におやめください。
《周到の神ケフネト》
なんとまぁリミテッドでも浮いて弱い神様。こいつが殴るためには手札を7枚以上維持しながら他のクリーチャーで相手に殴られても大丈夫な場を維持しなければならないという苦行。大量にマナがありお互いにリソースが尽きて来た終盤は頼りになりますが、7、8ターン目くらいまではだいたい置物。
まれに3ターン目に出して4ターン目から能力だけ起動してクロックで勝ちます。「ごくまれに」
構築でガッチガチのコントロールが流行れば同型用のサイドにワンチャン？
《暗記+記憶》
《暗記》はリミテッドでは普通。問題は《記憶》。6マナも使ってお互いに7枚引いたら先動けるのも相手からやし、何か意味あるんかなって感じ。
【黒編】
《イフニルの魔神》
「リビングエンド」が強くなる1枚。そんなことより今テキストを読んだら各クリーチャーに-1/-1って書いてあって、僕これ昨日ドラフトで勘違いしてて対象の１体に乗せてたんやけど・・・
リミテッドなら5マナ5/4飛行の時点で初手ですね。能力もおつよつよ。
《栄光の神バントゥ》
リミテッドで2番目に弱そうな神。
白い碑とかでトークン出しつつ使っていけば割と殴れます。かなり弱めに見えますが、意外に殴れるので使った感じ弱くはなかったです。黒なら《悪運尽きた造反者》がサクりやすくて安めにとれておすすめ。
《戦慄の放浪者》
いかに《墓所這い》が強かったかを物語る1枚。1マナ2/1やし使う可能性も全然あるよー。
《死の権威、リリアナ》
この人どんどんでっかくなっていってない？マナ域も忠誠値もオブ・ニクシリスと同じで、『戦乱のゼンディカー』がローテ落ちしてる前提でデザインしてるんやろうなーと裏事情を推察してしまう。3マナのリリアナも強いのにあまり使われてないので、どうなることやら。リミテッドでは忠誠値高杉問題が発生します。ただ奥義しても勝てなさそうなのが気になる。
【赤編】
《栄光をもたらすもの》
書いてあること強そうやけど督励した途端に天からアヴァシン様が降臨してきて顔面蒼白になりそうな1枚。「4Cサヒーリ」相手に何かを除去って返しでコンボ決まったりしそうで不安溢れる。書いてあることが強いのは間違いない。
ちなみに「～は間違いない」ってひらがなで書くと「～はまちがいない」ってなって僕がいないみたいになります。これ豆。
《過酷な指導者》
僕がこのセットで１番推してるカード。
モダンではフェッチ切るとpayライフと合わせて3点入るし、《墨蛾の生息地》もダメージが入る。ランタンデッキならお手上げ。
スタンダードでは《歩行バリスタ》が溜めても2点、1個取り除くたびに2点と涙がちょちょぎれてしまいそう。機体に搭乗しても2点くらうので、割と活躍しそう。
《熱烈の神ハゾレト》
強い。え、やだ強い。
《損魂魔道士》
1マナ1/2果敢というスペックに心を躍らせたのも束の間、能力はこちらの発生源が委縮としてダメージを与えるという、まぁないよりましか程度の能力。
一応このカード出てると対戦相手の《巻きつき蛇》は、《ショック》とか《マグマのしぶき》で倒せるようになります。やり得ハッピーテク。
《嘲笑+負傷》
ダメージ倍にして《金属製の巨像》を《投げ飛ばし》して勝ちという小学生コンボ思いついてたんであとはよろしく。
ただソーサリーとはいえ3マナで、こっちだけ全部のダメージ倍にするって結構強いのでは？
【緑編】
《媒介者の修練者》
構築級のマナクリやなって感じです。マナクリとしては3回までしか機能しませんが、十分でしょう。後半引いたら弱いのはマナクリの宿命やけど後半も殴れるかもしれんし、-1/-1乗せるのは誘発型能力なので出したターンすぐさまキランに乗れるのも優秀。
《不屈の神ロナス》
横にクリーチャーがいれば自分でパンプして一緒に殴れるクリーチャー。リミテッドでは神の中で最強クラス。というか緑のカードの中でも最強か。
スポイラーを見はじめた時にはすでに記事が掲載されていたため、僕が参加できなかったBIGsのカードランキングでも数人が一押ししていたカード。『アモンケット』界の《高速警備車》(編：あかんやんけ！)。
《名誉あるハイドラ》
「どこが《ワームの咆哮》やねん！2体並ばんやんけ！」って某エルダーが怒ってました。
《横断地のクロコダイル》
プレリで出されて「召喚酔いですよ」って言ったら、「速攻ですよ」と言われて絶句したカード。4マナ4/3速攻でも十分強いのに、無茶苦茶したらあかん。ただなぜ緑なんやろうって感じ。赤っぽいのに。
【多色編】
《自然に仕える者、ニッサ》
シールドで先手3ターン目に出され、+2で占術されて2枚目に土地置かれて次のターンの0能力で土地が出てきてセットランドから5マナのカード出されて「どうしたらええの？」ってなった1枚。色が悪いと思う気がするけど構築級やし無茶苦茶強いと思う。ただ自衛手段はないので、機体デッキ相手には何もしなさそうやからそこそこ強いんじゃないかくらいの評価にして保身を図ります。
《造反の代弁者、サムト》
《イゼットの静電術師》以来の瞬速、速攻。さらには二段攻撃、警戒、《ヤヴィマヤの火》つき。
三戸なつめみたいな髪型してるしフレーバーテキストで「～もうやめるわ。」って喋り方してるし女性？それともまさかの関西弁？
まぁそれはさておき、構築で使ってみたいなと思いました。
《木端+微塵》
アーティファクト追放しそうな名前をしていますが、結構強そう。
ついにカリタスとギセラを2マナで除去れるメインボードに入れられるカードが来たんですね。遅すぎるけど。
赤黒ビートダウンを考えてみようかなってなる1枚。
【アーティファクト・土地編】
《神託者の大聖堂》
なかなか構築では見る機会は無さそうですがシールド番長です。実は構築でも使えるんじゃないか、1000枚枠なんじゃないかと思っています。
碑サイクル
リミテッドの話ですけど、緑の碑だけぶっとんでないですか？
白も結構強かったけど。青はタップする能力があればよかったなぁという感じ。
黒は普通、赤はちょっとだけ弱いかなぁという体感。
これから何回もドラフトしていけば評価はかわるのかも。
サイクリング土地サイクル
安かったら買っとけばいいのではという感じ。
二色ランドとして使うけど、高騰もすることなさそう。
【おわりに】
今回は正直どんな新しいデッキが出てくるのか全く想像もつきません。なので、レビューで全く出てこなかったカードが活躍する可能性もあります。
『霊気紛争』環境は機体とサヒーリばっかりだったので、いろいろなデッキが出てくるといいですね。
では、今回もBMの通販で1000円以下のカードで最後に期待しているカードTOP3を挙げたいと思います(編：ちなみに予約注文数ランキングはコチラ！)。
それでは発表します。
3位：《造反の代弁者、サムト》
2位：《過酷な指導者》
1位：《熱烈の神ハゾレト》
はい、全然面白くないですね。せっかくなので今回は500円以下にしてみます。
3位
《神託者の大聖堂》
せっかくやし60円のカード選んでみた(笑)
別に使われるようになっても150円とかやと思うから株はおすすめしないけど。
2位
《木端+微塵》
これも弱い《ミジウムの迫撃砲》やけどね。使われそうよ。
1位
《栄光をもたらすもの》
アヴァシンがスタンから落ちて、《守護フェリダー》が禁止になった世界で栄光をもたらしてくれるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それじゃ、ばいばいっ！
(編：・・・なんでこんなに大人しいんや・・・・・・)
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