【BIG MAGIC Open Vol.9】 BIG MAGIC Open Vol.9 スタンダード準決勝 齋藤 智也(東京都)vs 岩元 伸幸(岐阜県)

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BIG MAGIC Open Vol.9 スタンダード準決勝 齋藤 智也(東京都)vs岩元 伸幸(岐阜県)

by Tatsuo Sekimoto

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岩元のデッキはマルドゥ機体。環境の最大勢力だけにここまでミラーマッチも多かったことだろう。だが、その多くを制して準決勝まで勝ち上がった。

齋藤はティムール電招の塔。機体とは負けなしで当たりたいと言っていた齋藤。この試合に自信を見せた。




Game1

先手の岩元は《スレイベンの検査官》。後手の齋藤は《霊気との調和》。
とそれぞれ1ターン目から動く。準決勝に相応しい快調な滑り出しだ。

岩元は続けて《屑鉄場のたかり屋》をプレイ。これには齋藤に

齋藤「仕上がっている」

と言わしめた。今までで最も辛い機体戦になることを予感させる動きだ。齋藤は2ターン目にして頭を抱えることとなる。



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(岩元 伸幸)



岩元は齋藤を攻め立てライフを15点にする。さらに岩元は《模範的な造り手》と《スレイベンの検査官》を追加。岩元の勢いが止まらない。
齋藤がマルドゥ機体にされて一番辛い動きと評する「1マナクリーチャーの連打」をされてしまった。

齋藤は悩む。エンド前に《造反者の解放》で《屑鉄場のたかり屋》を破壊して盤面の制圧を目指す。追加の《歩行バリスタ》は《検閲》でカウンターするも岩元の勢いを止められない。
《スレイベンの検査官》2体と《模範的な造り手》で5点ダメージが入る。次の攻撃は《蓄霊稲妻》で《模範的な造り手》を除去して2点に抑えるが残り8点。

岩元は《模範的な造り手》を追加してさらに齋藤のエンド前に《歩行バリスタ》を追放して《屑鉄場のたかり屋》を戦場に戻す。

齋藤「完全に忘れていた...」

と頭を抱える。どうやらこの動きを見落としていたようだ。

岩元の戦闘開始ステップに《蓄霊稲妻》で《模範的な造り手》を除去するが、《スレイベンの検査官》2体と《屑鉄場のたかり屋》《乱脈な気孔/Shambling Vent》が襲いかかり一挙7点。
齋藤のライフはあっと言う間に1点になる。

堪え切れなかった齋藤。メインゲームを落としてしまった。

齋藤 0-1 岩元



齋藤
:「見えないギデオンが恐ろしすぎて喰らい過ぎてしまう」
齋藤:「《屑鉄場のたかり屋》を見逃していたのも痛かった。そりゃ負ける」

岩元:「疲れているから分けわからなくなりますよね」
岩元:「11回戦は流石にきつい」

だが、言葉と裏腹に二人の手は止まらない。着々と次のゲームの準備を進める。互いに疲労感は大きいだろうがそれ以上に決勝へ進む意欲を見せていた。

Game2
岩元はワンマリガンするも《模範的な造り手》を1ターン目に出し、2ターン目にはきっちり《スレイベンの検査官》を出して《模範的な造り手》を強化しようとする。
だが、《蓄霊稲妻》が割り込み《模範的な造り手》は死亡。ゲームの主導権を握らせない。

岩元は2体目の《模範的な造り手》を出してエンド。前のゲームと同じく1マナ圏を連打していく。

だが、土地が止まってしまった岩元。手掛かりを生け贄にするが土地を引き込めない。さらにエンド前に齋藤から《コジレックの帰還》が飛んできて全滅。



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(齋藤 智也)



しかし、齋藤も楽な展開ではない。3枚で土地が止まって苦しそうだ。齋藤は次のターンに《検閲》をサイクリングすることで土地に行き当たる。相手の妨害より自分の行動を優先した動きが功を奏した。

岩元は3枚目の土地を引き込むがまだ動けない。そうこうしている間に齋藤は4枚目の土地に辿りつき《天才の片鱗》を唱える。

齋藤はエンド前に《奔流の機械巨人》を唱え《天才の片鱗》を拾う。自分のターンに入るとマナを立てながら《電招の塔》を出す。そのまま《不許可》を構えながら《奔流の機械巨人》でビートダウン。

勝ちパターンに入った齋藤が1本取り返した。

齋藤 1-1 岩元



Game3
先手の岩元はワンマリガンするが納得いったようでキープを宣言。岩元は2ターン目には《屑鉄場のたかり屋》で仕掛け齋藤にアタックを1発入れる。さらに《検閲》をケアして《歩行バリスタ》X=1でプレイ。

これには齋藤も嫌そうな顔をする。しかし、齋藤は冷静に《マグマのしぶき》で対応。《屑鉄場のたかり屋》を安全に処理する。

岩元は生き残った《歩行バリスタ》でビートダウンを続けるが少々心許ない。
この隙に齋藤は《天才の片鱗》で手札を蓄え始める。

《歩行バリスタ》でアタックを重ね齋藤のライフは14点。
齋藤のエンド前に《歩行バリスタ》を強化しようとしたところで《マグマのしぶき》が飛んでくる。対応して《歩行バリスタ》の能力を起動して齋藤に1点。

齋藤は《奔流の機械巨人》が《天才の片鱗》を拾う。
トップ2枚をそのまま取る。岩元はフルタップの間に《苦渋の破棄》で《奔流の機械巨人》を除去。第2ゲームと同じ展開は避けた。

齋藤はついにデッキの代名詞の《電招の塔》をプレイ。エネルギーは11点あり十分。早速《スレイベンの検査官》を焼き払う。

岩元の次の矢はX=1の《歩行バリスタ》。
齋藤は岩元のエンド前に《コジレックの帰還》。岩元は対応して1点飛ばして齋藤のライフは11点。

攻め手が尽きないようにする岩元と攻め手を許さない齋藤。どちらも引き下がらない。

だが、ついに齋藤が攻める番が来た。《伐採地の滝》をクリーチャー化し攻撃し《電招の塔》で岩元のライフを直接狙う。齋藤は《大天使アヴァシン》は《本質の散乱》。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》は《否認》と岩元のラッシュを捌いていく。
だが、隙をついて通った《グレムリン解放》によって《電招の塔》が破壊されてしまう。

しかし、齋藤の戦意は衰えない。


齋藤:「(引きの)都合がいい」

と呟く齋藤。またも《電招の塔》をセットする。

これ以上勝負どころを引き延ばせない岩元は齋藤の手札の枚数と墓地を確認したあとに意を決して《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を唱える。

だが、齋藤の手札から公開されたのは《粗暴な排除》。一度掴んだ流れを最後まで渡さなかった。


齋藤 2-1 岩元

齋藤 win!



決勝に進出したのは齋藤 智也(東京都)!!

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