【BIG MAGIC Open Vol.9】BIGMAGIC Sunday Legacy Round1 小尾 篤史(神奈川県)vs 朴 高志(愛知県)

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BIGMAGIC Sunday Legacy Round1 小尾 篤史(神奈川県)vs朴 高志(愛知県)

by Tatsuo Sekimoto

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BIGMAGIC Open最終日。本日はレガシーとモダンのイベントが同時開催され700名近い参加者が集まった。レガシーだけでも267名が参加し大盛況だ。一回戦にお呼びするのはBIGsの朴 高志。朴と言えばBIGMAGIC Open Vol.2(スタンダード)の準優勝者だが、レガシーでもANTで名を馳せている。

朴が駆るのはANT。お馴染みデッキだが本当は違うデッキを持ち込む予定だったらしい。朴の考えを変えたのはこの発表。そう《師範の占い独楽》の禁止である。ANTにとって目の上のたんこぶとも言うべき《師範の占い独楽》+《相殺》が環境から消滅したため今まで以上の可能性を感じたらしい。



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朴:
「新しい環境でどうなのか試したかった」

という言葉はまさに全レガシープレイヤーが今もっとも考えていることだろう。

地元神奈川から参戦した小尾のデッキはグリクシス・デルバー。奇跡コントロールがある時代から活躍するデルバーデッキだ。その性質はコンボキラー。ハンデス・カウンター・高速クロックを備えたこのデッキは環境のコンボを咎める存在だった。反面、《相殺》によるロックに脆く《終末》を苦手としていた。だが、《師範の占い独楽》は禁止された。グリクシス・デルバーもまた新しい環境で活躍が見込めるデッキだろう。

:「地元なんですね」
小尾:「はい」
小尾:「(朴さんは)どちらから?」
朴:「愛知です。いつも遠征ですね(笑)」
朴:「昨日はスタンダードで今日はレガシーです」





Game1

朴:「サイコロが1と1!?」
朴の驚愕とともに小尾の先手が決定する。

小尾は《Underground Sea》から《死儀礼のシャーマン》。レガシーで現在もっとも強いと言われている初動だ。

だが、朴はひるまず《強迫》をプレイ。小尾の手札から3枚の《渦まく知識》と《陰謀団式療法》、《思案》が公開される。朴はそれほど迷うことなく《陰謀団式療法》を捨てさせる。

小尾は《思案》を唱えてから《不毛の大地》をセット。《秘密を掘り下げる者》を出してから《不毛の大地》で朴の《Underground Sea》を破壊する。



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(朴 高志)



朴のターン。もう一度《Underground Sea》を持ってきて《陰謀団式療法》。狙い勿論手札にある3枚の《渦まく知識》だ。

朴:「いやー楽しい瞬間だなぁ」
小尾:「やっぱ持ってますよね(笑)」

小尾の手札があっと言う間に無くなってしまう。

こうなれば小尾は盤面で攻めるのみ。小尾の《秘密を掘り下げる者》は《渦まく知識》を公開して変身。
これを見た朴は《もみ消し》を想定してドロー前に《汚染された三角州》を起動。《沼》を確保する。実はこのとき朴の手札は《炎の中の過去》と《むかつき》がありやや重い内容の手札になっている。《炎の中の過去》は《死儀礼のシャーマン》がいるため余り当てにできない。そのため《むかつき》頼りなのだがその場合ライフが重要になる。つもり朴もあまりゆっくりできない状況だ。

朴:「ブレインストームなぁ...」

そう呟いてから朴は勝負に出た。《水蓮の花びら》をおいてから《暗黒の儀式》。そこからフルタップで《むかつき》を唱える。現在のライフは12点だ。朴は《苦悶の触手》をいきなりめくり残ライフは8。これには朴も頭を抱える。それでも始めてしまった勝負。引き下がる道はない。

そのあとも《陰謀団式療法》《渦まく知識》《汚染された三角州》《水蓮の花びら》《暗黒の儀式》《思案》とめくりライフは4。相手の場には《死儀礼のシャーマン》が立っているため実質2点だ。

浮きマナはなくストームは3。コンボを決めるためにはまだまだマナ加速呪文がいる。意を決してめくったのは



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無念


小尾 0-1 朴




Game2

先手の朴は《ザンティッドの大群》。青殺しの一枚だ。

小尾:「ですよねー」

と残念そうに受け入れる。

小尾は《秘密を掘り下げる者》を出すことで《ザンティッドの大群》に対抗する。どれだけ早く変身できるかが勝負の分かれ目だろう。

朴は《ザンティッドの大群》で攻撃するもアクションはなし。
小尾はひとまずほっと胸をなでおろす。

小尾の《秘密を掘り下げる者》は《狼狽の嵐》をめくって変身。
これには朴も「あれは嫌だ」と呻く。



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(小尾 篤史)



小尾は初手からある《陰謀団式療法》を活かしたい。《ギタクシア派の調査》を求めて《渦まく知識》を唱えたあとに《陰謀団式療法》。《ギタクシア派の調査》のバックアップはなくとも脅威は分かっている。コールするのは《冥府の教示者》。

朴の5枚の手札は2枚の《強迫》と《暗黒の儀式》《ザンティッドの大群》《水蓮の花びら》。

外れてしまったが今すぐコンボが決まるわけでないことを知った小尾は《昆虫の逸脱者》をアタックに向かわせる。

朴も返しで《ザンティッドの大群》で殴り返すがアクションなし。そのまま小尾にターンを渡す。

小尾は先程の《渦まく知識》で引き込んだ《若き紅蓮術士》をプレイ。さらにトップデッキした《陰謀団式療法》を使いトークンを出しつつハンデスする。
《陰謀団式療法》を2度フラッシュバックして朴の手札から《ザンティッドの大群》以外のカードを全て奪う。

朴の場には《汚染された三角州》《溢れかえる岸辺》《Tropical Island》《ザンティッドの大群》のみとなってしまう。これなれば《ザンティッドの大群》が通っている利が少なく辛い展開だ。

小尾は3枚目の《陰謀団式療法》。《ザンティッドの大群》と《目くらまし》を朴の手札から落とす。

朴:「手札ないんですけど(笑)」
小尾:「そうですね(笑)」

ハンドが奪われ、相手の場にクロックばかり。
こうなれば降伏せざるを得ない。

小尾 2-0 朴

小尾 win!

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