【BMInvi】BIG MAGIC Invitational Round 2 坂東 潤一郎(茨城)vs 永井 守(神奈川)
タグ：BIG MAGIC Open Vol.9, BMInvi, BMInvi Vol.3, カバレージ, 読み物Text by 森安 元希
坂東 潤一郎。
【英知】。
彼を指し示す単語であり、デッキタイプだ。
【青白コントロール】の愛好者として、長らく競技マジックの第一線を走り続けている。
永井 守。
前々回、BIG MAGIC Open Standard Vol.7 優勝者。
寡黙にして冷静。正確にして無比。
【バントカンパニー】などトップメタも扱うプレイヤーだ。
BIGs所属プレイヤーであり、青いユニフォームで精力的に各地の大会で出向いている。
早いRoundから濃厚なマッチアップが頻発するのも、招待制大会の特徴だろう。
Game 1
ダイスに勝った坂東が先手を選び、7枚キープ。
永井は1マリガンでのスタートだ。
永井の後手2ターン目《歩行バリスタ》X=1が着地して、ゆるやかなゲームの立ち上がりを現した。
土地事情からも、マルドゥバリスタ型の【機体】であることを指し示している。
坂東は《港町》《平地》《島》と続けてセットしつつ動きはない。
やはり代名詞、【青白コントロール】の気配だ。
永井、3ターン目のセットランド後に追加の《歩行バリスタ》をプレイ。
坂東は《不許可》で、それを許さない。
翌ターンの《歩行バリスタ》アタックには《鑽火の輝き》で対処すると、しばらく永井の後続はなくなった。
永井の5マナからの《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》は《否認》。
翌ターンの《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》も《奔流の機械巨人》からの再利用《否認》。
そして坂東が初めてメインで動く。
新カード《ギデオンの介入》を設置して《無許可の分解》を指定した。
【機体】が《奔流の機械巨人》にメインから触れるほぼ唯一のカードだ。
永井は2枚ある《乱脈な気孔》の絆魂でしばらく耐えしのぐが、2体目の《奔流の機械巨人》が現れて手詰まりとなった。
坂東 1-0 永井
Game 2
永井が《模範的な造り手》スタートのあと1拍おいてプレイした3ターン目の《キランの真意号》。
これにハンドの《否認》をあてるか、坂東は悩みぬく。
結果はスルーとして、《模範的な造り手》アタックに《鑽火の輝き》をぶつける。
そのまましばらく互いに土地が順調に伸び続ける。
坂東がエンド時《天才の片鱗》プレイでマナを寝かせたところに永井が《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》を着地させる。
《守られた霊気泥棒》を2体並べる坂東。
《大天使アヴァシン》で《キランの真意号》に搭乗し、アタックをしかけてゆく永井。
この《大天使アヴァシン》は、のちに《排斥》で対応。
永井は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》プレイで《否認》を釣り出し、《先駆ける者、ナヒリ》を通してゆく。
この《先駆ける者、ナヒリ》が縦横無尽に活躍しはじめた。
《奔流の機械巨人》追放。
《キランの真意号》を戦闘で"落とさせた"あとに《折れた刃、ギセラ》を追放。
《大天使アヴァシン》を追放している《排斥》を追放。
+2と-2を交互に使いわけ、盤面を取り戻してゆく。
しかしこの間、坂東もセットランドをひたすら続けて《ウェストヴェイルの修道院》によって人間トークンは既に3体生成されている。
使えるマナは数えれば12にも達して《絶え間ない飢餓、ウラモグ》でも出せそうだ。
坂東が《先駆ける者、ナヒリ》を《賞罰の天使》で囲えば
永井は《無許可の分解》でこれを割る。
打開策とその打開策の重ねあいが幾たびか取り交わされたあと、坂東がトークンたちを生け贄に《不敬の皇子、オーメンダール》を解放したところで、1手上回った。
坂東 2-0 永井
坂東Win!