【BMInvi】BIG MAGIC Invitational Round 4 山本 賢太郎(東京) vs 柴田 徹(千葉)
タグ:BIG MAGIC Open Vol.9, BMInvi, BMInvi Vol.3, カバレージ, 読み物Text by 森安 元希
BIG MAGIC Invitational Vol.3にはトップ・プロの姿もあった。
Team Cygames所属、山本 賢太郎。
「マジックの世界一を目指す」と公言する山本は、有言実行派のようだ。
グランプリやプロツアーなどのイベントでコンスタントに勝つ姿に憧れる者は多い。
ゲーム中、あまり表情を崩さず感情を溢さないポーカーフェイス・プレイヤーでもある。
今日もまた、普段と変わらぬように柔らかい表情で対戦相手を受け入れた。
対する柴田は、若い。21歳の新鋭だ。
普段はMagic Onlineを中心に活動している"MOプレイヤー"だ。
在住は千葉ということで、同じく"千葉勢"である前回BIG MAGIC Open TOP8の奥村 祐司や岡井 俊樹らと交流する姿があった。
彼らもまた、若い。そしてMTGに触ってからの期間もそう長くないと話す。
才覚に秀でた若い勢力が急速に芽を出しつつある。
トップ・プロ討伐、なるか。
Game 1
【ティムール霊気池】の同型戦。
お互いに《霊気との調和》でのスタートを切った。
先手2ターン目、柴田は《織木師の組細工》プレイ。
山本の展開は後手3ターン目《織木師の組細工》プレイと、1拍置いた後追いだ。
《ならず者の精製屋》《つむじ風の巨匠》をプレイした柴田が、エネルギー11個という豊富な資源を手に入れてゆく。
山本に未だ盤面の展開らしい展開はなかったが、《霊気池の驚異》を設置した。そのまま起動。
一発逆転手となる《絶え間ない飢餓、ウラモグ》はない。《ならず者の精製屋》をめくって、次弾に備える。
柴田は先に《霊気池の驚異》を設置されたことで戦略を切り替えた。
エネルギーを飛行機械トークンを3体生成にそそぎこんでゆく。
加えて2つの《織木師の組細工》置いて、まだまだトークン生成の余力を残す。
山本も《織木師の組細工》を置いてから《霊気池の驚異》をもう1度起動。
今度は《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を発見した。
柴田の《森》2つを追放して緑マナを枯らし、行動に制限をかけてゆく。
"大当たり"を引かれているとはいえ、柴田も未だ詰みではない。
計5体の飛行機械トークンでダメージレースを仕掛けてゆく。
《絶え間ない飢餓、ウラモグ》のアタックも飛行機械トークンで受け止めるのでライフの損失はないのだが、
《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の能力誘発によって柴田のライブラリーとそこにある打開策が、先に枯れた。
山本 1-0 柴田
Game 2
《天才の片鱗》を握る山本が土地3枚でストップした。
土地を伸ばしていく柴田は、《天才の片鱗》から始まり《霊気池の驚異》を設置。
《奔流の機械巨人》をめくってハンドを更に蓄えてゆく。
山本は《人工物への興味》でこの《奔流の機械巨人》を破壊して時間を稼ぐが、
柴田のハンドから2体目の《奔流の機械巨人》が登場するといよいよ対応の手数とライフが足りなくなった。
山本 1-1 柴田
Game 3
柴田は1マリガンだが順調に土地は伸びそうなハンドをキープした。
山本も7枚のうちの土地の枚数は少なくない。
柴田は2回《霊気との調和》でランドを伸ばして多色を確保してゆくが、逆にパーマネントの展開はない。
山本は《ならず者の精製屋》プレイ、《天才の片鱗》プレイ、《不屈の追跡者》プレイからのセットランドとプレッシャーを絶やさない。
柴田、この《不屈の追跡者》が成長してゆくのを止める手立てがなく、速やかといえるスピードで殴りきられた。
山本 2-1 柴田
山本 Win!