【GP京都2017】Day3 ステージイベントダイジェストその1
text by Seigo Nishikawa
Vol.1 マジックイラスト当てクイズ
イラストはマジックの華である。イラストはカードの顔である。パックをあけたときまず最初に目に飛び込んでくるのはイラスト。ゲーム中に引き込んだカード、相手が繰り出したカードを判断するのはイラスト。しかし、何十回・何百回と見ているにもかかわらず、改めて「このイラストのカード名は?」と問われると一瞬答えに詰まってしまうのではないだろうか。
イラストが顔であれば、カード名はそれを示す本質だ。二つあわせてマジックの世界を構成する要素となる。折角マジックを遊んでいるなら、その全てを楽しもう。
我こそはイラスト愛好家、という挑戦者が集まっているため、出題者もちょっと意地悪に問題をセレクト。その第1問はこれだ。
だが、出題者の意に反し、画面に映される瞬間手が上げられ、そして
の名前が告げられる。
やられた、を舌をかむ出題者。今日の挑戦者のレベルの高さを認識し、まるで出題者と挑戦者の意地の張り合いの様相を呈して始め、迎えた第5問目。
「どれ?」「平地!」「島!」「《啓示の刻》」「《暗黒の儀式》」と声が飛ぶ。基本地形でもIvocationでもありません、という司会からのヒントにも、首を傾げるばかり。これを読んでいただいている皆様はこのイラストが何のカードかわかりますか? ヒントは、右下・左下に存在する何かです。
正解は
回答が示されると、思わず挑戦者から拍手が湧き上がるのであった。
そして最終問題。最後ということで非常に難度の高い1問を送り出す。いくつかのヒントを発する準備をする司会者。
しかし今再び瞬間手を上げる挑戦者。
「わかるの?」驚きの声と共にマイクをお渡しすると、力強くはっきりと
これには脱帽の司会者と出題者、そして盛り上がる挑戦者。聞いてみると
「このカードでシャドーアートを作ったことがある」
とのことで、マジックの色々な形で愛されているのだな、ということを再認識させられるのであった。
Vol2.ジャッジになってみよう ~グランプリ京都編~
円滑な大会運営において、絶対に欠かすことが出来ない存在。それがジャッジだ。
グランプリともなれば世界中から100名近いジャッジが結集し、そこかしこから上がる「ジャッジ!」の声に駆けつけ、おきた問題を瞬時に解決する。まるでスーパーマンのような存在だが、それだけがジャッジの仕事ではない。プレイヤーから見えないところではもっと何人ものジャッジがグランプリを成功させるべく努められている。
しかし実際私たちはジャッジの仕事をどれくらい知っているのだろうか。そしてそれは如何ほどに大変なことなのか認識しているであろうか。それを知るには実際にジャッジのお仕事をやってもらうのが一番だ。
ということで、DCI認定レベル2ジャッジの小出さんをお招きし、実際に大会で起こるかもしれない場面を迎えたとき、貴方ならどう答えを返すか。そして実際のジャッジはどのような裁定を下すのか、という体験会をクイズ形式で開催させていただくことになった。
説明の中、小出さんが話した印象深い言葉をお送りしよう
ジャッジの勤めとは混乱を招かないこと。
複雑なルールをわかりやすく説明し、プレイヤーに楽しんでプレイしてもらいたい。
プレイヤーが気持ちよくプレイできるように努める
ジャッジをしていて思うのはコミュニケーション不足によるトラブルが多いという印象。
繰り返し発せられる、プレイヤーのために、という言葉。小出さんに限らずどのジャッジに伺ってもまず「プレイヤーのために」という思いが強く伝わってくる。私たちも感謝の思いは忘れないようにしたい。
そんな小出さんから、ジャッジの中でも良く使われているというアプリを紹介いただいたので、ここでもご紹介したい。
カードを、スマートフォンのカメラでスキャンすることで、オラクルなどが表示されるというアプリだ。まだβ版のアプリのようだが、サイトには参考動画もあるので、興味がある方は是非覗いてみていただければと思う。