日下部恭平「時間はあなただけのものではない」

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どうもこんにちは。

くーやんこと日下部恭平です。

 

普段はこれ買えなんかでカードの値段のことばっかり書いていますがたまにはそれ以外のことも書いてみよう!なんて思い立って筆を執った所存でございます。

なんて畏まってみましたがここからは自分の書きやすい文体で書きます!

 

「え?君、カードの値段のこと以外も書けるの?」と思うかもしれませんが過去にはこんなんも書いたりしているんやで!(ダイレクトマーケティング)

 

というわけで今回のテーマは僕が普段大会を運営したり大会に参加している際に感じている「試合時間の使い方」について書いていきます。

 

特に初心者~中級者の方に向けて書いていくので最後までお付き合い下さい。

 

 

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その1 一人が使える時間

さて突然ですが「MTGの試合時間」これについてきちんと考えたことはありますか?

一般的なトーナメントは一試合50分で行われることが多いです。

MTG以外の他のカードゲームをやったことがある方なら「50分」という時間はとてつもなく長く感じるかもしれませんし一般的な感覚でも短いと感じる人は少ない時間かなと思います。

しかし最初にはっきりと僕の意見を書いておくと「MTGの試合時間50分は決して長い時間では無い」と考えています。

 

たまに「たった1分考えただけで対戦相手が急かして来るんだけど・・・」といったような会話を見聞きすることがあるのですが本当にその1分は「たった1分」なのでしょうか?

 

「50分あるうちの1分なんだから固いこと言うなよ!」と思った方もいるかも知れませんがその考え方は危険かもしれませんよ!?

 

「えぇ!?どういうこと!?」と思った方もいると思いますのでこれから僕の考えを書いていきます。

 

まず「50分」といっても50分間全てを「試合中の思考」に使えるわけではありません。

シャッフルやサイドボード変更を含めると1ゲームごとに2分くらいはかかると思います。

これをざっと計算すると3ゲームで5分も「試合中の思考」以外に費やしていることになります。

(3本目はサイドボードにあまり時間をかけている人がいないイメージなので少なめに計算しています)

おや?実際に使える時間が45分に減ったぞ?

 

さらにここからマジックは2本先取で勝敗を決めます。

3本目まで試合をすることも多いので45分を3分割してみましょう・・・あ、あれ?1ゲームにつき15分?

 

・・・ちょっと短く感じてきた人もいるのでは無いですか?

 

いやいや、もっと大切なことを忘れていますよ。

マジックは対戦ゲームです。

その時間を二人で共有しなければいけません。

二人で割ると一人が使える時間は7分30秒しかありません。

 

1ゲームに7分30秒・・・さらに細かく見て行けば1ゲーム10ターンかかるとすれば1ターンに使える時間は1分もありません。

さらにはシャッフルやサイドボードに時間をかけすぎると当然もっと使える時間は短くなります。

そう考えた後の「1分」はあなたが思っているよりもずっと貴重ではありませんか?

 

僕は最初にも書いた通り長年MTGのトーナメントに運営などで携わってきたのですがトーナメントの規模に関係なく「引き分けは下位卓で多くみられる」もしくは「いつも同じ人物が延長ターンに入る」ということを感じています。

 

あなたが少し多めに使った時間分、対戦相手(もしくは未来のあなた)は損をしています。

「あと1ターンあれば勝てたのに~!」こんなセリフ聞いたことありませんか?

その1ターンはあなた自身が無意識のうちに費やしてしまった時間により失った1ターンかも知れません。

 

改めて、対戦相手あってのゲームです。

分かりやすくするために「あなたの持ち時間は1ゲームに7分半しかない」と説明しましたが「対戦相手と共有する50分」と言うことを今一度意識してもらえれば良いのかなと思います。

 

少しでも心当たりがあるなら今一度時間の使い方を考えてみて下さい。

 

 

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その2 意識することで短縮出来ることや時間を節約出来ることは沢山ある。

さて『その1』を踏まえて

 

「1ターンに1分も考えられないんじゃゲームシステムの欠陥じゃないの?」

 

ここまで思うロックな方がいるかは分かりませんが、実際に将棋なんかと比べると(そもそも比べる対象としておかしいとは思いますが)少ないのは事実です。

しかしMTGは優先権が目まぐるしく移動するゲームなのでチェスクロックのような持ち時間制のシステムを導入するのは現実的では無いですし(マジックオンラインが現実よりも上回っているなと僕が唯一感じている部分です)そもそも基本的に50分間で終わるように作られています。

「それでも時間が足りない!」と感じるなら「試合中の思考」以外の部分を意識することによって時間の節約が出来ます(=その辺を頑張っているからその分長考しても良いという意味ではありません)

 

・ゲーム前に準備出来ることはしておく

・シャッフルを素早くする

・サイドボードを素早くする

・フェッチ等でライブラリーをサーチした際に相手の了承が取れているなら相手にシャッフルをしてもらっている最中に次の行動に移る

 

ざっと書き出しただけでもこれだけ意識することで時間の短縮に繋がることがあります。

 

上から順番にいきますと「ゲーム前に準備出来ること」はペアリングが発表されて、着席してから実際に試合が始まる前に少し時間がありますよね?その間で出来ることはなるべく済ませておきましょうということです。

すでに対戦相手がいるなら先手後手の決定とマリガンチェックまではゲーム開始前に進めることが認められています。

ライフメモに20と書き込むことも出来ますしダイスをポーチから出すことも出来ます。

細かいことですが積み重ねが大切なので意識するとしないのとでは大きく変わってきます。

 

「シャッフルとサイドボードを素早くする」については、「そうした分だけ早くなる」のは当たり前なのですが決して「雑に行う」ということではありません。

意識するだけで変わってくると思うのでとにかく丁寧、かつ素早くすることを意識しましょう。

 

「相手にシャッフルしてもらっている最中に次の行動に移る」は文字にすると伝わりにくいかもしれませんが例えば

「フェッチから沼を持ってきて、相手にシャッフルをお願いする、その後シャフルしてもらってから思考囲いをプレイする」よりも「フェッチから沼を持って来て相手にシャッフルをお願いすると同時に思考囲いをプレイすることを宣言」こうすることで相手は特に対応して出来ることが無ければシャッフルする前に手札を公開してくれるでしょう。

相手がシャッフルをしている間にどれを捨てさせるか考えるなりメモするなりと簡略化出来る部分を同時に処理することによって時間を節約することが出来ます(これはお互いが合意するならルール上認められていることです)

 

他にもフェッチから土地を持ってきて《石鍛冶の神秘家》をプレイしたい場合通ればどうせもう一度サーチ&シャッフルするので《意思の力》等のピッチカウンターが無い相手であれば(もしくはそういった相手であっても通りそうであれば)、相手に《石鍛冶の神秘家》をプレイする予定であることを伝えて同時に処理してしまいシャッフルする回数を一回に節約する。

など簡略化出来る場面があります。

ただし繰り返し言いますが決して雑にプレイして良いというわけではありません。

きちんと相手に確認は取りましょう。

相手に何も伝えずに一連の行動をするのはマナー違反です。

 

こういった細かいことの積み重ねが時間の節約につながるので意識しておくべきことです。

 

 

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その3 デッキは言い訳にはならない

長年プレイしてきて何度か見聞きしたのですが「コントロールだと時間がかかるから仕方ないな~」や「このミラーマッチは時間かかるから仕方ないですよね」という時間がかかることをデッキやマッチアップのせいにして諦めてしまっている人達です。

確かにコントロールミラーやモダンのランタンコントロール、昔のスタンダードのアブザントークンミラー、はたまたバベルデッキのように時間のかかるデッキ、マッチアップは確かに存在します。

しかしそれは「時間切れになっても良い」という言い訳にはなりません。

どんな場面であれあなたにはトーナメントを正しい時間でプレイする義務があります。

結果的に引き分けになってしまうことはあるかも知れませんが最初から諦めるのは絶対に駄目です。

引き分けそうだからこそ終わるように努力する必要があります。

 

唐突な自慢ですが僕はレガシーで行われたGPコロンバス2016でプラチナレベル・プロのBrian Braun-Duinと《師範の占い独楽》が使えた頃の奇跡コントロールのミラーマッチを3本フルで戦いましたが、お互いに時間以内に終わらそうと努力した結果25分を残して終わることが出来ました(しかも勝ったぞ!)

本人に「今まで対戦したミラクルプレイヤーの中で君が一番分かっているよ、このマッチはきちんと時間通りに終わるよね(意訳)」と言ってもらえて嬉しかったです。

 

そうです、お互いが意識すればきっと終わらせることが出来るのです(どうしても無理な場合もありますが)だからデッキのせいにしない!きちんと努力すること!

努力した結果引き分けならだれもあなたを責めることはありません(このことについては後述します)

 

もしそれでもコントロールを使って引き分けが多発するようなら本番で使用するデッキはアグロなデッキに変更するなど工夫をすることをお勧めします。

 

 

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その4 引き分けや延長ターン突入は全体に迷惑をかけているという事実を知って欲しい

これもタイトルだけ見ると怒らせてしまったりトーナメントに出るのをためらうような人が出るんじゃないかと思って書くか迷いましたが、やっぱり書いた方が良いなと思ったので書くことにします。

 

暗にプレイの遅い人を叩こうとしているわけでは無いのですがやはり同じトーナメントで何度も延長ターンに入る人を見ると「この人のせいでトーナメント全体の進行が遅れているな」と感じることがあるのは事実です。

延長ターンは本来発生しない時間ですのでそこに時間をかけると言うことはトーナメント全体に負担をかけていると言うことです。

極端な話、会場にいる全ての方が延長ターンに入ったあなたによって本来待つ必要が無かった時間を過ごすことになります。

少々きつい言い方になってしまいましたしみんながこう思っていると言うわけではありませんが、こういった考え方もあると言うことは知っておいて欲しいのです。

 

またきちんと意識してプレイしてもどうしても延長ターンに入ってしまうこともあることはもちろん把握しています。

こちらも悪気が無いことは分かっているので「延長ターン絶対悪!」と言いたいわけではありません。

が、そんな延長ターンに入りがちな方々へ2点だけ伝えておきたいことがあります。

 

・延長ターン以内なら無限に長考して良いわけでは無い

これはよく見ます。

「延長入ったからゆっくり考えるか~」と言う方も見たことがあります。

繰り返し書きますが延長ターンは本来発生しない時間ですので速やかに終わらせる義務があります。

競技イベントなどだとあまりにもひどいと警告をもらってしまうこともあるので知らなかった人は気を付けるように意識してみて下さい。

 

 

・延長ターンをやり切る必要は無い

はい、そのままです。初心者の方などは知らないかも知れませんが延長ターンは必ず決められたターン数(大体5ターン)行う必要があるわけでは無いです。

「コントロール対決、延長ターンに突入した時点でお互いのライフは20、土地はまだお互い1枚ずつしか置いてない。デッキにここから勝てる方法は・・・無い!」

この場合ダラダラと5ターンを行うのは地球上の誰も得をしない行為です。

 

「このマッチはお互いここから勝つ手段が無いと思うのですが引き分けで良いですか?」この確認をするだけでトーナメント全体の時間を5分節約することが出来るかも知れません。

全6ラウンドなら単純計算で30分も時間を節約出来ることになります。

 

延長ターンに入ってしまうことは仕方の無いことなのでその後、円滑なトーナメント運営にご協力いただきますよう一大会主催者からのお願いでした。

 

 

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終わりに

と言うわけで長々と書いてきましたが時間を節約することは他にも試合後の休憩時間を多く取ることが出来たり、友達とコミュニケーションが取れたりと良いことずくめなのでぜひ皆さんも意識してください!

 

最後にトーナメントに出ようか迷っている方や自分のプレイが遅くて自信が無いという方へ、この記事を見て恐くなったかもしれませんがそこまで重く受け止める必要はありません。きっときちんとトーナメントを時間内に終わらせようと意識していればみんなに伝わるはずです!

ぜひ迷っていればお近くのBIG MAGIC主催の大会へ!

 

それでは一人一人が意識することによって皆さんが快適なトーナメントライフを送れますように願っております!

 

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