岩SHOW Card of the Day 2018/03/23《火の召使い/Fire Servant》

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 昨日は古典的ファンタジーになくてはならない四大元素の話から《水の壁》を紹介した。結局、炎と水の壁双方から始まったパワーのみを上昇させる能力は...青には似合わないということで、赤がドラゴンなどによる火吹きというフレイバーを伴ってその道を突き進むことに。


青はどちらかというと姿形を変えるトリッキーな存在を表す方向でパワーとタフネスのどちらかをアップ/ダウンさせる能力という方向に進んでいった。『基本セット2011』の《水の召使い》はそれを体現するカードだ。


では同じ四大元素の召使いとして作られた《火の召使い》はこれに対抗して火吹き能力を持っているのかというと...まったくそうではないところがマジックは面白い。そもそもこれらはコストもサイズも異なる、特殊なサイクルなのだ。


 《火の召使い》は5マナ4/3、攻撃的なクリーチャーを抱える赤の中では可よりは不可寄りのスペックであり、自身よりもコストの軽いクリーチャーと簡単に相討ちになってしまうのがちと残念。まああんまりタフネスがっしりってのも火のエレメンタルっぽくなくなってしまうし、同じ色にいる《大地の召使い》との差別化を図る上でこのサイズに落ち着いたのかもしれない。


 大事なのはその能力。インスタントとソーサリーのダメージを倍増させるという、能力だけ切り出してみると結構パワフルなものを持っている。1マナ3点で強いとされる《稲妻》が6点って、そりゃ激しすぎるってなもんだ。


過去より赤にはこの手の発生源が与えるダメージを2倍にするパワフルなカードがエンチャントを中心に作られ続けている。それらの中でもこの召使いは「自身のインスタント・ソーサリーのみが倍になる」「クリーチャーなので自身もダメージ源として機能する」という点で優れている方である。


火力呪文限定の倍増修正ではあるが、最初からそれらばかりを採用したデッキにしてしまえば機能しないなんてことはない。ただ...ちょっと重すぎるんだよなぁ。5マナと言えばバーンデッキにとってはあまり到達したくないマナ域であり、かつそこから投げつける手札があってナンボ。ややオーバーキル過ぎて機能しないタイプのカードとなっており、なんとも勿体ない。



 リミテッドでは中堅を務めながら、ちっぽけな除去火力が大物を打ち取れるようになるのでなかなか良いカード。個人的にはこれを出して《溶岩の斧》で10点ダメージ「そらよッッ!」するデッキが好きで、何度か決め打ち気味にドラフトして遊んだものである。今年還ってくるという基本セットに、入っていたりしたら嬉しいねぇ。


 


今週は「古典的ファンタジーウィーク」


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