岩SHOW Card of the Day 2018/03/14《選ばれしものの剣/Sword of the Chosen》

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 アーティファクトはどの色でも扱えるカードとしてマジック誕生の瞬間から存在した。道具は組み立てることさえできれば誰でも扱える、というのは初心者にも理解しやすい。基本的に「各色の弱点を補うことも出来るけど本来できないことを可能にするタイプのカードはちょっと重め」というデザインが、これまた万能過ぎず良い感じ(時折このバランスが壊れることはあるけどね)。そんなアーティファクトにおいて、最初に作られた伝説のカードこそ...今日の1枚《選ばれしものの剣》。


伝説という概念が登場したのが『レジェンド』で、この時はクリーチャーのみがその性質を持っていた。『ミラージュ』にて《テフェリーの島》が初の伝説の土地として登場し、それより遅れて『ストロングホールド』にてこの剣が登場した。構築で活躍することはなくとも、初物としてマジックの歴史に名を残す1枚となったわけだ。あと、このカードはどちらかというとフレイバー重視だしね。



 史上初の伝説のアーティファクトは、《闇の天使セレニア》が用いた剣である。元々この天使が封じられた指輪の所持者であり、彼女を愛していたクロウヴァクスは指輪さえなくなれば自由となったセレニアと結ばれるのではと思っていた。そうして彼女を解放するのだが...自由の身となったセレニアは何者かに召喚され、後に敵としてクロウヴァクスらの前に立ちはだかることとなる。


クロウヴァクスは自身の手でセレニアを打ち倒し、死した天使は白と黒のマナとなって爆発し...消滅する。フレイバーテキストの「セレニアの破片が一つだけ残っていた。」から察するに、彼女の死後この剣だけは消滅せずに残ったようである。


カードとしては2マナとコスト自体は軽い。その能力はタップすることで対象の伝説のクリーチャーをエンドまで+2/+2するというもの。装備品が出てくるまでは、このカードのように起動型能力で定められた期間のみクリーチャーを強化するという武器・防具のアーティファクトが多数存在した。そして、そのどれもが絶妙に強くなかった。弱いとは言わないが、あえて使うまでもない...そんなカードばかりだったな。


この《選ばれし者の剣》も、初期投資2マナのみで毎ターンクリーチャーのサイズを2段階アップと考えればはちゃめちゃな強さに思えるが、対象が伝説のみという点がネック。当時の伝説のクリーチャーというものはこれまたフレイバー重視のデザインがされており、トーナメントシーンで活躍するものはほとんどなかった。元々強くないクリーチャーを強化してもな...という切ないカードであったのだ。



 ただ、時代が進めばどんどんと現実的な性能・中にはとてつもない強さの伝説のクリーチャーが出てくるように。『神河物語』以降は伝説のクリーチャーもどっと増え、今なら伝説のクリーチャーオンリーデッキなんかを組んでもそこそこ戦えるものが出来るだろう。


統率者戦という伝説のクリーチャーが主役のフォーマットが出来たのも追い風だ。強カードであると認識が改められることはないとは思うが、使ってみたくなるシブいカードくらいには格上げされたんじゃないかな。これで《鐘突きのズルゴ》強化して殴りたいよ。


 


今週は「その時歴史が動いたウィーク」


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