BIG MAGIC所属プロ 川崎慧太 GPシンガポール2018参加レポート

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1.初めに

 ご無沙汰してます!BIG MAGIC所属プロの川崎です。今回GPシンガポール(スタンダード)に参加し、自身は10勝5敗と平凡な成績だったのですが、デッキを75枚シェアした佐藤レイ君(現Hareruya Hopes)がトップ8に残り、プレイヤー視点からの記事が先日晴れる屋さんで公開されたのは皆さんご存知かと思います。ただ...あのままでは僕がただのヤバいヤツとしてしか認知されかねないので、デッキを組んだ側の視点の記事があっても良いのではということで記事を書いてみることにしました。それではよろしくお願いします!


2.デッキ選定

 直近の大会であるPTドミナリア(6/1-3)、GPコペンハーゲン(6/9-10)共に赤黒、赤単と赤系アグロデッキの活躍が目立っており、それらの使用を有力な選択肢と考えながらGPコペンハーゲン明けの6/11から具体的な練習を始めました。練習場所はこの4月に入社した㈱Sekappy。全社員MTGプレイヤーなので業務後にそのままオフィスで他候補デッキである緑黒蛇、鉄葉ストンピィ、青白系コントロール、緑白ミッドレンジなどを他の社員に回してもらい、自分は赤黒アグロをずっと回していたのですが...いずれのデッキと比べても個々のカードパワーが高く、自分の嗜好にも合うデッキでしたのでそのまま赤黒を使うことに決めました。



3.調整ポイント

 GPコペンハーゲンでチェコのプラチナレベルプロLukas Blohon選手がトップ8に入賞したリストがバランス良く感じたのでそちらをベースにデッキを作成しました。

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このデッキリストから、本戦でも最も多く当たるであろう赤黒に有利をつけられる構築を目標として構築を開始。《ゴブリンの鎖回し》をケアして《ボーマットの急使》をメインではなくサイドとしたり、サイドボード後はリソースを競うことから《最古再誕》と《無情な略奪》を4枚ずつサイドインなど色々試してみたのですが、赤黒の持つゲームプラン・速度の多彩さが仇となり、これ1枚で簡単に勝てるというような劇的なカードは見つからず、最終的に下記の構成になりました。


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調整のポイントは以下の通りです。

・《ウルザの後継、カーン》を3枚に増量
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同型戦のサイドボード後はお互い《チャンドラの敗北》をサイドインする為、ビートダウンプランでゲームが決まることは少なく、リソースを競うゲームが多くなります。リソースを稼ぐならプレインズウォーカーというのは定石ですが、これもやはり前述の《チャンドラの敗北》の存在が大きく、《反逆の先導者、チャンドラ》や《炎鎖のアングラス》では不安。その対象とならず忠誠値も高いカーンはゲームを決定づけられる存在の為、除去を駆使して更地にカーンを着地させるのが目標とするゲームプランとなります。


・除去呪文の数量
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《削剥》を4枚採用し、《稲妻の一撃》は0枚、また確定除去として《無許可の分解》を3枚採用しています。同型戦で減少傾向にある《キランの真意号》のことや青白系のコントロールを考えると《削剥》を《稲妻の一撃》と散らして採用し、除去呪文が手札で腐りにくくする構築もあるのですが、15ラウンドと長いグランプリを戦う上でそういったゲームプランよりも多様なデッキと当たり、《霊気圏の収集艇》や《王神の贈り物》、《領事の旗艦、スカイソブリン》といった強力なアーティファクトに完封されてしまう可能性のケアを優先しました。

また、《無許可の分解》もメタゲーム上位のデッキに対してはそこまで強力なカードではないのですが、やはり多様なデッキに対するガードを下げすぎるわけにはいかないので3枚採用しています。

・《熱烈の神ハゾレト》の不採用
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ん?ああ。(この意図はレイ君が解説してくれている通りなので省きます。)

 

・ピア・ナラーを4枚採用。

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ピアッ!ピアッ!ピャーッ!!!

(同型は《再燃するフェニックス》をめぐる攻防も1つの焦点で、それを効率良く対処できる《ゴブリンの鎖回し》はあまり能動的に使いたくないのですが、その場合、相手プレインズウォーカーへのプレッシャーが弱くなってしまう為、3ターン目に能動的に唱えられるクリーチャーとして4枚採用しています。こちらの《ピア・ナラー》に対して除去呪文や《ゴブリンの鎖回し》を使われる分にはフェニックスを守ることにもつながる為、十分機能していると判断しています。赤単には単純にブロッカーが2体並び、青白にはシステムクリーチャーとして機能することからメタゲームの上位デッキに対して強いのでメインに4枚でも良かったのですが、緑黒蛇や鉄葉ストンピィなど緑系のデッキに対してはゲームへの影響力の低いカードとなってしまうことも多く、レジェンドであることも加味してメインは3枚に抑えています。)

デッキ構築の意図は以上の通りです。環境が煮詰まった状況での調整だったので中々難産でしたが、意図を持ったデッキ構築で友人をトップ8に送り出せたというのは成功と言ってよいかなとほっとしました。次は自分が勝ちましたというレポートを書けるような成績を収めたいなと思いつつ今回はこの辺りで!

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