岡本桂多のKill them All! ~統率者2018年版ピックアップ!~

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お久しぶりです!統率者戦担当の岡本桂多です!

ついに2018年版の統率者セットが発売しましたね!
というわけで毎回恒例の統率者戦向けピックアップ記事です!


・注目カードTOP5

まずは今回収録された新規カードの中の注目カードTOP5(統率者候補を除く)をピックアップします!

5位《アミナトゥの占い/Aminatou's Augury》
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ランダム要素はあるものの、8枚ものカードの中からマナコストを踏み倒して唱える事が出来るカード。
ライブラリーの上の順番を操作するカードは多数あるのでランダム要素を減らすことは容易です。
これ1枚で《精神力》+《寺院の鐘》や《トリスケリオン》+《不浄なる者、ミケウス》などの複数カードタイプで揃うコンボを一気に揃えられたら芸術点高いですね!


4位《現実混ぜ/Reality Scramble》
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《変身》のようにパーマネントを作り変えるカード。
《変身》と違ってクリーチャーに限っていないため、デッキの構築を工夫することによってほぼ確実に欲しいカードを戦場に出す事が出来ます。
デッキ内の割合を低くしやすいエンチャントを《現実混ぜ》によって《全知》などの重く強力なエンチャントにしてしまうのも良いでしょう。
また、ライブラリーの一番下にパーマネントを置くという事を悪用して《地下牢の管理人、グレンゾ》デッキに採用するのもいいですね。
また、「はずれ」を引いてしまっても回顧のおかげで何度もチャレンジできるのも高評価です。


3位《舌長ハイドラ/Whiptongue Hydra》
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緑は常々飛行クリーチャーを敵視してきましたが、ここにきてまた強烈な飛行クリーチャーヘイトカードが出ましたね。
昨今はドラゴン、天使、デーモンなど飛行持ちの巨大なクリーチャーがフィーチャーされているので統率者戦でも見かける事が多いですが、そんな戦場にこのクリーチャーが投下されたらと考えると身震いしてしまいますね。


2位《宝捕り/Treasure Nabber》
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《太陽の指輪》をはじめとして毎回統率者セットに多数投入されている各種マナアーティファクトは統率者戦において非常に重要なカードです。
このカードは3マナという序盤に出しやすいコストながら、1ターン限定で使用されたマナアーティファクトを奪う事が出来ます。
単純に次のターン加速出来るというだけでも強力ですが、《クラーク族の鉄工所》《屑鉄の学者、ダレッティ》《巧妙な偶像破壊者、ダレッティ》《ゴブリンの溶接工》《作り直し》などで奪ったものをコストに使ってしまうとより無駄なく運用できますね。


1位《始源の霧/Primordial Mist》
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裏向きのカードに関する非常に特徴的な能力を持ったカードです。
自身の能力で予示したカードをそのままプレイしてアドバンテージにつなげるだけではもったいないですね。

・《囁きの森の精霊》《見えざるものの熟達》で予示するスピードを加速
・戦場に出た時に誘発する能力持ちを《イクシドロン》で裏返してから唱え直して使い回し
・《残酷な機械技師、テゼレット》の奥義で手札のインスタント等をとりあえずクリーチャーとして出し、必要に応じて解放していく
...等々、パッと思いついただけでもこれだけあります。
無限コンボのパーツになる等は無さそうですが、このカードを軸にしてデッキを組んでみたくなるカードという事で注目カード1位にランクイン!


・統率者(2018年版)を今後どう伸ばしていくか
統率者セットそれぞれには複数枚の統率者候補が封入されています。
構築済みデッキにはそれぞれの統率者候補と相性の良いカードが入っていますが、いくつかはある特定の統率者とは相性が良いものの他の統率者とはそこまで良くない、といったものがあります。
ここではそれぞれの統率者セットについて、「この統率者でデッキを組むならこう変えていこう」といった次のステップへのガイドラインのようなものを説明してみたいと思います。
製品を購入して統率者戦に親しんで、より自分好みにデッキを構築してみたい...そんな統率者戦初心者の参考になれば幸いです。
各統率者についてIN-OUTの例を記載していきますが、一気に大量の枚数を入れかえると元々の構築済みの特色が損なわれてしまうので、最大で20枚程度のみ入れ替えるようにしています。
(※いくつかの統率者候補のカードは明確に強力なデッキを組む事が難しいため、全ての統率者に関してはここでは書かないつもりです。)


※元になっているデッキリストはMagic:the Gathering公式サイト"『統率者(2018年版)』のデッキリストとトークン"から確認できます。


「極上の発明品」-《天智、サヒーリ/Saheeli, the Gifted》

・《天智、サヒーリ》の場合
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トークン生成能力、アーティファクト依存のコスト軽減能力、そして奥義はアーティファクトのコピーを一時的に生成する能力。

+1で生成できるトークンは小さすぎるためあまり起動する機会はないでしょう。
コスト軽減能力の方の+1は中々使い道がありそうですね。
デッキ的にアーティファクトが大量に含まれることになるので、《天智、サヒーリ》を出す前にマナアーティファクトを含め多くのアーティファクトをばら撒き、《天智、サヒーリ》のコスト軽減能力を起動して更に重いアーティファクトを展開する、と言った動き方が序盤~中盤での定番になりそうです。
奥義を起動するだけでフィニッシュできるコンボですが、アーティファクトの数が稼げるため《カルドーサの鍛冶場主》を使ったコンボが決めやすいかな、程度です。
このコンボは起動可能な《カルドーサの鍛冶場主》とアーティファクトが6個ある状態でスタートできます。

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「《前兆の時計》で《カルドーサの鍛冶場主》をアンタップし、《マイアの戦闘球》をサーチ」

「《彫り込み鋼》or《ファイレクシアの変形者》でコピーして《前兆の時計》起動用のアーティファクトを確保」

「最終的に《ブライトハースの指輪》と《玄武岩のモノリス》を揃えて無限マナ」

「《カルドーサの鍛冶場主》で《ゴブリンの大砲》などのフィニッシュ手段を持ってくる」
という非常に長い手順を踏むコンボです。

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《天智、サヒーリ》のコスト軽減能力に着目し、《無限への突入》を唱えて《研究室の偏執狂》で勝利するというシンプルな勝ち手段も採用できそうですね。
この場合は《無限への突入》を探すカード(《神秘の教示者》など)だけでなく、《研究室の偏執狂》を出した後になるべくコストがかからずにドローするカードを意識して入れる必要があります。
《彩色の宝球》《彩色の星》《妖術師のガラクタ》などの軽くてドローできるアーティファクトなら《無限への突入》を唱える前はコスト軽減能力の際に計算出来、唱えた後は軽いコストでドローにつなげられるため採用したいところです。


抜く候補のカードとしてはコストが重すぎる割に能力に即効性が無いものを中心に抜いていきましょう。
僕がこのデッキを組み直すとした場合、以下が入れるカードと抜くカードの一例です。


IN 14枚
《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》
《前兆の時計/Clock of Omens》
《彫り込み鋼/Sculpting Steel》
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》
《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》
《ゴブリンの大砲/Goblin Cannon》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》
《無限への突入/Enter the Infinite》
《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》
《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
《彩色の星/Chromatic Star》
《妖術師のガラクタ/Conjurer's Bauble》
《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》

OUT 14枚
2《島/Island》
《山/Mountain》
《英雄の鍛錬所/Forge of Heroes》
《墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan》
《ヴィダルケンの貶め屋/Vedalken Humiliator》
《溶岩震/Magmaquake》
《試作品の扉/Prototype Portal》
《鏡操り/Mirrorworks》
《連絡/Tidings》
《切望の宝石/Coveted Jewel》
《残響の嵐/Echo Storm》
《結界師の破滅/Enchanter's Bane》
《終わりなき地図帳/Endless Atlas》


・《テルカーの技師、ブルーディクラッド》の場合
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トークンに速攻付与する能力と、トークンを生成しつつ自分のトークンを全て一種のトークンのコピーにするという中々特異な能力を併せ持った統率者。

デッキの作り方はとても分かりやすいですね。
とにかく(クリーチャーであってもなくても)大量のトークンを生成し、強力なトークンを1つ生成してそれのコピーにして対戦相手を圧殺!
ついでのように速攻を付与してくれるのも相手にとっては結構なプレッシャーになります。

《テルカーの技師、ブルーディクラッド》で組む場合、構築済みのままでもちゃんと戦えます。
霊気装置や飛行機械トークンを生成し、《ミミックの大桶》《サヒーリの芸術》《残響の嵐》《鏡操り》《試作品の扉》で大型(アーティファクト)クリーチャーのコピートークンを生成するだけで圧倒的な盤面になります。

ここに付け加えるとすれば、「1.多くのトークンを生成する」「2.単体で強力なトークンを生成する」この二つの役割をこなすカードが必要になります。

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「1.多くのトークンを生成する」ものはいくつかバリエーションがあり、それによってデッキの構成を少し考えないといけないものがあります。例えば後述する《練達飛行機械職人、サイ》はアーティファクトカードを多く採用しないといけないためインスタント・ソーサリーにしか反応しない《若き紅蓮術士》と一緒に採用するのは難しいでしょう。
この辺りの採用基準はお好みで決めてもらうのが良いですね。

1.
・アーティファクトメインの場合重要度UP
《効率的構築/Efficient Construction》
《ゴーレムの鋳造所/Golem Foundry》
《機械化製法/Mechanized Production》
《ミシュラの自己複製機械/Mishra's Self-Replicator》
《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》
《宝物庫襲撃/Storm the Vault》
《交易所/Trading Post》

・インスタント・ソーサリーメインの場合重要度UP
《証拠の痕跡/Trail of Evidence》
《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
《空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner》

・デッキの構成に依らない物
《疑惑の裏付け/Confirm Suspicions》
《精霊術の熟達/Elemental Mastery》
《ゴブリンすべり/Goblinslide》
《ハンウィアー守備隊/Hanweir Garrison》
《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
《カー砦/Kher Keep》
《溶鉄の誕生/Molten Birth》
《迷惑エンジン/Nuisance Engine》
《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar》
《呪文詐欺/Spell Swindle》
《屋根職人の反乱/Thatcher Revolt》
《蝗の神/The Locust God》

・コストは重いものの大量にトークンを生成できる物
《鉄面提督の報奨/Brass's Bounty》
《溶鉱炉の大長/Chancellor of the Forge》
《火猫の襲撃/Firecat Blitz》
《ゴブリンの攻勢/Goblin Offensive》
《ティロナーリの召喚士/Tilonalli's Summoner》
《開戦のラッパ吹き/Warbreak Trumpeter》

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「2.単体で強力なトークンを生成する」に関しては、色の組み合わせ的にはドラゴントークンかゴーレムトークン、もしくは何かしらのクリーチャーのコピーであるトークンを生成するのが良いでしょう。

2.
《荒廃の双子/Desolation Twin》
《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast》
《タイタンの炉/Titan Forge》
《フェアリーの職工/Faerie Artisans》
《第三の道のフェルドン/Feldon of the Third Path》
《秘儀の職工/Arcane Artisan》
《歯車組立工/Cogwork Assembler》
《身分詐称/Stolen Identity》
《大笑いの写し身/Cackling Counterpart》
《あまたの舞い/Dance of Many》
《宿命的心酔/Fated Infatuation》

アーティファクト多めにするのかそうでないのかによってデッキの構成がガラっと変わって個々人の好みが現れますね。
個人的には《汚損破》や《進歩の災い》などのカードで盤面が全て瓦解してしまうのが嫌なのでインスタント・ソーサリーメインでデッキを組んでみようかな、と考えています!

以下がIN-OUTの一例です。

IN 18
《証拠の痕跡/Trail of Evidence》
《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
《空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner》
《精霊術の熟達/Elemental Mastery》
《ゴブリンすべり/Goblinslide》
《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
《カー砦/Kher Keep》
《溶鉄の誕生/Molten Birth》
《迷惑エンジン/Nuisance Engine》
《呪文詐欺/Spell Swindle》
《鉄面提督の報奨/Brass's Bounty》
《ゴブリンの攻勢/Goblin Offensive》
《荒廃の双子/Desolation Twin》
《フェアリーの職工/Faerie Artisans》
《第三の道のフェルドン/Feldon of the Third Path》
《身分詐称/Stolen Identity》
《大笑いの写し身/Cackling Counterpart》
《宿命的心酔/Fated Infatuation》

OUT 18
《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》
《鋳造所の隊長/Chief of the Foundry》
《ダークスティールの巨大戦車/Darksteel Juggernaut》
《異端の飛行機械職人/Maverick Thopterist》
《精神の病を這うもの/Psychosis Crawler》
《小走り破滅エンジン/Scuttling Doom Engine》
《新たなるファイレクシアの魂/Soul of New Phyrexia》
《飛行機械の組立工/Thopter Assembly》
《ヘルカイトの点火者/Hellkite Igniter》
《鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golem》
《墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan》
《晶洞ゴーレム/Geode Golem》
《ウルザの弟子、タウノス/Tawnos, Urza's Apprentice》
《キイェルドーの背信者、ヴァーチャイルド/Varchild, Betrayer of Kjeldor》
《ヴィダルケンの貶め屋/Vedalken Humiliator》
《溶岩震/Magmaquake》
《試作品の扉/Prototype Portal》
《結界師の破滅/Enchanter's Bane》


「主観的現実」 - 統率者:運命を変える者、アミナトゥ

・《運命を変える者、アミナトゥ/Aminatou, the Fateshifter》の場合
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+1はトップ操作能力、-1は《守護フェリダー》のようなちらつき能力、そして-6はパーマネントのコントロールを大量に入れかえるという特徴的な奥義能力を持ちます。

+1能力を活用していく事を考えると、構築済みデッキのコンセプトのまま奇跡や、本来は不確定なライブラリーの一番上を見て何かをする効果を活用していく事になるでしょう。
《未来予知》《未来の大魔術師》などでライブラリーの一番上に戻したカードをすぐにプレイする事でどんどんライブラリーを掘り進める事も出来ますね。
ライブラリーの一番上を操作できる場合に大きな効果をもたらすものだと

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《理想の調停者/Arbiter of the Ideal》
《有害な前兆/Baneful Omen》
《姿を欺くもの/Deceiver of Form》
《死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesis》

等があります。
他にもライブラリーの一番上のカードを唱えるカード(《神託者の大聖堂》など)や《変身》系のカードの不確定要素を無くす使い方も考えられます。

-1能力は戦場に出た時能力を何度も使い回してアドバンテージを稼ぐ使い方やマイナス能力を使ったプレインズウォーカーを対象にしてまた能力を起動する使い方がメインとなるでしょう。
スタンダードのプールだけで見ても

《人質取り/Hostage Taker》
《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury》
《陰謀の悪魔/Demon of Dark Schemes》
《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk》
《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》

等能力を使い回したい強力なクリーチャーがたくさんいます。プールを広げればもっと強力なパーマネントが見つかる事でしょう。
また、能力の大元となった《守護フェリダー》と組み合わせると好きな回数《守護フェリダー》と《運命を変える者、アミナトゥ》を追放→戦場に戻す事を繰り返すことができます。
これだけではゲームに勝利できないので

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《群の祭壇/Altar of the Brood》
《聖戦士の進軍/Cathars' Crusade》
《起源室/Genesis Chamber》
《絞り取る悪魔/Extractor Demon》
《夜まといのヴェラ/Vela the Night-Clad》

等の勝利手段を追加で入れる必要があります。

-6の奥義能力については中々扱いづらい感じがします。
自分のパーマネントを右か左にいるプレイヤーに押し付けられるため、特殊敗北条件カードを使いましょう。

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《悪魔の契約》・・・3ターンは待たないといけない
《禁忌の墓所》《不死のコイル》《極悪な死》・・・《虚空の力線》《虚無の呪文爆弾》などの墓地対策も併用する必要あり。自分の墓地も追放してしまう《安らかなる眠り》は使用厳禁!
プレイヤーが敗北した場合、そのプレイヤーにコントロールを与えている効果が無くなるため、敗北条件カード共々他の自分がオーナーであるパーマネントが戻ってきます。
プレイヤーA→B→C→自分の順番で座っている場合に「左」を選んで-6能力を起動すると


1.Aが自分のパーマネントを奪う→敗北条件を満たして敗北し、自分の所に戻ってくる
2.BがAのパーマネントを奪う→Aが敗北してAがオーナーであるパーマネントが消滅する
3.CがBのパーマネントを奪う→そのまま
4.自分がCのパーマネントを奪う→そのまま


結果として、Bは土地以外のパーマネントを失い、CはBがオーナーである土地以外のパーマネントのみコントロールし、自分は自分がコントロールしていたもの+Cがオーナーである土地以外のパーマネントをコントロールする、という圧倒的に優勢な盤面になります。
間違えて自分が敗北しないように手札に戻す呪文を確保しておく事も重要ですが、中々面白い悪用ができますね。

上記のカードをまんべんなく入れたIN-OUTの一例がこちらです。

IN 20
《未来予知/Future Sight》
《未来の大魔術師/Magus of the Future》
《有害な前兆/Baneful Omen》
《死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesis》
《神託者の大聖堂/Oracle's Vault》
《人質取り/Hostage Taker》
《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury》
《陰謀の悪魔/Demon of Dark Schemes》
《守護フェリダー/Felidar Guardian》
《絞り取る悪魔/Extractor Demon》
《夜まといのヴェラ/Vela the Night-Clad》
《悪魔の契約/Demonic Pact》
《禁忌の墓所/Forbidden Crypt》
《不死のコイル/Immortal Coil》
《極悪な死/Nefarious Lich》
《虚空の力線/Leyline of the Void》
《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》
《一瞬/Blink of an Eye》
《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》

OUT 20
《新ベナリア/New Benalia》
《孤立した砂州/Lonely Sandbar》
《やせた原野/Barren Moor》
《隔離されたステップ/Secluded Steppe》
《ジェスカイの浸透者/Jeskai Infiltrator》
《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》
《セラのアバター/Serra Avatar》
《静刃の鬼/Silent-Blade Oni》
《ウスーンのスフィンクス/Sphinx of Uthuun》
《晶洞ゴーレム/Geode Golem》
《忠実な下僕/Loyal Subordinate》
《忠実なユニコーン/Loyal Unicorn》
《リッチの女王、ヴァリーナ/Varina, Lich Queen》
《時間の把握/Telling Time》
《夢での貯え/Dream Cache》
《雲変化/Cloudform》
《光変化/Lightform》
《忌むべき者の軍団/Army of the Damned》
《死者への嘆願/Entreat the Dead》
《髑髏の嵐/Skull Storm》


・《謎めいた君主、イェンネット》の場合

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これまた特徴的な、ライブラリーの一番上が奇数の呪文だったら唱えられるクリーチャー。

パワーが3ととても低いので《謎めいた君主、イェンネット》を強化して統率者ダメージで勝利するという事を目指す事は無く、何度も攻撃して攻撃時の誘発型能力を駆使して戦う事がメインになりそうです。
最初から備わっているキーワード能力が飛行・警戒・威迫という無傷のまま隙なく攻撃が出来る点が高評価。

まずはライブラリーの一番上を操作するカードを他の統率者で組む時以上に入れる必要があります。


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《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
《巻物棚/Scroll Rack》

はライブラリー操作の二大巨塔といえるカードで文句無しで採用でしょう。
これらをサーチできる《悟りの教示者》も必須です。
単発でライブラリー操作を行うものでは

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《テイガムの策謀/Taigam's Scheming》
《有事対策/Contingency Plan》
《Diabolic Vision》
《リム=ドゥールの櫃/Lim-Dul's Vault》

がオススメです。
ライブラリーを操作する手段をそこそこ追加できたら今度は能力で唱えるカードを吟味していきましょう。
統率者戦で使える最も大きな奇数の呪文は13マナの《約束された終末、エムラクール》。
能力も強力なのでこれはまず外せない所です。
上から順番に11マナ、9マナ、7マナのカードは枚数が増えてくるので少し吟味しながら採用していきましょう。
コストが重い奇数の呪文だけでコンボが成立すればよかったのですが残念ながら2枚コンボは無さそうです。従って、大型クリーチャーを唱えながら追加ターンを得て対戦相手を圧殺するのが主な勝ち手段となります。

《謎めいた君主、イェンネット》で組む場合のIN-OUTの一例がこちらです。


IN 20
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
《巻物棚/Scroll Rack》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《テイガムの策謀/Taigam's Scheming》
《有事対策/Contingency Plan》
《Diabolic Vision》
《リム=ドゥールの櫃/Lim-Dul's Vault》
《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》
《ウラモグの道滅ぼし/Pathrazer of Ulamog》
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
《時間への侵入/Temporal Trespass》
《コジレックの職工/Artisan of Kozilek》
《召し上げ/Expropriate》
《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》
《疫病風/Plague Wind》
《虚空の選別者/Void Winnower》
《バーラ・ゲドを滅ぼすもの/Bane of Bala Ged》
《露骨な窃盗/Blatant Thievery》
《時間の熟達/Temporal Mastery》
《時間のねじれ/Time Warp》

OUT 20
《孤立した砂州/Lonely Sandbar》
《やせた原野/Barren Moor》
《隔離されたステップ/Secluded Steppe》
《ジェスカイの浸透者/Jeskai Infiltrator》
《難題のスフィンクス/Conundrum Sphinx》
《ダスクマントルの予見者/Duskmantle Seer》
《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》
《静刃の鬼/Silent-Blade Oni》
《天秤の大魔術師/Magus of the Balance》
《不和蒔き/Sower of Discord》
《リッチの女王、ヴァリーナ/Varina, Lich Queen》
《始源の霧/Primordial Mist》
《死者への嘆願/Entreat the Dead》
《アミナトゥの占い/Aminatou's Augury》
《忌むべき者の軍団/Army of the Damned》
《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》
《霊気魔道士の接触/AEthermage's Touch》
《光変化/Lightform》
《雲変化/Cloudform》
《予報/Predict》


「自然界の復讐」 - 統率者:ウィンドグレイス卿

・《ウィンドグレイス卿/Lord Windgrace》の場合
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+2はディスカード&ドロー能力、-3は2倍《修復》能力、そして-11は6個ものパーマネントを破壊しつつ猫トークンを生成するという派手な能力。

特に奇をてらったデッキにする必要はなく、構築済みデッキのコンセプトの通り土地カードを駆使したデッキで問題ないでしょう。
ただ、土地カードを駆使して勝利するといっても

《自然の類似/Natural Affinity》
《粗野な覚醒/Rude Awakening》
《森の目覚め/Sylvan Awakening》

での勝利は中々難しいと思います。
今回は赤の全体除去

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《ジョークルホープス/Jokulhaups》
《抹消/Obliterate》
《壊滅/Devastation》

を使って盤面にプレインズウォーカーだけの状況にして勝利する事を目指すデッキがオススメです。これなら《森の目覚め》も役割を持てそうですね。
残念ながら《ウィンドグレイス卿》の奥義は勝利にすぐに近づくものではありません。あくまでも序盤~中盤に+2能力で土地カードを捨てて潤滑油として動き、全体除去使用後に-3能力で土地カードを戦場に戻してリカバリーとして動く事がメインです。

このコンセプトの場合、全体除去に巻き込まれないフィニッシャーであるプレインズウォーカーを多めに採用すると良いでしょう。

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《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler》
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
《ラノワールの憤激、フレイアリーズ/Freyalise, Llanowar's Fury》
《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer》

あたりは全体除去前に出してもマナサポートに使えて、全体除去の後にもちゃんとリカバリーやフィニッシュにつないでくれる良いプレインズウォーカー達です。
《リリアナ・ヴェス》も全体除去を探すためにも使えますし、奥義まで到達できれば十分強力なフィニッシュ手段となります。

赤の全体除去があまり一般的に使用されない理由の一つとして何も準備せずに使用してしまうと自分のマナ基盤も破壊してしまい、自分もろくに身動きがとれなくなってしまう点があげられます。従って、リカバリー用のカードを《ウィンドグレイス卿》以外にも採用しておく事は重要です。

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《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》
《見事な再生/Splendid Reclamation》
《地表形成師/World Shaper》

は全体除去を撃つターンに用意しておく事が出来れば莫大なアドバンテージを確保できます。

以下がIN-OUTの一例です。

IN 13
《ジョークルホープス/Jokulhaups》
《抹消/Obliterate》
《壊滅/Devastation》
《森の目覚め/Sylvan Awakening》
《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler》
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
《ラノワールの憤激、フレイアリーズ/Freyalise, Llanowar's Fury》
《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer》
《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》
《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》
《見事な再生/Splendid Reclamation》
《地表形成師/World Shaper》

OUT 13
《ゼンディカーの具現/Zendikar Incarnate》
《ベイロスの林壊し/Baloth Woodcrasher》
《瓦礫鬼/Rubblehulk》
《心臓追い/Bloodtracker》
《忠実な弟子/Loyal Apprentice》
《塵への回帰/Consign to Dust》
《ハグラへの撤退/Retreat to Hagra》
《大竜巻の精霊/Tornado Elemental》
《未開の狩り/Hunting Wilds》
《予見者の日時計/Seer's Sundial》
《死の収穫の儀式/Deathreap Ritual》
《憤怒の嵐/Fury Storm》
《現実混ぜ/Reality Scramble》


「適応エンチャント」 - 統率者:仮面使い、エストリッド

・《仮面使い、エストリッド/Estrid, the Masked》の場合
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+2はエンチャントされているパーマネントをアンタップ、-1はパーマネント一つに族霊鎧を持つオーラをエンチャント、そして-7はライブラリーの上から7枚の中のエンチャントを戦場に出すという能力を持った統率者。

+2能力が非常に強力です。
このデッキにも入っている《繁茂》などの土地にエンチャントするオーラが多く戦場に出ていれば+2を起動するだけでマナ加速が容易に出来てしまいます。この起動型能力を

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《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》
《鎖のヴェール/The Chain Veil》
《テフェリーの誓い/Oath of Teferi》

で複数回起動できるようにすれば更なるマナ加速に繋がります。
特に《鎖のヴェール》は自身がエンチャントされており(《仮面使い、エストリッド》のー1能力を使用でも可)、エンチャントされているパーマネントをタップして4マナ以上生み出せる状態だと無限回+2能力を起動でき、5マナ以上生み出せる状態だと無限マナが発生するコンボになります。このコンボを目指すのが主な勝ち手段でしょう。
無限回+2能力を起動出来るだけでは直接勝ちには繋がらないため、フィニッシュできるように他のプレインズウォーカーも採用しましょう。

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《時を曲げる者、テフェリー》は-9能力を何度も起動して無限ターンを得られるため、いずれ勝利することが出来ます。
《記憶の熟達者、ジェイス》《精神を刻む者、ジェイス》の2枚はライブラリーアウトという若干不安定ながらも単体で勝利できる可能性の高いプレインズウォーカーです。
《月の賢者タミヨウ》は即勝利につながるわけではありませんが+1能力で対戦相手のパーマネントを全てタップしてロック状態に持ちこめばいずれ勝利できるというこれもまた不安定ながらもフィニッシャーとなります。

 
この色の組み合わせのプレインズウォーカーはどれもクリーチャートークンを出したりクリーチャーを用意したりは出来ますが速攻を持たせることが困難で、直ちに勝利につながるものはありません。その中でも《太陽の勇者、エルズペス》《求道者テゼレット》の2枚はコンボ以外の時にも戦線維持、コンボパーツサーチというれっきとした役割があるため採用に値するでしょう。

プレインズウォーカーを採用したという事で《鎖のヴェール》《テフェリーの誓い》以外のプレインズウォーカーサポートも採用したいですね。

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《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》
《守護フェリダー/Felidar Guardian》
《ちらつき/Flicker》

はプレインズウォーカー一旦追放して戦場に戻す事で起動回数を稼ぐことが出来るカードです。

コンボのためだけでなく単純にマナ加速としても土地にエンチャントするカードは積極的に採用しましょう。

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《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
《楽園の贈り物/Gift of Paradise》
《市場の祝祭/Market Festival》
《新たな地平/New Horizons》
《遮蔽された高楼/Sheltered Aerie》
《新緑の安息所/Verdant Haven》
《奇妙な森/Weirding Wood》

これらはエンチャントすればマナが増えるもので、

《豊かな成長/Abundant Growth》
《土地の聖別/Consecrate Land》
《ナイレアの存在/Nylea's Presence》
《生い茂る成長/Lush Growth》
《枷はずれな成長/Unbridled Growth》
《風のゼンディコン/Wind Zendikon》

これらはコストがマナは増えないものの軽くエンチャント出来るものです。
デッキ内のスペースと相談ですが上のマナが増えるものは全て採用した上で下の軽くエンチャント出来るものを何枚採用するか考えていくようにしましょう。

ここまでで大分入れたいカードのリストが長くなってしまいましたが、他にカードを採用するとしたらやはりオーラを中心に採用したいですね。

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《押収/Confiscate》
《ボーラスの手中/In Bolas's Clutches》
《決断の手綱/Volition Reins》
《併合/Annex》
《不実/Treachery》

などの対戦相手のパーマネントを奪うカードや

《史学者の護法印/Curator's Ward》
《不滅/Indestructibility》

などの自分の《鎖のヴェール》にエンチャントするカードは採用を検討してもいいでしょう。

以下がIN-OUTの一例です。


IN 19
《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》
《テフェリーの誓い/Oath of Teferi》
《鎖のヴェール/The Chain Veil》
《時を曲げる者、テフェリー/Teferi, Timebender》
《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
《月の賢者タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sage》
《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion》
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》
《守護フェリダー/Felidar Guardian》
《ちらつき/Flicker》
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
《楽園の贈り物/Gift of Paradise》
《市場の祝祭/Market Festival》
《新たな地平/New Horizons》
《遮蔽された高楼/Sheltered Aerie》
《新緑の安息所/Verdant Haven》
《奇妙な森/Weirding Wood》

OUT 19
《平地/Plains》
《平地/Plains》
《島/Island》
《オーラのナーリッド/Aura Gnarlid》
《加護のサテュロス/Boon Satyr》
《老木の末裔/Elderwood Scion》
《急流のナイアード/Whitewater Naiads》
《雑食のハイドラ/Hydra Omnivore》
《天の刃使い/Heavenly Blademaster》
《地の封印/Ground Seal》
《クルフィックスの指図/Dictate of Kruphix》
《ひるまぬ勇気/Unflinching Courage》
《賢人の夢想/Sage's Reverie》
《最高の時/Finest Hour》
《正当な権威/Righteous Authority》
《勇壮な体形/Epic Proportions》
《繁殖場/Spawning Grounds》
《浄火の嵐/Empyrial Storm》
《起源の嵐/Genesis Storm》


・《日照のトゥヴァーサ》の場合
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自分がコントロールするエンチャントの数だけ修正が入る常在型能力と、エンチャント呪文を唱えると1ターンに1回だけドローが出来る能力を持ちます。
ドロー能力の方は弱いわけではありませんが1ターンに1回という制約があるため、悪用は出来ないですね。

常在型能力の方は特に制約が無いので悪用ができそうです!
普通にエンチャントカードを多く採用するだけでもそこそこのサイズにはなりますが、ここは《魔法の夜》を使いましょう。

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《魔法の夜》があると自分がコントロールしているパーマネントの数だけ《日照のトゥヴァーサ》のサイズが上がるというスゴイ事になります。
サイズアップした《日照のトゥヴァーサ》で統率者ダメージ勝利を目指すのが良さそうです。
《魔法の夜》を確実に手元に加えるために

《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《牧歌的な教示者/Idyllic Tutor》
《戦争門/Wargate》
《導きの嘆願/Plea for Guidance》
《真の木立ち/Sterling Grove》

などのサーチカードを多めに採用しましょう。

《魔法の夜》がある前提の話になりますが、

《心なごむ詩句/Calming Verse》
《浄化の瞑想/Cleansing Meditation》

を採用して対戦相手のパーマネントだけ一掃できるお手軽全体除去コンボも搭載しましょう。

《英雄的介入/Heroic Intervention》
《新たなるファイレクシアの魂/Soul of New Phyrexia》
《テフェリーの防御/Teferi's Protection》

も絡めると

《自然に帰れ/Back to Nature》
《浄化の輝き/Cleansing Nova》
《進歩の災い/Bane of Progress》

でも全体除去になりますが、下準備が必要なのであまりオススメは出来ません。
ただ、上記の3枚は対戦相手が使う《進歩の災い》や《質素な命令》の対策になるので採用しても良いかもしれません。

《魔法の夜》を戦場に出せたとしてもすぐに破壊されてしまっては元も子もありません。
幸い青が含まれているので打ち消し呪文を意識的に採用すればこの問題は解決できそうです。

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《白鳥の歌/Swan Song》
《秘儀の否定/Arcane Denial》
《否認/Negate》

あたりは比較的入手しやすく用途が広い打ち消し呪文です。もちろん資産的に余裕があれば《マナ吸収》《意志の力》なども採用したい所ですね。
厳密には打ち消し呪文ではないものの《シミックの魔除け》は汎用性が高く単体除去から《魔法の夜》を守ることが出来るのでオススメカードです。

《日照のトゥヴァーサ》のサイズに関しては《魔法の夜》を維持していれば問題ないでしょう。
今度は《日照のトゥヴァーサ》の「攻撃を通す手段」と「除去から守る手段」の2項目に当てはまるカードを、せっかくなのでエンチャントという縛りで探してみましょう。
「除去から守る手段」としてプロテクションを持たせるようにすると、他のオーラで《日照のトゥヴァーサ》をサポート出来なくなる可能性があるため今回はピックアップしていません。
(プロテクション(クリーチャー)であれば「除去から守る手段」ではなく「攻撃を通す手段」として採用可能です。)

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・項目を1つしか満たさないがオマケが付いているもの
《知識のカルトーシュ/Cartouche of Knowledge》
《超者の意向/Favor of the Overbeing》
《風と共に/One With the Wind》
《幽体の飛行/Spectral Flight》
《蜘蛛の陰影/Spider Umbra》
《液態化/Aqueous Form》
《神格の鋼/Steel of the Godhead》
《霊魂のマントル/Spirit Mantle》
《活力のカルトーシュ/Cartouche of Strength》
《怨恨/Rancor》
《空想の飛行/Flight of Fancy》
《狩猟の神、ナイレア/Nylea, God of the Hunt》
《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》
《遮蔽する粘体/Shielding Plax》

・項目を2つ満たすもの
《梢の覆い/Canopy Cover》
《ドレイクの陰影/Drake Umbra》
《かそけき翼/Ghostly Wings》
《ペミンのオーラ/Pemmin's Aura》
《大霊の盾/Shield of the Oversoul》


緑白青はどれもオーラが強い色のため、上記以外にもオーラはたくさんあります。
コストが軽いものを重視したり、逆にコストが重くとも効果がガッツリ乗っているものを重視したり、ここの部分の採用基準は好みで選択していきましょう。


以下がIN-OUTの一例です。


IN 20
《魔法の夜/Enchanted Evening》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《牧歌的な教示者/Idyllic Tutor》
《戦争門/Wargate》
《導きの嘆願/Plea for Guidance》
《真の木立ち/Sterling Grove》
《心なごむ詩句/Calming Verse》
《浄化の瞑想/Cleansing Meditation》
《英雄的介入/Heroic Intervention》
《白鳥の歌/Swan Song》
《秘儀の否定/Arcane Denial》
《シミックの魔除け/Simic Charm》
《梢の覆い/Canopy Cover》
《ペミンのオーラ/Pemmin's Aura》
《大霊の盾/Shield of the Oversoul》
《狩猟の神、ナイレア/Nylea, God of the Hunt》
《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》
《知識のカルトーシュ/Cartouche of Knowledge》
《液態化/Aqueous Form》
《活力のカルトーシュ/Cartouche of Strength》

OUT 20
《アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery》
《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》
《シミックの成長室/Simic Growth Chamber》
《オーラのナーリッド/Aura Gnarlid》
《冷淡なセルキー/Cold-Eyed Selkie》
《メレティスのダクソス/Daxos of Meletis》
《老木の末裔/Elderwood Scion》
《雑食のハイドラ/Hydra Omnivore》
《まどろむ島、アリクスメテス/Arixmethes, Slumbering Isle》
《天の刃使い/Heavenly Blademaster》
《地の封印/Ground Seal》
《クルフィックスの指図/Dictate of Kruphix》
《解体の一撃/Dismantling Blow》
《はびこり/Overgrowth》
《夜明けの反射/Dawn's Reflection》
《賢人の夢想/Sage's Reverie》
《ファイレクシアの再誕/Phyrexian Rebirth》
《繁殖場/Spawning Grounds》
《浄火の嵐/Empyrial Storm》
《起源の嵐/Genesis Storm》


・《まどろむ島、アリクスメテス》の場合
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最初は土地として戦場に出て、呪文を唱えると徐々に封印が解かれて最終的には12/12というサイズのクリーチャーになるというフレイバー性に富んだカードですね。
他に呪文を唱える必要があるものの4マナで唱える事が出来、戦場に出したターンに攻撃する事を目指さなければ疑似的な速攻持ちとして扱えるため中々面白そうな統率者です。
サイズが優秀で2回攻撃を通せば良いため、統率者ダメージで勝利する事をメインの勝ち手段としてデッキを組んでみましょう。

色が青緑の2色という事で統率者デッキのカードを数枚組みかえて、という組み方が出来ないので、ここではデッキに必要そうなカードを紹介していくだけに留める事にします。


まずは統率者ダメージを目標とするため、《日照のトゥヴァーサ》と同様に「攻撃を通す手段」と「除去から守る手段」の2項目に当てはまるカードが必要になります。
今回は《まどろむ島、アリクスメテス》のサイズは最初から十分にあるため、中途半端なサイズアップのカードを入れるよりは回避能力を重視したほうが良いですね。
また、今回はエンチャントである必要が無いので他のカードタイプからもいくつか採用してみましょう。

・項目を1つしか満たさないがオマケが付いているもしくはコストが軽いもの
《知識のカルトーシュ/Cartouche of Knowledge》
《液態化/Aqueous Form》
《活力のカルトーシュ/Cartouche of Strength》
《空想の飛行/Flight of Fancy》
《狩猟の神、ナイレア/Nylea, God of the Hunt》
《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea》
《巧みな回避/Artful Dodge》
《ひずみの一撃/Distortion Strike》
《街の鍵/Key to the City》
《空間の擦り抜け/Slip Through Space》
《顕在的防御/Blossoming Defense》
《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
《レインジャーの悪知恵/Ranger's Guile》
《こそ泥の兜/Prowler's Helm》
《先駆者の長靴/Trailblazer's Boots》
《シャドーの裂け目/Shadow Rift》

・項目を2つ満たすもの
《梢の覆い/Canopy Cover》
《ドレイクの陰影/Drake Umbra》
《かそけき翼/Ghostly Wings》
《ペミンのオーラ/Pemmin's Aura》
《大霊の盾/Shield of the Oversoul》

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《ペミンのオーラ》は《まどろむ島、アリクスメテス》のマナ能力と《ペミンのオーラ》のアンタップ能力のおかげで緑マナ限定ですが無限マナを生み出せます。
攻撃が通る状態であれば、そのまま+1/-1修整を与える能力を9回起動して21/3にして1回で統率者ダメージ21点を達成できるので、必須といってもいいカードですね。
《ペミンのオーラ》と同様の働きをする《現実からの遊離》まで入れたり、《パリンクロン》+《飢餓の声、ヴォリンクレックス》のような無限コンボを軸に据えた構築をしても面白そうです。
青緑という色の組み合わせで《ペミンのオーラ》を確実にサーチする方法が乏しい事と、今回はあくまでも統率者ダメージをメインに据えている事から無限コンボ軸の方には脱線しないようにします。


打点を上げるカードはほとんど不要ですが、2回の攻撃回数を1回に減らすためのカードは採用したいですね。

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《堕落した良心/Corrupted Conscience》
《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》
《大軍の功績/Triumph of the Hordes》
《炎叫びの杖/Fireshrieker》
《組み合い鉤/Grappling Hook》
《血と鉄の酒/Wine of Blood and Iron》
《ナントゥーコの導師/Nantuko Mentor》
《圧倒する暴走/Overwhelming Stampede》
《草分けるアイベックス/Pathbreaker Ibex》
《ナイレアの巨人/Nylea's Colossus》
《ハダーナの登臨/Hadana's Climb》

このあたりは条件の有無やコストの大小はあれどどれも攻撃回数を1回減らしてくれるカード達です。
お好みで3~5枚程度採用すると良いでしょう。


《まどろむ島、アリクスメテス》が解放された後の事は今まで述べたカードでなんとかなりそうですね。
ここからは《まどろむ島、アリクスメテス》が解放される前の段階で必要なカード・使いたいカードを考えてみましょう。


《まどろむ島、アリクスメテス》を解放するためには呪文を都合5回唱えてまどろみカウンターを取り除く必要があります。
カード1枚で複数回唱えられるカードを探してみましょう。

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《綿密な分析/Deep Analysis》
《反重力/Defy Gravity》
《洞察のひらめき/Flash of Insight》
《熟慮/Think Twice》
《追跡者の本能/Tracker's Instincts》
《大義+名分/Reason+Believe》
《暗記+記憶/Commit+Memory》
《開拓+精神/Spring+Mind》
《オジュタイの息吹/Ojutai's Breath》
《千里眼/Sight Beyond Sight》
《ウーナの寵愛/Oona's Grace》

これらはフラッシュバック・余波・反復・回顧のカードで、実質1枚のカードで2個以上まどろみカウンターを取り除けます。

《マナの花/Mana Bloom》
《夢で忍び寄るもの/Dream Stalker》
《金切り声のドレイク/Shrieking Drake》
《大クラゲ/Man-o'-War》

これらは本来の用途とは異なりますが何回も唱え直す事が出来るのでコンスタントにまどろみカウンターを取り除けます。

《バラルの巧技/Baral's Expertise》
《リシュカーの巧技/Rishkar's Expertise》
《白日の下に/Bring to Light》
《尖塔の大長/Chancellor of the Spires》
《混沌のワンド/Chaos Wand》
《氾濫の始源体/Diluvian Primordial》
《精鋭秘儀術師/Elite Arcanist》
《水面院の歴史家、歌穂/Kaho, Minamo Historian》
《生ける伝承/Living Lore》
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy》
《永遠の造り手、ラシュミ/Rashmi, Eternities Crafter》
《風への放流/Release to the Wind》
《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》
《願いのジン/Djinn of Wishes》
《精神の大魔術師/Magus of the Mind》
《精神の願望/Mind's Desire》
《神託者の大聖堂/Oracle's Vault》

これらは条件を満たす事で追加で呪文を唱えられるというカードです。
厳密には1枚だけで複数回呪文を唱えているわけではありませんが、単純にアドバンテージを稼げるものが多いのでデッキや好みに合わせて採用していきましょう。

純粋に何度も呪文を唱える事を考えると、軽いドロー呪文やキャントリップ付きカードを採用してもいいですね。
とりあえず1マナ以下でドロー出来る呪文を探してみました。2マナ以上のものは数が膨大になりますし、まどろみカウンターを取り除くためだけに2マナ以上払うのはちょっと割に合わないので省いています。
スロートリップ(次のアップキープにドローするもの)付きのものは今回はピックアップしていません。

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・特に前準備なくドローが出来、少しオマケがついているもの。
《彩色の宝球》《彩色の星》は起動まで行くと2マナ必要ですが1マナ発生するのでここでリストアップしています。

《渦まく知識/Brainstorm》
《入念な研究/Careful Study》
《不運な研究者/Hapless Researcher》
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
《彩色の星/Chromatic Star》
《妖術師のガラクタ/Conjurer's Bauble》
《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
《豊かな成長/Abundant Growth》
《留意/Mental Note》
《選択/Opt》
《のぞき見/Peek》
《思案/Ponder》
《定業/Preordain》
《血清の幻視/Serum Visions》
《魔術の視界/Sorcerous Sight》
《思考掃き/Thought Scour》
《枷はずれな成長/Unbridled Growth》
《彼方の映像/Visions of Beyond》

・何かしら対象がないと唱えられないため、何も考えずに採用するのは難しいもの。
《撹乱/Disrupt》
《たなびく紺碧/Cerulean Wisps》
《抑え難い餌食/Irresistible Prey》
《跳躍/Leap》
《シッセイの創意/Sisay's Ingenuity》
《よじれた映像/Twisted Image》
《たなびく緑青/Viridescent Wisps》


・工夫をしない限りはただの1マナ1ドローになってしまうもの。
《選択の幻影/Illusion of Choice》
《力説/Insist》
《強迫的な捜索/Obsessive Search》
《急かし/Quicken》
《霧中の到達/Reach Through Mists》
《ミューズの囁き/Whispers of the Muse》

分割払い可能で合計2マナかかるもの。
《飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb》
《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》
《活生の呪文爆弾/Lifespark Spellbomb》
《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
《ひっかき爪/Scrabbling Claws》


《まどろむ島、アリクスメテス》が解放されるまでは土地である、という特性を生かして「すべての土地でないパーマネントに影響を及ぼすもの」を少し見てみましょう。

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《沿岸崩壊/Coastal Breach》
《押し潰す触手/Crush of Tentacles》
《壊滅的大潮/Devastation Tide》
《ケデレクトのリバイアサン/Kederekt Leviathan》
《爆積み/Boompile》
《忘却石/Oblivion Stone》
《危険な櫃/Perilous Vault》

これらは「全ての土地でないパーマネント」を破壊したり手札に戻したりして戦場からどかす能力を持ちます。
タイミング次第ではありますが、対戦相手のブロッカーを排除→もう1回呪文を唱えて《まどろむ島、アリクスメテス》が無人の荒野を走る、という展開にも出来そうです。

《まどろむ島、アリクスメテス》でデッキを組むなら必要そうな要素とカードをリストアップしてきました。
実際にここに挙げたカードを全て入れようとするとすぐにパンクしてしまいますし、単純にデッキを動かすための土地、マナ加速、ドローサポート、カウンターや除去などの妨害カードも入れないといけない事を考えると、《まどろむ島、アリクスメテス》のサポートだけを考えたカードはせいぜい40枚ぐらいしか入らないと思います。
是非この4マナ12/12というハイスペック統率者でデッキを組んでみて下さい!

以上で『統率者2018年版』のピックアップ記事は終了となります。
この記事を読んで統率者2018のカードをまた再評価したりデッキを組んだりしていただけると幸いです!
次はもうすぐプレビューが始まる新セット「ラヴニカのギルド」の記事でお会いしましょう!

 

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