By Riku Imaizumi
こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第33回です。
面白いデッキリストを見る機会が減ってきた昨今、
「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい」
と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。
オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。
デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!
《彩色の宇宙儀》・無限マナ
Designed by Trellon in Magic Online
こちらは『基本セット 2021』の新カード・《彩色の宇宙儀》に注目したデッキです。
7マナと重いものの、一度に5マナも生み出してくれる最重量級マナアーティファクト。
副次的な能力として、色マナの制限から解放されるテキストと、パーマネントの色に依存するドロー能力を持っています。
一度のタップで5マナも出るのですから、4マナ以下のマナ消費でこれをアンタップできればマナ増産。タップのような追加コストがなければそのまま無限マナに突入します。
無限マナの相方となるのは《金線の賢者》。『アラーラの断片』出身の、ちょっとマイナーなクリーチャーです。
この二種類が揃えば無限マナを達成可能。揃える手段はウルザトロンに頼っています。
現行のモダンでも絶賛活躍中のトロン同様、《探検の地図》、《森の占術》、《古きものの活性》を使ってウルザトロンの成立を目指しましょう。
特に《古きものの活性》は《彩色の宇宙儀》のサーチにも役立ちますし、アーティファクトコンボに欠かせないあのプレインズウォーカーも拾ってくれます。
さらに、《大いなる創造者、カーン》のマイナス能力の対象はアーティファクトですので、《金線の賢者》もサイドボードからサーチ可能です。
切羽詰まったときは[ +1 ]能力で《彩色の宇宙儀》を7/7にして殴りかかることもあるかも......?
《金線の賢者》の基本スペックが4マナ2/3と低いこともあってか、《彩色の宇宙儀》をいかす手段が他にも用意されていますね。
どちらもアンタップ対象がアーティファクトに限られていないので、ウルザランドをアンタップしてマナを増やすことができ、比較的つぶしの効く能力と言えるでしょう。
無限マナを達成したあとの勝利手段はお馴染み《歩行バリスタ》。
これも、《大いなる創造者、カーン》から手に入ります。
ブルーリビングエンド
Designed by Wall_of_Bromens in Magic Online
《死せる生》をキーとしたデッキは、《予言により》の登場で青いタイプに分岐しました。
『基本セット2021』の発売により、青いリビングエンドに新カードが入ったようです。
その名も《波起こし》。サイクリングと似た手札起動の能力を持っています。
その能力は見られる枚数が3分の2になった《予期》とでも言うような性能で、《死せる生》にアクセスする続唱呪文や《予言により》を探しやすくなり、少々重いながらもデッキにマッチしています。
場に出たあとも7/7の重量級ボディと対戦相手全体の弱体化をしてくれます。特に対戦相手のクリーチャー全体が-0/-1修正を受けるのは非常に強力で、小粒なクリーチャーを主体とするアグロデッキ全般にかなり刺さるでしょう。「リビングエンドのコンボを決めたものの、軽量クリーチャーに押しきられた」という負けパターンをかなり減らしてくれます。
また、打点が7と高いので、《風呼びのエイヴン》で飛行を持たせていきなりゲームセットなんてこともあるかも......?
黒赤・《無駄省き》
Designed by toya in Magic Online
登場以来、コアなファンをキープし続けているカードがあります。
それが《無駄省き》です。手札破壊に応じて誘発する能力を持った軽量エンチャント。
能力そのものはなかなか強力なのですが、単体ではなにもしないこと、能力が対戦相手の捨て方に依存することから、いまいち使いにくいカードでした。
このデッキでは、《無駄省き》のトリガーを引くために、主に1マナのソーサリーを使用しています。
定番の1マナハンデスはともかく、《燃え立つ調査》はちょっと珍しいチョイス。
これをどう使うかと言うと......
《戦慄衆の秘儀術師》で使い回します!
2ターン目に《戦慄衆の秘儀術師》、3ターン目に《無駄省き》+《燃え立つ調査》と動ければ、ゾンビトークンが何体か並んで黒マナがいくらか出てさらにドローも......というアドバンテージ溢れる行動ができるかもしれません。
また、《燃え立つ調査》はで増えた墓地は、黒赤お馴染みとなったこのカードで美味しくいただきます。
《燃え立つ調査》一回で4枚。あとはハンデスなり《血染めのぬかるみ》なりで簡単に貯まるでしょう。
そして《死の飢えのタイタン、クロクサ》と来れば......
《夢の巣のルールス》も入ってきます。《屍気の呪文爆弾》というこのデッキならではのリサイクル可能なアーティファクトも入っていますし、もしも《夢の巣のルールス》が倒されてしまっても《コラガンの命令》で復活できます。思う存分使い倒してやりましょう。
以上、デッキリスト探検隊でした。
昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。
あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。