By Riku Imaizumi
こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第49回です。
「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい」
と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。
オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。
デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!
部族・ウィザード
Designed by Darshik in Magic Online
部族デッキといえば「エルフ」「ゴブリン」「マーフォーク」などが有名ですが、「ウィザード」デッキが存在します。
メインとなる部族サポートカードは、《反復の学部長、ナバン》。
《パンハモニコン》や《幸運のクローバー》の活躍から、「倍にする」系統の能力と実用的なマナ・コストを併せ持つカードが強い、ということは周知の事実。
《反復の学部長、ナバン》は両条件をクリアしていますし、自身もクリーチャーであることから、部族デッキの鉄板カード、《霊気の薬瓶》の恩恵を受けられます。
各種の部族デッキで必須とされる《霊気の薬瓶》は、本デッキでも大活躍。
《反復の学部長、ナバン》の能力のトリガーを引くため、《霊気の薬瓶》でガンガンウィザードを戦場に出していきましょう。
マナを踏み倒してくれるので、とりわけ《海門の嵐呼び》や《瞬唱の魔道士》と相性抜群です。
これらは強力な能力を持っていますが、普通に使おうとするとどうしても3~4マナは使ってしまうため、少々重いカードです。
《反復の学部長、ナバン》がいる状態で《霊気の薬瓶》から出して、《稲妻》や《魔力変》を倍加させていきたいですね。
他に採用されているウィザードも、すべて「戦場に出たとき」誘発する能力を持っています。
そのため、《儚い存在》が光ります。
単純に能力を使いまわすのも良いですし、《反復の学部長、ナバン》を除去から守ってやるのも良いでしょう。
新生エターナルコマンド
Designed by Antoine57437 in Magic Online
こちらも《儚い存在》を使ったデッキです。
しかし、「クリーチャーを使いまわす」という意志の強さはより強いのでしょう。《使い魔の策略》が入っています。
《使い魔の策略》とは《対抗呪文》。......追加コストとして、クリーチャーを手札に戻すことを除けば。
基本的にはデメリットでしかありませんが、このデッキではメリットに変えようと考えていますね。
なるべく軽くアドバンテージを稼げる《スレイベンの検査官》などを入れ、マナ消費を抑えつつカードを追加していくという考えのようです。
特に《永遠の証人》との組み合わせは非常に強力。5マナかかりますが、相手の呪文をカード消費なしでカウンターできることになります。《謎めいた命令》で《永遠の証人》を手札に戻すエターナルコマンドにも似ていますね。《霊気の薬瓶》が入っているのもそれっぽい。
アドバンテージの意識という意味では、《心を一つに》も面白いですね。
先述した《スレイベンの検査官》と《永遠の証人》が人間であることから採用しているのでしょうか。
とにかくカード枚数にものを言わせて勝負を決めるという意志を感じます。フィニッシャーらしいフィニッシャーも《自然の怒りのタイタン、ウーロ》くらいですしね。
ティムール・スーパーフレンズ
Designed by talos41 in Magic Online
こちらは青赤緑のプレインズウォーカー・コントロール。
このカラーリングのプレインズウォーカーは、歴代でも凶悪なこの2枚が有名ですよね。
強さはどちらも説明不要でしょう。強いて挙げるとすれば、全体的なマナ・コストが比較的重いこのデッキでは《レンと六番》の土地供給がより活躍する、ということくらいでしょうか。
デッキ全体の動きは、マナ加速→プレインズウォーカーの展開→《時間のねじれ》でマウント確保です。
プレインズウォーカーを展開しきったあとに《時間のねじれ》を撃てば、そうそうひっくり返されない状況になるはずです。
しかも《伝承の収集者、タミヨウ》で《時間のねじれ》の回収までできますし、1~2回の追加ターンを確保すれば、《精神を刻む者、ジェイス》がもう1枚の《時間のねじれ》を探してきてくれるでしょう。
このデッキでは従来のコントロールのように対戦相手の脅威を全て捌くという意識はないようです。
除去呪文はわずかに《稲妻》のみ。一応、カウンターに《差し戻し》がありますが、根本的な対処にはなりませんね。
恐らく、《稲妻》や《差し戻し》で相手の動きをそこそこにいなし、隙を見てプレインズウォーカーを展開。そのまま《時間のねじれ》に入って強引に勝つ、というコンセプトなのだと思います。
さて、肝心のマナ加速はこの3種です。
基本軸に《東屋のエルフ》+《楽園の拡散》のコンボを採用し、2ターン目に4マナ、すなわち2ターン目に《精神を刻む者、ジェイス》をプレイできるようになっています。
3ターン目には《時間のねじれ》を撃ちながら《稲妻》も使えるわけですから、恐ろしい加速ですね。
そして、このカラーリングなら当然入ってくる《自然の怒りのタイタン、ウーロ》。
こちらも《時間のねじれ》と相性が良く、2回も攻撃してしまえば趨勢はこちらのもの。
禁止を経験したカードを3種類も操って、《時間のねじれ》でやりたい放題してしまいましょう。
以上、デッキリスト探検隊でした。
昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。
あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。