By Riku Imaizumi
こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第65回です。
「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい」
と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。
オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。
デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!
《限りないもの、モロフォン》
Designed by Blackdove26 in Magic Online
モロフォン・スリヴァー。......そのように名付ければいかにもスリヴァーデッキらしくなりますが、本デッキリストは一種のコンボデッキと考えるのが正しいでしょう。
そのコンボとは、《傲慢な血王、ソリン》+《限りないもの、モロフォン》。
一見、3マナで《限りないもの、モロフォン》を場に出すだけに見えるかもしれません。
ですが、《限りないもの、モロフォン》に続くのはスリヴァーの親玉たちなのです。
《限りないもの、モロフォン》さえ場に出れば、手札の巨大スリヴァーを全て0マナで唱えることができてしまいます。
《初祖スリヴァー》に続けて別のスリヴァーを唱え、《斬雲スリヴァー》が続唱で現れれば、そのまま18点以上の飛行・速攻クロックが襲い掛かります。
コンボが決まると同時に巨大クリーチャーが大量に現れ戦場を蹂躙する様は、まるで《超起源》や《Eureka》のよう。
コンボデッキとしてデザインされていることの証左に、大量のサーチカードが採用されていますね。
驚くべきは《可能性の揺らぎ》。確定サーチではなく、2マナと重めですが、
《予期》や《時間の把握》のようなインスタントを押しのけ、4枚掘り進める長所を買われて採用されています。
キーカードの《限りないもの、モロフォン》と《傲慢な血王、ソリン》の両方をサーチできるカードが少ないので、白羽の矢が立ったのでしょう。
スリヴァーを使うものの、実態は《超起源》という超大味なコンボデッキ。
カード単価が高く作成難度は高めですが、ぜひ使ってみたいですね。
《死せる生》グリセルシュート
Designed by Sakamoto Hiroyasu
《死せる生》とグリセルシュートを混ぜてしまったすごいデッキ。
ベースは赤青の《死せる生》デッキで、《予言により》と《雷電支配》をキーカードにしています。
続唱に頼る必要がないため、リアニメイト先を墓地に送る手段は豊富です。
赤青の《死せる生》デッキでもサイクリングクリーチャーは多用されますが、本デッキリストでは上記の呪文を用いて、より強力なクリーチャーを墓地に送りこむようです。
これらが《死せる生》で一気に蘇ったら溜まりませんね。
そして、要所でリアニメイトできるよう、《御霊の復讐》も使われています。
《傲慢な新生子》から《御霊の復讐》と繋げれば、本家グリセルシュートよろしく2ターン目の《グリセルブランド》も可能ですが、
残念ながら2ターンキルはできそうにありません。あくまで7ドローによりその後を有利にするだけです。
ちなみに、《火想者ニヴ=ミゼット》や《パルン、ニヴ=ミゼット》は場に定着することで真価を発揮するので、2ターン目のメインフェイズにリアニメイトするのはやめておきましょう。
相手の終了ステップ時にリアニメイトすれば、次の自分の終了ステップ開始時まで生き残ります。マナを開けた状態で戦場に迎え入れ、その能力を可能な限り使ってやるのが良いでしょう。
白青ブリンク
Designed by aspiringspike in Magic Online
時折見かける白青のブリンクデッキです。
《魂寄せ》と《儚い存在》をキーカードに、《ヴェンディリオン三人衆》などの優秀なクリーチャーを使いまわします。
このリストは『モダンホライゾン2』以前のものですが、新カードでの強化が見込めます。
想起持ちインカーネーションのサイクルは、いずれもマナコストを払わずに唱えられる、強力な「戦場に出たとき」能力を持ちます。代わりに想起能力ですぐに生け贄に捧げられるのですが、それにスタックを載せて《儚い存在》を撃てば、墓地に行くことなく場に残ります。
青はクリーチャーかプレインズウォーカー呪文のバウンス、白は《剣を鍬に》能力を内蔵していますので、そのどちらもこのデッキなら存分に使いこなせます。
上手く多色化して、黒や赤のインカーネーションを使ってみることも考えられますね。
以上、デッキリスト探検隊でした。
昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。
あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。