【BMO Vol.8】BIG MAGIC Sunday Legacy Round1 青柳 元彦(神奈川) vs 伏見 和真(埼玉)

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BIG MAGIC Sunday Legacy Round1 青柳 元彦(神奈川)vs伏見 和真(埼玉)

by Tatsuo Sekimoto

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参加者310名、スイスラウンド9回戦。BMO Standardと並ぶほどの規模だ。
緒戦は今のレガシーを象徴するというべきかミラクルのミラーマッチである。奇しくも二つ隣で行われている斎藤 伸夫のビデオカバレージでも同じマッチアップとなっていた。
さてこのテーブルに座るのは国内でも屈指のミラクルの使い手、青柳 元彦。GP名古屋2016サイドイベント、日本レガシー選手権で優勝。第2期レガシー神挑戦者決定戦準優勝など実績、実力ともに文句なしの強豪だ。


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(左:青柳 元彦 右:伏見 和真)

Game1


先手の青柳は7枚キープ。後手の伏見は1マリガンで試合が始まった。

青柳は《汚染された三角州》をセットして終了する静かな立ち上がり。
対する伏見は《Tundra》から《師範の占い独楽》。いきなり天秤を傾ける。

青柳は《Tundra》を置いてから悩んだ上で何もせずターンを終了する。青柳は伏見のターン終了時に《渦まく知識》を唱える。その後《汚染された三角州》を起動して《Volcanic Island》をサーチする。

青柳はメインに《思案》。《平地》をセットして《師範の占い独楽》。傾いた天秤を元に戻す。
伏見はエンド前に《師範の占い独楽》を起動。《溢れかえる岸辺》を起動してもう一度3枚見る。

自分のターンに入った伏見は《相殺》。
青柳は《紅蓮破》でこれを撃退する。

両者は一旦土地が3枚でストップするも。ドロー操作があるためすぐにまた土地が伸び始める。レガシーでMiracleが支持される理由の一つである高い安定性を示した光景だ。

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(青柳 元彦)

青柳は《思案》を唱えたあとに《Volcanic Island》をセットしてエンド。
伏見は青柳のエンド前に《師範の占い独楽》を起動してフェッチランドをきって新しい3枚を見る。とにかく攻め手が欲しい。

伏見は自分のメインに《精神を刻む者、ジェイス》をプレイ。
青柳は《瞬唱の魔道士》を唱えて《紅蓮破》をフラッシュバック。ミラーマッチで心強い1枚がまたも火を噴いた。

青柳の《瞬唱の魔道士》が殴って伏見のライフは16点、14点と減っていく。
状況不利な伏見は《師範の占い独楽》を起動したあとに《渦まく知識》。少しでもドローを進めたい。

伏見に有効牌が少ないことに気づいたの青柳悩む。自分から詰めるかそれとも構え続けるのか。だが青柳は現状、自分が有利な状況のためこちらから動く理由がないと判断。マナを立ててエンド。
青柳の《瞬唱の魔道士》は殴って、殴って伏見の残りライフは10点。

《師範の占い独楽》を起動しつづける伏見は待望のシャッフル手段である《沸騰する小湖》を手に入れた。これで状況が変わるか。この段階で伏見の土地は7枚だ。
伏見は青柳の戦闘に合わせて《天使への願い》で仕掛けるが青柳の《ヴェンディリオン三人衆》によって阻まれる。戦闘が解決して伏見のライフは8点になる。

しかし、伏見はこのピンチを《終末》で切り抜ける。伏見は《師範の占い独楽》を2枚並べてエンド。

クロックを失った青柳は何もせずエンド。

反撃開始とばかりに、伏見は返しに《相殺》を唱える。
青柳は対応して《意志の力》を通常コストでプレイ。

伏見は対応して《師範の占い独楽》を起動。さらに《渦まく知識》を唱える。しかし、打開策がなく《相殺》はカウンターされる。だが、伏見はもう一度《相殺》をプレイ。これで3枚目だ。

渋い顔して青柳は伏見の残り手札の枚数を尋ねる。伏見の残り手札は2枚だ。
青柳は温存してあった2枚のフェッチランドを起動して《師範の占い独楽》で解答を求める。

青柳は手札から《意志の力》をピッチでプレイ。コストは《ヴェンディリオン三人衆》だ。伏見から対応はなく《相殺》は墓地に置かれる。
危機を乗り越えた青柳は返しで《相殺》をプレイ。これが通り一気にゲームが動く。

伏見は《精神を刻む者、ジェイス》を唱えるが、青柳は《相殺》で《精神を刻む者、ジェイス》を公開してカウンター。
お返しとばかりに青柳は《精神を刻む者、ジェイス》をプレイ。

青柳は《精神を刻む者、ジェイス》を起動してアドバンテージ差を広げていく。加えてライブラリートップに《相殺》と《天使への願い》を仕込み盤石の態勢を作る。

さらに青柳は《罠の橋》を唱えて攻撃も許さない。
万策尽きた伏見は投了した。

青柳 1-0 伏見


Game2


両者悩まず7枚をキープ。後手の青柳の手札は土地1枚に《渦まく知識》2枚だが、さてこのキープがどう転ぶのか。

先手の伏見は《Tundra》から《師範の占い独楽》スタート。
その後伏見は《カラカス/Karakas》《Tundra》とセットして3ターン目までエンド。

後手の青柳は何とか2枚目の土地を引き込めているがこの先はわからない。3枚目の土地が欲しいのと、伏見が《紅蓮破》と《赤霊破》が唱えられない内に《相殺》でしかけたい思惑から《渦まく知識》を唱える。

エンド前に青柳は初手の2枚の《渦まく知識》を全力投入して勝負に出る。が、なんと来たのは3枚目、4枚目の《渦まく知識》。しかも土地は無い。
こんなに要らないよ。とばかり顔をしかめる青柳。だが、覆水盆に返らず。もう突っ込むしかない。

自分のターンに入った青柳はフルタップで《相殺》。
これに伏見は《呪文嵌め》で迎撃。青柳は《渦まく知識》をコストに《意志の力》で押し通す。
尚も伏見は《渦まく知識》を唱えるがそれ以上に対応はない。

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(伏見 和真)

返しに伏見は《相殺》を唱える。だが青柳は《相殺》を誘発させ、既知のトップである《相殺》を公開してカウンター。
伏見はその後も《精神を刻む者、ジェイス》で切り込むが、青柳の《渦まく知識》によって《精神を刻む者、ジェイス》がライブラリーから公開されカウンター。

それでも伏見は諦めず今度は《ヴェンディリオン三人衆》で切り込むが青柳は《赤霊破》で対応。
伏見も《狼狽の嵐》で対応するが公開されたトップは無情にも《師範の占い独楽》。青柳はストームで発生した《狼狽の嵐》だけマナを払い《赤霊破》を通す。

伏見の最後の望みをかけた《天使への願い》も青柳の《狼狽の嵐》が吹き飛ばす。

《僧院の導師》が戦場に現れた段階で伏見は投了を宣言した。


青柳 2-0 伏見

青柳 win!

伏見「どれぐらいミラクルつかってますか?」
青柳「2年ぐらいです」
伏見「2年かー。僕も8ヵ月ぐらい使ってますがまだまだですね」

年季の差を見せつけた青柳。貫禄の勝利!