【BMO Vol.8】BIG MAGIC Sunday Legacy Round8 石川 善海（東京）vs中山 航輔（東京）

BIG MAGIC Sunday Legacy Round8 石川 善海（東京）vs中山 航輔（東京）

by Tatsuo Sekimoto

（左：石川 善海　右：中山 航輔）

石川はバントアグロタッチ黒、中山はBUG Delver。共に《死儀礼のシャーマン》、《タルモゴイフ》、《真の名の宿敵》を採用している似ている部分があるデッキ同士の対決だ。

Game1

両者7枚キープ。
動いたのは後手の中山から。《汚染された三角州》を起動して《Underground Sea》をサーチして《死儀礼のシャーマン》をプレイ。

石川は1ターン目《溢れかえる岸辺》、2ターン目に《吹きさらしの荒野》をセットしてエンドを続ける。

これに首をかしげる中山。石川のデッキを掴みかねているのだろう。現在のレガシー環境にこの組み合わせのフェッチランドを使うデッキは少ない。それだけに違和感を感じたようだ。

（中山 航輔）

中山は3ターン目に《トーラックへの賛歌》。石川の手札から《剣を鍬に》と《真の名の宿敵》が失われる。さらに中山は2体目の《死儀礼のシャーマン》を戦場に出す。

石川は3ターン目に3枚のフェッチランドを起動して《Tundra》《Underground Sea》《Tropical Island》を場に出す。そこから《真の名の宿敵》をプレイ。
中山も《真の名の宿敵》。さらに《タルモゴイフ》。

石川は《真の名の宿敵》でアタックして中山のライフは15点になる。《タルモゴイフ》を追加してエンド。
互いに《真の名の宿敵》と《タルモゴイフ》が並び合う戦場に。こうなれば殴り合うのみ。

中山は《真の名の宿敵》のみでアタック。石川のライフは14点になる。
石川は《貴族の教主》をプレイして、《真の名の宿敵》でアタック。4点ダメージで中山の残ライフは11点。
中山は2体の《死儀礼のシャーマン》の能力を起動して反撃。4点ルーズが起こり石川は残りライフ10点。互いに一歩も引かない。

次のターンに中山は石川の《タルモゴイフ》に《突然の衰微》をプレイ。戦線をこじ開ける。中山は《真の名の宿敵》と《タルモゴイフ》でアタック。
石川は《タルモゴイフ》に《剣を鍬に》をプレイ。

中山は《意志の力》で《剣を鍬に》を退ける。石川は《貴族の教主》で《タルモゴイフ》をチャンプブロック。ダメージを3点に抑える。これで石川のライフは7点。

石川も《真の名の宿敵》で中山を殴り返して、中山のライフは7点。

しかし、次の中山の戦闘で《真の名の宿敵》が殴りかかり石川のライフは4点に。
残り4点となれば2体の《死儀礼のシャーマン》が黙っていない。中山が能力の起動を宣言すると石川は投了した。

石川 0-1 中山

Game2

先手の石川は《Tropical Island》から《貴族の教主》。
後手の中山は《Underground Sea》から《死儀礼のシャーマン》。互いのマナ・クリーチャーをぶつけ合う。

（石川 善海）

石川は次のターンに《不毛の大地》をセットして《石鍛冶の神秘家》。《殴打頭蓋》をサーチしてから《不毛の大地》で《Underground Sea》を破壊。

中山は《Bayou》をセットして4点払い《四肢切断》。さらに《死儀礼のシャーマン》からマナを出し《秘密を掘り下げる者》。

石川は《剣を鍬に》で《秘密を掘り下げる者》を除去。さらに《死儀礼のシャーマン》を出す。しかし、土地がストップしてしまいそれ以上身動きが取れない。
この時点で石川のライフは19点、中山のライフは16点。

中山は《死儀礼のシャーマン》から青マナをだして《思案》。《タルモゴイフ》を戦線に追加する。

石川も《タルモゴイフ》を鏡うち。
中山は《思案》を唱えて少し考えてからそのままドローを選択。《グルマグのアンコウ》をプレイ。
だが、エンド前に石川から《剣を鍬に》が飛んでくる。思わず中山からため息が漏れる。

賛美で一回り大きい石川の《タルモゴイフ》が中山に殴りかかる。さらに石川は2体目の《タルモゴイフ》を追加。

中山も2体目の《タルモゴイフ》を同様にプレイ。一歩も引かない。

石川は《森の知恵》をプレイ。ターンが返ってきた石川は4点を払うことを選択して残りライフは15点。待望の2枚目の土地を引き込む。

ドロー後に中山は《ヴェンディリオン三人衆》。《Tundra》《森》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》《殴打頭蓋》《真の名の宿敵》の中から《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》をボトムへ送る。

石川は《Tundra》をセットして《真の名の宿敵》をプレイ。
中山は《ヴェンディリオン三人衆》でアタックして石川ライフ12点。中山は15点。

石川は賛美した《真の名の宿敵》でアタックして中山ライフ11点。
エンド前に中山は《死儀礼のシャーマン》を起動して石川のライフ10点。

石川は中山の《ヴェンディリオン三人衆》に《突然の衰微》を当てて除去。
その後、中山のエンド前に石川は《ヴェンディリオン三人衆》を対象に《死儀礼のシャーマン》を起動。

《死儀礼のシャーマン》を2体コントロールする中山は防ぐことが出来るのだが、思うところがありスルー。中山はライフは回復して12点。
石川はまたも賛美した《真の名の宿敵》でアタックして中山のライフは6。

石川は《殴打頭蓋》。これ以上ライフ差を開けるわけにはいかない中山は《意志の力》で弾く。

中山は自分のターンに意を決して石川の《タルモゴイフ》1体に《突然の衰微》。
さらに自軍の《タルモゴイフ》2体でアタック。
石川はこの攻撃を《タルモゴイフ》と《死儀礼のシャーマン》で受け止める。石川の《死儀礼のシャーマン》は失われ墓地へ。

石川の3回目となる賛美された《真の名の宿敵によるアタック。中山は残りライフは2になる。
中山はエンド前に《死儀礼のシャーマン》の能力で回復して残りライフ4点。

中山は石川を殴り返して石川の残ライフ7点。
石川はついに殴り返せなくなる。

中山はエンド前に《瞬唱の魔道士》で《突然の衰微》をフラッシュバック。石川の《タルモゴイフ》を破壊する。
ここが勝負どころ。中山は2体の4/5の《タルモゴイフ》で殴りかかる。

残り7点しかない中山は一体でも《タルモゴイフ》を通したくない。《真の名の宿敵》で受け止め、《剣を鍬に》でもう一体を除去する。

このターンを乗り切った石川だが、ピンチが続く。
中山は2体の《死儀礼のシャーマン》をコントロールしておりじり貧だ。

中山の盤面をじっと見たあと石川は握手を求めた。

石川 0-2 中山

中山 win!

壮絶な殴り合いを制したの中山 航輔（東京都）！
ベスト8に向けてスイス最終戦に挑む。

石川「あー！MTGしたー！」
負けて悔しそうだが、表情にはある種のすがすがしさが宿っていた。
グッドゲーム！！