【BMO Vol.8】BIG MAGIC Invitational vol.2 決勝 永井 守(BIG MAGIC Open Standard Vol.7優勝) vs 野宮 陽平(ホビーステーション立川店)

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by Hiroshi Okubo

 

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永井 守(BIG MAGIC Open Standard Vol.7優勝)

 プロツアー『闇の隆盛』トップ4に入賞したのち、勢いそのままにグランプリ・名古屋2012でトップ4進出。最近ではSSSの権利獲得やBIG MAGIV Open Vol.7で優勝を収めるなど数々の戦績を収めてきた歴戦の猛者である。


 そんな永井だが現在はプロツアーとの距離がやや遠のいており、8月に行われたRPTQ『カラデシュ』in東京では友人でありBIGsの仲間でもある石田 龍一郎との決戦に惜敗を喫し、悔しくも出場権利を得ることができずに辛酸を舐めることとなった。堅実なプレイの裏に秘めた夢の舞台への情熱が彼を突き動かす。



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野宮 陽平(ホビーステーション立川店)。



 『タルキール覇王譚』からマジックを始めたという野宮は普段は立川や調布といった西東京を中心にマジックをプレイしていることが多いそうだ。まだマジック歴も比較的浅い彼は「これまでPPTQすらも突破したことがなかった」と語る。



 初となる大舞台でのフィーチャーで、自身初となるタイトルを持ち帰ることができるか。今日一日を通し、手ごわいライバルたちとの激戦の中でさらに磨かれたその業を信じて最後の一戦に臨む。



 ジャッジのアナウンスによってこのマッチの勝者にプロツアー権利が寄与されることが告げられると、2人は思わず居住まいを正す。



 あと1勝で世界の舞台へ。栄冠を懸けた最後の戦いが幕を開けた。

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Game 1

 先攻の永井が《無私の霊魂》をプレイする立ち上がり。野宮はこれを《死の重み》で即座に対処すると、《ウルヴェンワルド横断》で順調に墓地を肥やしながら3枚目の土地を確保する。


 しかし、永井が3マナを立ててターンを終了すると、野宮も何かを察したのか思案しつつもノーアクションでターンを終える。


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 だが、永井が続くターンに《密輸人の回転翼機》をプレイして隙を見せると野宮の手札から《最後の望み、リリアナ》が飛び出す。線の細いクロックパーミッションにとって無視できない脅威の登場に永井も《呪文捕らえ》をプレイして「搭乗」し、《最後の望み、リリアナ》へとダメージを与え始める。


 続くターンに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》までをも呼び出し野宮を苛烈に攻め立てる永井だったが、野宮も負けじと《殺害》で《密輸人の回転翼機》を除去し、《最後の望み、リリアナ》を犠牲としながらも《墓後家蜘蛛、イシュカナ》で攻撃をシャットアウトする。


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 一瞬で守りを固めた野宮を前にして、永井はわずかに逡巡しつつも《大天使アヴァシン》をプレイする。この《大天使アヴァシン》が変身すれば野宮の蜘蛛トークンは文字通り蜘蛛の子を散らすかのように吹き飛び、永井の行く手を阻むものはなくなる。



 その思惑を察した野宮も、永井が仕掛ける2/2の騎士・同盟者トークンの攻撃にチャンプブロックでやり過ごすしかできない。だが、そうした時間稼ぎの甲斐もあって野宮は「緑黒昂揚」最高の1枚を引き込んでいた。


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 《約束された終末、エムラクール》!


 普段はポーカーフェイスの永井もこれには目を丸くし、慌ただしく手札のクリーチャーを展開してそれらを"無駄にさせられる"ことを防ぎながら、続くターンの全ての選択権を野宮に委ねた。



 野宮は永井のクリーチャーたちをチャンプアタックさせ、戦線を壊滅させると永井の手札にあった《反射魔道士》のテキストを確認し始め、プレイする。その対象は......《約束された終末、エムラクール》。


 これにより、追加ターンを終えたあとには再び《約束された終末、エムラクール》の脅威にさらされることになる。永井はこの見えている脅威へと必死に抗うが、野宮のライフを削り切るには及ばず。その暴力的な能力を前に膝を屈することとなった。



永井 0-1 野宮



Game 2

 先行の利を活かして《密輸人の回転翼機》、《呪文捕らえ》と続けざまに展開して空からクロックを刻む永井。これに対して野宮は《残忍な剥ぎ取り》を2体並べてライブラリートップに触る。両者ともに好スタートと言えそうだ。


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 続く野宮のターンの《精神壊しの悪魔》に《虚空の粉砕》で対応した永井は着実に《密輸人の回転翼機》で攻め立て、手札を整えてゆく。永井が序盤をリードする展開は第1ゲーム同様だが、《残忍な剥ぎ取り》でドローの質を高めていた野宮も負けていなかった。。永井がプレイした《大天使アヴァシン》に《闇の掌握》を撃ち込んで除去し「昂揚」を達成すると、野宮の反撃が始まる。


 4/4となった《残忍な剥ぎ取り》で8点クロックを刻み、これが《石の宣告》されてしまうと続けざまに攻防一体のフィニッシャー《墓後家蜘蛛、イシュカナ》をプレイ。ここまでに2点、4点、4点、8点と《残忍な剥ぎ取り》によるクロックを刻んできた甲斐あって、永井のライフはすでに2まで削られてしまっている。


 この王手に対して永井はライブラリートップをめくり、そこに何ら解答が用意されていないことを確認すると、志半ばに膝を屈することとなった。


永井 0-2 野宮

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BIG MAGIC Invitational Vol.2 優勝は野宮 陽平!

おめでとう!!