Browse the Deck Vol.19 レガシーの魅惑

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どうもどうも~!

いよいよあと一か月ほどでGP千葉!ということで、皆さんレガシー熱が高まってきていますね!(ますね?)

今回も広大なネットの海から、気になるデッキを《拾い読み》していきましょう!!!

 

 

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なんと直近のSCG Classicを制したのは「アルーレン/Aluren」コンボです!

「アルーレン」というコンボデッキは古くから存在しますが、意外とその動きを知らない人も多いのでは?

 

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基本的な動きは《魔の魅惑》が出ている状態で《帝国の徴募兵》をプレイすると、ライブラリーのパワー2以下の生物をどれでもサーチしてすぐに出すことが出来るので...まず《夢で忍び寄るもの》をサーチ→徴募兵を戻して再びプレイ→《洞窟のハーピー》をサーチ、これでライフがある限り忍び寄るものと徴募兵をグルグルと回して、ライブラリーの全てのクリーチャーを好きなだけサーチ出来ます→最後は《寄生的な大梟》を出し入れすることによって対戦相手のライフを0にして勝ちです。

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少し前までは以上のコンボに特化したタイプの物が主流だったのですが、最近はこのデッキと同じように《断片無き工作員》と《悪意の大梟》を入れ、通常の「BUGカスケード」のような動きも出来るようなハイブリッドタイプが主流のようです。

 

 

《夢で忍び寄るもの/Dream Stalker》

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通常はただのコンボ要員で、1枚入れてサーチ&コンボするためだけのカードだったのですが...このデッキレシピでは運悪く前半に引いてしまっても《悪意の大梟》や《断片無き工作員》といった生物を再利用することでアドバンテージを稼げるカードになっています。

意外とタフネス5もバカに出来なくて、壁役としても活躍してくれます。

ただしこいつがいないとコンボが決まりにくくなるので、相手によっては《剣を鍬に》で処理されないようにさっさと《陰謀団式療法》のコストにするなどして墓地に落としておきましょう(墓地にある場合はあとで《永遠の証人》で回収することが出来ます)。

 

 

 

《洞窟のハーピー》《寄生的な大梟》

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どちらも無くてはならないコンボパーツですが、1枚しか入っていないので《剣を鍬に》されるとコンボで勝つことが難しくなってしまいます。

そのためにハンデスが入っているのですが、どうしても相手の《剣を鍬に》などを落とせないこともあるでしょう。

《寄生的な大梟》が場に出ている状態で《洞窟のハーピー》を唱え、これがスタック中に《寄生的な大梟》を追放除去されるとコンボがストップしてしまいますが、実は《魔の魅惑》が場にあると《剣を鍬に》1枚だけならかわすことが出来ます。

 

《洞窟のハーピー》を出して生物をハンドに戻す誘発型能力をスタックに積んだ状態で《洞窟のハーピ》ーの起動型能力を起動→ハーピーが手札に戻る→生物が手札に戻る能力がスタックに乗った状態で《寄生的な大梟》を場に出す→優先権放棄で何もなければ大梟がハンドに戻るので、これを繰り返して勝ち。《剣を鍬に》を打ってきた場合は、スタックでハーピーを出して再度手札に戻す能力を誘発させ、大梟を回収しましょう(この動きで勝つにはハーピーに追加で黒いパーマネントが場にある必要があります)。

この動きは他の生物の時でも《剣を鍬に》をかわすことが出来るので、このデッキを使う上では覚えておくべきテクニックです。

 

 

サイドボードは様々なカードが採用されていますがメタによって大きく変わるため今回は特に触れないでおきますが、個人的にこのハイブリッドタイプは《梅澤の十手》を採用するべきだと考えています。

とにかくテクニカルでコンボありビートプランありの面白いデッキなので、ぜひ一度使ってみてください!!!

 

 

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BUGタッチ白とでも言うべきなのでしょうか?

オリジナリティ溢れるJunkデッキがBMO併催イベント、BIG MAGIC Sunday Legacyで見事3位に入賞されています。

各色から優良スペル、優良クリーチャーを選りすぐって採用しているので、非常にフェアデッキに強そうです。

マナ否定戦略が昔ほど多くない今のレガシーならではのデッキですね。

コンボにも最低限ですがカウンターとハンデスを採用しているため、「Lands」のような特殊なデッキ以外の様々なデッキに戦えそうですね。

 

それでは注目カードを見ていきましょう

 

《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》

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こちらの記事でも紹介していますが、とにかく能力が強い『コンスピラシー:王位争奪』注目のカードです。

例えばですが《苦悶の触手》をストーム9で撃たれた場合、それにより発生したコピーを一つずつ解決していくので、そのたびにカードを引くことが出来ます。その間に《狼狽の嵐》を引けたら、コンボを決められても生き残ることが出来るでしょう。

ドローを制限する能力も影響を受けるのは対戦相手だけなので非常に強力です。

サイズも3/3と悪くはないので、今後レガシーでもっと見ることになるカードだと思います。

 

 

 

 

《幽霊暗殺者、ケイヤ/Kaya, Ghost Assassin》

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こちらも『コンスピラシー:王位争奪』から、珍しいカードが採用されています。

正直なところもっと強いカードありそう...と思ってしまいますが、0能力の明滅能力は《石鍛冶の神秘家》や《悪意の大梟》などを対象に出来ますし(もちろん自分も)、

-2能力は手札破壊+ドローなので一応コンボ相手にそれなりに強いですね。

《真の名の宿敵》が3枚も採用されているので、これらで場を固めてから-1能力で勝つことも多そうです。

ということで意外とどんな場面でも腐らない...のかも知れません。

ぜひ一度使って試してみて下さい。そして使用感をこっそり教えてくれたら嬉しいです(笑)

 

 

 

《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》

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《石鍛冶の神秘家でサーチする用に定番の《殴打頭蓋》に加えて、メインから十手では無く《火と氷の剣》が採用されていますね。これは対「奇跡コントロール」を意識しての構築だと思われます。

 

 

サイドボードも土地単含むコンボデッキに有効な《聖域の僧院長》や、《ヴェールのリリアナ》キラーである《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》など面白いカードがたくさん採用されていて、まだまだレガシーは研究する余地のあるカードが多いんだなと思い知らされます。

ぜひこちらのデッキも回してみて下さい!!

 

 

 

 

続いてはモダンのデッキの紹介です!

実は筆者、11月に行われるGPダラスに出場予定なので、モダンも積極的にやっております!

ということでモダンの注目デッキをご紹介!

 

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デッキリストだけ見ると冗談みたいなデッキですが、最近マジック・オンライン上で出てきて勝っているデッキです。

基本的には《窯の悪鬼》+《ティムールの激闘》か、《氷の中の存在》を高速で裏返して勝ちます。

どちらの場合も妨害無しだと普通に3キル出来るので、色こそ違えど「SCZ」や「感染」などのオールインデッキの派生形のようなデッキでしょうか。

「感染」と違い無理なく《稲妻》を積めるのも強みだと思いますし、サイドボードに《血染めの月》を採用出来るのも他のオールインデッキには無い強みだと思います。

モダンもまだまだいろんなカードに可能性がありますね!

 

 

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最後はSCGのモダンOPENの頂点に立ったデッキを紹介しておきます。

なんと、これまでまったく見たことないようなスピリットで構成された「バントカンパニー」が優勝です。

《ドラグスコルの隊長》をモダンで見る日が来るとは・・・

GP広州のTOP8プロフィールでも言及されていましたが、やはり《呪文捕らえ》がモダンに与えたインパクトは大きいようですね。

《聖トラフトの霊》+ 《神格の鋼》の簡単コンボも搭載していて面白いですね。

《神格の鋼》が《呪文捕らえ》に付いてもけっこう大変なことになるので...このオーラ、思った以上に強力なカードなのかも知れません。

まだまだモダンは奥が深い・・・

 

 

ということで今週はここまで!!

それではまた次回お会いしましょう!!