森安元希 Damage 4 Wins! 第10回 『並はずれて大きい等級。またはレベル』
タグ:Damage 4 Wins!, 森安元希, 読み物, 霊気紛争Text by 森安 元希
1.スタンダード出揃う
『戦乱のゼンディカー』『ゲートウォッチの誓い』
『イニストラードを覆う影』『異界月』
『カラデシュ』―...そして
2017年1月20日に『霊気紛争』が発売。
3ブロック制スタンダードとして最大のカードプールのスタンダードが開幕します。
新しい光景の訪れは間近です。
《石鍛冶の神秘家》、《精神を刻む者、ジェイス》以来となったスタンダード使用禁止の判が押された《密輸人の回転翼機》、《反射魔道士》、《約束された終末、エムラクール》の環境退場も含め、どのようなスタンダードへと変遷するのか。
いずれにしても劇的な変化を迎えることになりそうです。
3次元6場面のセット。
1000枚を超えるカードプールはそれぞれが独自にまとまりながら、相互にシナジーやデッキタイプを成立させてゆきます。
(当記事)Damage 4 Wins!では、そうした新環境のなかで『4ターンキル・デッキ』を組み、紹介してゆきます。
2.霊気紛争のメカニズム
今セットの『霊気紛争』にて、"即席"と"紛争"という2つのキーワード能力が追加されたました。
リストを見ると、どちらのキーワード能力もスタンダード目線ではミッドレンジ(中速)のゲームスピードをもつデッキで機能が最大限に活きるように調整されたようです。
元々重いスペルが軽く扱えたり、中~大サイズのクリーチャーがボーナスを獲得したりというような呪文が散見できます。
他にも、2度の呪文を唱えられる"巧技"サイクルはゲームスピードを早めそうですが、アグロ(高速)デッキがメインボードから使いやすい効果を持つカードは数が少なそうです。
前セット『カラデシュ』から継続している要素もあります。
"機体"と"エネルギー"は新しいカード群を得て、更に汎用性を拡大しています。
これらを踏まえて、『霊気紛争』のカードリストを改めて確認してゆきましょう。
3.注目の新カード
カードリストの中に、マナコストとP/Tがあまりにも不釣り合いな1枚を見つけました。
新型の機体群のなかに、マナレシオの値が 9というひときわ大きいものがあります。
1マナ 7/11。
(※マナレシオ=使用マナに対するコストパフォーマンス指標。クリーチャーの場合、パワーとタフネスの平均値をマナコストで割って示す。例:2マナ2/2のマナレシオ値1。3マナ4/4が1.33..。 値が高いほど優れている)
《領事府の弩級艦/Consulate Dreadnought》
とにかくデカい。とにかく軽い。
これまでのスタンダードで、パワー7以上の最軽量カードは同じく機体の《アラダラ急行》 5マナ8/6でした。
更に、パワー7と8の差は20点を与える際に殴る回数が3回と変わらないので、《アラダラ急行》を一方的に受け止められる《領事府の弩級艦》の方がサイズに優れていると言えます。
1マナにしてこれは革新的です。
《領事府の弩級艦》は、その名前も挙動も長年MTGのマナレシオ No.1であった1マナ12/12の大怪物
《ファイレクシアン・ドレッドノート》を彷彿させます。
(※このマナレシオ値 12を印刷上超える競技用カードは《死の影》のみ)
《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》
《ファイレクシアン・ドレッドノート》は「スタイフルノート」(※)というレガシーデッキの主力でもあるカードです。
(※スタイフルノート=自らの《もみ消し》で《ファイレクシアン・ドレッドノート》の誘発型能力を打ち消し、生け贄を用意することなく高速で着地させるコンボデッキ。名前は2枚の英語名の造語組み合わせより)
ちなみに、《領事府の弩級艦》にある邦訳"弩級艦"とは"ドレッドノート級 軍艦"を意味するものであり、産業革命当時、蒸気機関の超大サイズと大巨砲で世界を震撼させたイギリスの新型巨大戦艦「ドレッドノート」が等級を示す名詞と化したもの。
このことから、軍艦以外のものを「弩(ド)級」と付けて呼ぶ場合、"並はずれて大きい等級。またはレベル"のものを意味します。
イギリスが新時代を代表する戦艦を見せつけたように、ファイレクシアとカラデシュもみずからの武力を象徴するアーティファクトを建造していました。
そして、《領事府の弩級艦》のカードデザインには、もう1枚、そのデザインの系譜を感じ取れるカードがありました。
《墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan》
7/11という独特なサイズのクリーチャーといえば、この不可触の大海竜のことを指し示してきました。
語呂の良さから"セブン・イレブン"というP/T値だけで形容されることもあります。
こちらも過去、ヴィンテージデッキで《修繕》や《再活性》でマナの踏み倒しから度々現れ、無限のプレイヤーのライフを貪ってきました。
(※後年印刷された《ウラモグの種父》のP/Tも7/11ですが、構築フォーマットで姿を見る機会が少なかった為にセブン・イレブンの異名を襲名した様子はなさそうです。)
《領事府の弩級艦》は、広いカードプールで活躍する2つのカードを引き継いだ機体(期待)の新鋭です。
みごと構築でも活躍し、セブン・イレブンの名を継げるでしょうか―...
新たな《ファイレクシアン・ドレッドノート》
新たな《墨溜まりのリバイアサン》
今回は、2枚のカードの面影を持った新型機体をキーカードに、4ターンキル・デッキを組みます。
4. 《領事府の弩級艦》デッキ
改めて《領事府の弩級艦》の詳しいテキストを確認しましょう。
《領事府の弩級艦》(1)
アーティファクト-機体
搭乗6
7/11
以上です。
おどろくほどテキストが短い。
実際のカードには搭乗の注釈とフレーバーテキストが記されていますが、ゲームのテキスト欄としては「搭乗6」のみ。
パワーの合計が6以上になるようにクリーチャーをタップさせることで、《領事府の弩級艦》はそのエンジンをふかし始めることを意味するだけです。
キーワード能力3つの《墨溜まりのリバイアサン》より更に短いです。
その為、《領事府の弩級艦》の活用に必要なものは《もみ消し》や《修繕》ではなく、パワーをいくらか持つクリーチャーたちとなります。
しかし、当然ですが《タルモゴイフ》や《僧院の導師》を擁さないスタンダードでは、軽量クリーチャーは基本的にはパワーを6も持ちません。
パワー5も該当クリーチャーがおらず、パワー4でさえ少な目です。
更に《通電の喧嘩屋》のように、攻撃した時に上がるサイズは搭乗要員の際には向上後のパワーのカウントが出来ないので、シナジーを慎重に見てゆきましょう。
カードプール的に、搭乗可能なものはパワーの値が「3」の線から一気にその数を増やします。
効率良く搭乗する為には、パワー2以下をデッキに出来るだけ織り交ぜず、「パワー3だけで揃えてどの組み合わせの2体でも搭乗出来る」という形にしてゆきたいところです。
これらを踏まえると、最高にして最愛のパートナーは明確に《模範的な造り手》です。
現代によみがえった《秘密を掘り下げる者》として、スタンダードでも機体デッキの主軸となっているエースアタッカーとして活躍しています。
1ターン目 《領事府の弩級艦》プレイ
2ターン目 《模範的な造り手》2体プレイ
この組み合わせで《領事府の弩級艦》が最速2T目から動き出します。
(0点)、7点、7点、7点とダメージを与えてサックリと4ターンキル。
1マナのカード3枚で4ターンキルというのはバーンデッキの代名詞《ゴブリンの先達》3枚と同等のパフォーマンスを誇ります。
採用しない手はなさそうです。
※《発明者の見習い》は《模範的な造り手》同様に『カラデシュ』環境では機体デッキのアタッカーとして採用されていますが、パワー2ということもあり一旦採用を見送ります。
《経験豊富な操縦者》も色拘束が厳しい点を除けばたっぷりのシナジーを持つカードです。
占術2を行うのは今回のように『特定のキーカード』が存在するデッキには、それを引きこめるようにする安定性をもたらします。
ゲームスピードを落とさずデッキの事故率を逓減させるメリットは、見た目以上に強力です。
機体のP/Tを修整させる効果は勿論言うまでもなく《領事府の弩級艦》と相性が良いです。
《模範的な造り手》と同じように1ターン目《領事府の弩級艦》プレイの後、2,3ターン目《経験豊富な操縦者》を2体続けてプレイして搭乗するだけで9/13という更に暴力的に育ったサイズの《領事府の弩級艦》が動き始めます。
加えて、4ターン目にパワー3のクリーチャーをプレイすれば《経験豊富な操縦者》1体が攻撃に参加できるようになり、《領事府の弩級艦》が8/12へと縮む分と合わせて(o点)、(o点)、9点、11点と丁度20点のダメージで4ターンキルです。
気になる色拘束ですが、アーティファクトを多用するデッキの場合《産業の塔》でマナベースが補強されているのも注目しましょう。
《産業の塔/Spire of Industry》
他に2マナ域では《屑鉄場のたかり屋》も優秀です。
通常展開する分には《経験豊富な操縦者》と異なり、色の制限がされないもの大きいところです。
もちろん、《模範的な造り手》と《産業の塔》のアーティファクト・カウントにも貢献するので、カラートラブルを更に遠ざけます。
墓地回収の能力も合わせて、《経験豊富な操縦者》とは違う方面からデッキの運用を支えてゆく優秀なクリーチャーです。
3マナのクリーチャーも、魅力的で優秀なものが多いです。
『カラデシュ』だけでも、
《模範操縦士、デパラ》
《異端聖戦士、サリア》
《ピア・ナラー》
《ラスヌーのヘリオン》
等々が候補です。
採用クリーチャーをドワーフに寄せるなら《模範操縦士、デパラ》がひと際優秀な能力で、全体の統一感が出ます。
アーティファクト・カウントを満たしつつ小回りの効く《ピア・ナラー》と枠を競うことになるでしょう。
ここまでは《産業の塔》以外は、スタンダードの赤白機体系のデッキでも見かけたカードたちです。
『霊気紛争』の新カードにも、基準を満たすものがあります。
エネルギーを獲得できる《霊気晶の鉱夫》は基準を満たしつつ、除去耐性も持つことで対コントロール性能があります。
緑マナを含みますが、新キーワード能力"紛争"達成で戦線を維持しやすい《改革派の結集者》も同様に対コントロールの性能が事前から評価されています。
どちらも強いクリーチャーですが、搭乗クリーチャーとしてのシナジーは少し薄いです。
《改革派の車輪職人》は回避能力を持たない《領事府の弩級艦》を支援する優秀な搭乗要員です。
《模範操縦士、デパラ》を採用する場合には、ドワーフであることの強みも更に活きてくることでしょう。
《改革派の車輪職人/Renegade Wheelsmith》
5.マスター・ピース
そして、『霊気紛争』のカードリストを確かめているとき今回のデッキはマスター・ピースと出会いました。
(※発明品枠ではなく、必要不可欠なパーツという意味の方)
クリーチャー・カードではなく、機体の駆動そのものに貢献するカードがありました。
《攻城化改造/Siege Modification》
その場で機体を作り上げる改革派の兵器と技術を表現したオーラ・カードです。
これがカラデシュ領事府の誇る大戦艦と出会うことで真価を発揮します。
1ターン目《領事府の弩級艦》プレイ。
3ターン目《攻城化改造》プレイ。
3ターン目10点、4ターン目10点。4ターンキル。
これぞ2枚 20点コンボ。
前回、スタンダードよりプールの広いフロンティア編で紹介した《通電の喧嘩屋》と《アラシンの先頭に立つ者》の2マナと3マナの2枚より更に1マナ軽い組み合わせです。
しかも色拘束に至っては《通電の喧嘩屋》相当の部分が無色なので、純粋にシンボル2つ分緩くなっています。
2色で纏めれば、カラートラブルでプレイ出来ないということはほぼないでしょう。
『霊気紛争』のアンコモンで成立する組み合わせとしてリミテッドでも話題に上がっていますが、スタンダード級だと感じています。
加えて、これまでエンチャント戦法を否定してきた《反射魔道士》の退場という大きな追い風もあります。
《領事府の弩級艦》+《攻城化改造》
デッキの軸が決まりました。
この2枚の組み合わせを可能な限り実現、支援するデッキにしましょう。
実は前セット『カラデシュ』にも《攻城化改造》に類するカードがあります。
(※『霊気紛争』の《浮遊化改造》は残念ながら5マナと重いため今回は考慮しません。)
《エンジン始動》です。
《ラッパの一吹き》より1マナ重い分、機体もクリーチャー化させる全体強化のソーサリー呪文です。
3マナと4マナの差は大きく、流石に"《領事府の弩級艦》との2枚コンボ"とまではいかないですが、逆に2枚引いてきてしまった《領事府の弩級艦》を同時に出撃させられるカードはそうそうありません。
加えて、《エンジン始動》は《領事府の弩級艦》を引かずに普通のクリーチャーが多く並ぶパターンにも対応します。
これはクリーチャーにも普通にエンチャントできる《攻城化改造》も同じです。
色んなパターンに対応できるカードは、結果的にデッキ全体のトラブル発生率を低くします。
《エンジン始動》、採用です。
《領事府の弩級艦》、《模範的な造り手》、《屑鉄場のたかり屋》、《経験豊富な操縦者》、《攻城化改造》そして《エンジン始動》。
デッキの基本パーツが出揃いました。
6.サポートパーツ
この基本パーツを活用していくためのサポートパーツを決めてゆきましょう。
その中で、未決定の"3マナ・クリーチャー"の枠も埋めてゆきます。
ひとまず、高速化の鍵である、《模範的な造り手》が2ターン目に3/2になれる可能性がどれくらいあるか考えてみましょう。
2ターン目までにアーティファクトを置けないと、1/1という貧弱なサイズのまま戦闘に参加するということになり、4ターンキルへの貢献率が著しく落ちてしまいます。
これにはアーティファクトが《領事府の弩級艦》と《屑鉄場のたかり屋》の2種8枚だけだと少々心許ないです。
そして今までのスタンダードにおいて、2マナのアーティファクトとして最も典型的なカードは間違いなく《密輸人の回転翼機》でしたし、このデッキにも必要でしたが、使用禁止なので大人しく他のカードを検討しましょう。
機体とは別に、単体でも機能する2マナのアーティファクト・クリ-チャーがいれば良いのですが―...その視点から探してみると、『霊気紛争』にありました。
《金属ミミック/Metallic Mimic》
パワーこそ2と、「パワー3」基準に合わないようにも見えますが、その種族強化の能力から後続のパワーを1つ上げることが可能で、パワー3をパワー4に出来ます。「パワー2とパワー4」という形で「2枚でパワー6を満たす」上での基準を満たすことが可能です。
2ターン目に《金属ミミック》をプレイする上で強化の役割が果たせない場合は1ターン目にプレイされた《模範的な造り手》に対してのみで、この場合だと2体で合計パワーは5しかありませんが、この展開だと先に《領事府の弩級艦》をプレイしておくタイミングがないため、搭乗には即座には影響がありません。
問題なさそうです。
また、1ターン目《模範的な造り手》から2ターン目《金属ミミック》、3ターン目《模範操縦士、デパラ》と繋げれば、機体を介さずドワーフの部族・シナジーのみで(0点)、3点、7点、11点と与え4ターンキルが実現します。
この場合、部族・シナジーのない他の3マナ・クリーチャーだと打点が足りなくなりますので、《金属ミミック》を採用するなら《模範操縦士、デパラ》を3マナ枠に優先して採用することになります。
1,2,3と動いて4ターンキルが実現する部族ビートダウンは(変身ギミックのような不確定要素を除けば)久しぶりです。
まだもう少しデッキ枚数に余裕がありそうです。
主軸となるドワーフたちは飛行といった回避能力を持ちません。
自身より大きいサイズのクリーチャー1体で止まるので、サポートしてゆきましょう。
回避能力の付与は《ピア・ナラー》より《改革派の車輪職人》の能力の方が僅かに効率的です。
瞬速や機体に対応できない部分には考慮が必要ですが、部族・シナジーの為にも追加の3マナとして《改革派の車輪職人》を優先してみましょう。
そして1ターン目のアクションも若干補強したいところです。
《産業の塔》を機能させるアーティファクト確保の為に新戦力《ギラプールの希望》を少し増やします。
ダメージに直結して貢献する《ボーマットの急使》の速攻より、飛行の回避能力を評価しました。
2マナの新型機体《キランの真意号》も非常に優秀です。
戦闘能力は、かの《密輸人の回転翼機》を上回り、新しい2マナ・アクションの定番として期待されています。搭乗3もこのデッキでは問題なく運用できる数値です。
1ターン目《模範的な造り手》、2ターン目《キランの真意号》、3ターン目《攻城化改造》⇒《キランの真意号》
(0点)、3点、10点、10点で、この場合も4ターンキルです。
また3ターン目に7/4飛行・警戒・先制攻撃が誕生するので防御面でも暫く鉄壁となります。
2ターン目《キランの真意号》、3ターン目《経験豊富な操縦者》+《領事府の弩級艦》、4ターン目《エンジン始動》の場合は4ターン目のみで20点という爆発力のあるダメージを叩き出せます。
伝説なので4枚は多い―...と言いたいところですが、めちゃくちゃ強いので素直に4枚採用しましょう。
7.メインボードのスペル
4《領事府の弩級艦》
4《模範的な造り手》
1《ギラプールの希望》
4《屑鉄場のたかり屋》
4《金属ミミック》
4《キランの真意号》
4《経験豊富な操縦者》
3《模範操縦士、デパラ》
2《改革派の車輪職人》
4《攻城化改造》
4《エンジン始動》
ひとまず土地周り以外のメインボード38枚が完成しました。
殆どが3マナ以下のカードなのと《経験豊富な操縦者》がいるので、土地は22枚に収めてみます。
8.サイドボード
アーティファクトの機体に頼るメインボードは、相手の《帰化》系の機能を持つサイドボードで対処されやすい部分があります。
その為、サイドボードでは、代替となる勝ち筋を用意する必要があります。
好カードは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》です。
流石にスタンダード随一のカードパワーと称しても差し支えなく、アーティファクト・メタにしてもクリーチャー・メタにしても、相手のサイドボーディングに対して強い動きとしてプレイすることが出来ます。
また、マナベースに色を足すことが必要ですが、《サヒーリ・ライ》と《守護フェリダー》の新しい【欠片の双子コンボ】は、新しい勝ち筋としては素晴らしいものになりそうです。
(※【欠片の双子コンボ】=過去のスタンダード、またモダンで存在した《詐欺師の総督》に《欠片の双子》をエンチャントして無限トークン無限ダメージを決めるコンボ。
《守護フェリダー》の戦場に出たときの能力で《サヒーリ・ライ》を選べば、-2の忠誠値能力を使える《サヒーリ・ライ》が復活し、《守護フェリダー》トークンを生成でき、同じ手順が任意の回数繰り返し行える。欠片の双子コンボ同様、無限トークン無限ダメージが成立する。)
3マナのプレインズ・ウォーカーとして《サヒーリ・ライ》は《キランの真意号》の起動コストとも相性が良い点も評価できます。
青をタッチできるということでカウンターも採用できるようになりました。即席を活用できる《金属の叱責》と、定番の《否認》が使い勝手が良さそうなので、《霊気池の驚異》や、コントロール・デッキにサイドインしてゆきましょう。
《耕作者の荷馬車》はサイド後重くなるデッキのマナ加速と色サポート、そして追加の機体としてベストマッチです。
9.デッキリスト
デッキが完成しました。
(※赤字は『霊気紛争』カード)
10.後記
禁止とパワーカードによって大変革が必然となる新環境。
色んなデッキが出てくることにわくわくしながら、皆さんも4ターン・キル決めてみませんか?
発売後に微調整を加えたリストで大会に出場してみようと思います(その所感も追記で書ければ良いなと思ってます。)。
前回ピックアップしたフロンティアという新フォーマットも、盛り上がりをみせているようで非常に嬉しく感じています。
やはり未開地の開拓は、楽しいものですね。
それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。森安でした。