【GP京都2018】サイドイベントレポートその5

text by Hirayama Shigetaka

日曜日はグランプリ開催期間の3日間の中でも最も多くの、競技からカジュアルまで多様なサイドイベントを用意しており、プロツアーを目指すチームのためのPTQ、レガシーやモダンのファンのための大型のイベント等、それぞれ開催している。
本記事では主にカジュアル寄りのイベントを紹介していく。


『カオスシールド大乱闘戦』
「大乱闘戦のジャッジになったので、《解放された者、カーン/Karn Liberated》が出たとき(カーンの奥義でその時点で生き残っている人全員でニューゲームが始まる恐れがある)のために新幹線をキャンセルして車で来ました!」というジャッジの宣言に大盛り上がりの参加者たち。

sidereport005 01.jpegグランプリ日曜日の恒例、大乱闘戦の幕開けだ。



sidereport005 02.jpegランダムに配布された未来予知のパックから《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を手に入れた幸運なプレイヤー。


sidereport005 03.jpegグランプリでこのような机の配置をするイベントはこれくらいなものだろう。


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「《罠の橋/Ensnaring Bridge》で止めて」
「ティムと《十三恐怖症/Triskaidekaphobia》」
自分の左隣のプレイヤーしか攻撃できない大乱闘戦のルールをうまく使った共闘だ。


「39番が39番を倒しました!」
いったい何が起きたのかと駆けつけてみると



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《苦花/Bitterblossom》を握りしめて息絶える39番の姿が!


『タイニー・リーダーズ』
ざっくり言うと3マナ以下のカードしか使えない統率者戦を1対1で行うフォーマットだ。
選べるリーダーも大きく制限されるため、レガシーでも大活躍の《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》が登場するまでスゥルタイカラーにはリーダーが存在せず特殊ルールが制定されていた。
今回は参加者12名すべてのリーダーを紹介する。
《縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Striped》*2
《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》*2
《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》*2
《月皇ミケウス/Mikaeus, the Lunarch》
《メリーキ・リ・ベリット/Merieke Ri Berit》
《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
《鐘突きのズルゴ/Zurgo Bellstriker》
《野生の意志、マラス/Marath, Will of the Wild》
《栄光の神バントゥ/Bontu the Glorified》


『パウパー』
このごろ流行のフォーマット、パウパー。
店舗がオリジナル構築済みデッキを制作してもすぐに売り切れることからも人気が伺える。
白単英雄的と白黒《黒死病/Pestilence》の3-0対決となり、白黒《黒死病/Pestilence》のミチシタシンヤさんが4-0を達成した。

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「《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact》が強いです。これがあると《黒死病/Pestilence》がずっと割れずに残るので」
除去がかなり多めに搭載されており、白単英雄的の除去回避スペルを、《チェイナーの布告/Chainer's Edict》や《連合儀仗兵/Coalition Honor Guard》をうまく使い回避した。
「メインデッキはデッキリスト等を見て、大体コピーしました。《コーの空漁師/Kor Skyfisher》は、EtB能力を使いまわすだけでなく、単純に2マナ2/3飛行というだけで強いですね。友達と遊んでいて、同型の《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact》の対策にもなり結構多い白いアグロデッキの対策になるので、必要性を感じてサイドボードに《白の防御円/Circle of Protection: White》も取っています。結局《青の防御円/Circle of Protection: Blue》以外の4種類とも入っていますが」

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『カオスシールド大乱闘戦』R2
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《光輝王の昇天/Luminarch Ascension》ですごい勢いで天使を量産し始めたプレイヤー
天使は19体に及び、左隣のプレイヤーのライフも1なのだが...

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《運命の盗人/Fortune Thief》が除去できない。

12時ごろに構築が終わり、対戦が始まった大乱闘戦。
14時半ごろ、プレイスペースに戻ると誰もカードを広げていない。
「しまった結末を見逃したか」と思い、ギャラリーに
「どうなったんですか?」と尋ねてみたところ、1人のプレイヤーを指さした。


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「カーンの奥義が決まりました」
なんと!
本当に《解放された者、カーン/Karn Liberated》がパックから出ていた!

14時半にして(すでに敗退したプレイヤーは抜けたままとはいえ)ニューゲームに突入する大乱闘戦。
まだまだ終わりは遠そうだ。




『アジア・オールドスクール選手権2018トライアル』
日曜日のサイドイベントの紹介記事として、長々とオールドスクールというフォーマットの説明をしてしまったが、正直不安があった。
この、プレイできる人があまりに限られるフォーマット、本当に成立するのか......?
そろそろ始まっているかなというころ。どこでやっているのかとしばらくうろうろするも見当たらず、誰かに聞こうかなと思っていたところで

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見つけた。《Chaos Orb》だ。
《Chaos Orb》を起動するところをみたいと思っていて、こんなに早く見つけられるとは、ラッキーだ......と思っていたら。


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このカード、本当によく使われているらしい。
恐ろしいフォーマットだ。

私がこのようにオールドスクールを追いかけたがるのを見かねて(皆さんも見たいですよね?)観戦記事を書かせていただくことになった。
別の記事として掲載される予定なので、読んでいただけると非常にうれしい。



『マンスリーモダンマスターズ(MMM)』
8ラウンドにわたる熱戦を制しサイトウタカヤさんが7-0-1で優勝となった。
優勝賞品として《イクサランの相克》日本語foilコンプリートセットと、3種類の大判カードが贈られた。

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車で来た友人に手伝ってもらってなんとか持って帰る目処はついたということだ。

TOP8デッキリストは別の記事として掲載される予定なのでお待ちいただきたい。




『カオスシールド大乱闘戦』R3
カーンの奥義を起動したプレイヤーの下に座るプレイヤーは彼がゲーム開始時からプレイしていたクリーチャーに一瞬で葬られてしまった。
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こちらのプレイヤーはこの後も順調に生き残り、ゲーム開始から約5時間、驚愕の事態が発生した。

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「《解放された者、カーン/Karn Liberated》-14起動します」
R3開始。

そこからさらに1時間が経過したところでもう一度視察に行くと......

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ついに2人に。

《タルモゴイフ/Tarmogoyf》、《ナイレアの使者/Nylea's Emissary》、《ネシアンのアスプ/Nessian Asp》、《巨大な戦慄大口/Colossal Dreadmaw》と、歴代エキスパンションでもリミテッドで強力だと称えられた優秀な緑のクリーチャーを従えるマツバラユウイチさんが長い長い戦いを制した。


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大乱闘戦の様子はtwitterのハッシュタグ「#大乱闘戦」でも参加者たちの実況を見ることができる。
気になる人は是非チェックいただけたらと思う。


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