ラスベガスに行ってきた!今回は観光成分たっぷりめ、夜の街を友人らと練り歩きまくる最高に楽しい旅だった。特に最終日の深夜は風が心地よく、昼間の照り付ける太陽が嘘のように過ごしやすい。
これ、観光を中心に攻めるならむしろ朝昼寝て夕方から街に繰り出すのが正しいプレイングかもね、なんて話も出るレベル。時差ボケ0旅行なんてことも出来るかも?いやまあ昼に行った方が良い場所も無数にあるんですけどもね。
今週は涼しい初夏の夜をイメージした一週間でいってみよう。暗がりウィークだ!そしてのっけから、その暗がりで闇討ちに合う縁起の悪いカードを紹介しよう。《薄暗がりへの消失》だ。日本人的にはなんだか精神的にビビらせにくるジャパニーズホラームービーを連想しそうなカード名が印象深い。
英名は《Douse in Gloom》で、Gloom憂鬱な気持ちになることや闇・薄ぐらさそのものを示す。Douseは液体を浴びせかけたり、それにより濡れること、転じて火などを消すことを意味する。ニュアンスとしては、薄暗がりが液体のように覆いかぶさってきて取り込まれ、消し去られる...そんなところか。やっぱりホラーじゃないか、消えてしまう恐怖は万国多元宇宙共通。
カードとしては割と単純なもので、クリーチャー限定の2点火力で2点回復付き、所謂ドレイン系の呪文だ。インスタントなので使いやすいが、3マナというコストで潰せるクリーチャーは3マナのものでもギリギリなことが多く、あまり使いやすいカードとは言えない。
まあリミテッドではあるに越したことがなく、序盤の小型飛行クリーチャーなんかを打ち落としつつ回復してダメージレースで不利にならないようにしてくれるので有難い。初出は『ギルドパクト』で『運命再編』に再録された。『運命再編』のリミテッドでは変異や予示などでタフネス2のクリーチャーが戦場にいるタイミングが多く、それ故に腐ることは少なかった。
どちらの版でも、黒と何かの色を組み合わせた多色の組織に関係があるカードなのが面白い。『運命再編』ではまだまだ健在の頃のタシグルがなんだか悪いことをしている。怖さで言えば『ギルドパクト』のオルゾフの裏話の方が勝るかな。
ワインに塗れて死ぬ囚人、Douse in Gloomというカード名的にはこちらの方がダブルミーニングになっていてオシャレ。しかしオルゾフ組の人らは金にがめついしSっ気も半端ないときたもんだ。3度目のラヴニカ訪問でもこの側面が濃く描かれるのだろうか?