某宇宙の運び屋のオリジンストーリーを観に行った。興行的には思ったような数字を出せず、本国アメリカでは叩かれていると聞いていたのでどんなもんかと思ったが...これがなかなか良くて満足できた。会話の節々にシリーズの小ネタが散りばめられているため、それがすべてわかる変態にはいちいち楽しかったのである。ライトなファンには向かないだろう。ならず者たちが主役の映画って、やっぱり良いよね。ってことで今週はアウトロー・ウィークだ。法の外に生きるヤツらをご紹介!
まずはクリーチャータイプ、ならず者のレジェンドからいこう。このクリーチャータイプが制定されたのは『ミラディン』からと新しめ。2007年のクリーチャータイプ大再編ではそれ以前のクリーチャーの多くにこのタイプが与えられることになった。『モーニングタイド』では主要部族の1つとしてピックアップされ、青黒にその役割が与えられた。主に黒を中心に、青と赤に固まっており、法を司る白にはほとんどいない、そんなイメージ。伝説のクリーチャーは現在18体とそこそこの数がいるが、部族シナジーを持つ者は1体もいない。
やはり伝説のアウトローは群れないものなのか。そんな中でも《トレストの密偵長、エドリック》は他にクリーチャーがいた方が能力が活きてくるカードとしてデザインされている。彼はスパイや使い魔、《思考の急使》といった面々を雇い、あらゆる情報を逃さない。本人もスパイグラスがいくつも付いた装備をまとってやる気満々だ。
エルフなので高齢であるが、400年前の若いころからたった1つ知ることのできない秘密があるらしい...とかいう意味芯なコメントが『統率者』での初登場時、紹介文に書かれていた。その後『コンスピラシー』に再録され、続編『コンスピラシー:王位争奪』でもトレストという地名がこのシリーズの舞台である次元フィオーラにあることが判明。権力を求めての争いが絶えないこの世界で、誰が何を企んでいるかはこの男には筒抜けなのだ。
3マナ2/2と平凡すぎるスペックに、非凡な能力を併せ持つ。《沿岸の海賊行為》などにみられる、青によくある自身のクリーチャーが戦闘ダメージを与えることに成功したらドローをもたらす能力を持つ。クリーチャーを序盤でバババッと展開して殴って手札補充、という動きが基本で、そういう統率者デッキを作ると猛威を振るってくれる。
これと追加ターン系のカードを組み合わせるのが常套手段であり、特にならず者であることを活かして《悪名高き群れ》を徘徊コストで唱えてトークン大量展開&追加ターンという、まさに無法な動きを決めてやりたい。また、この能力はクリーチャーのコントローラーはだれかれ問わないオールレンジ能力なので、対戦相手同士で勝手に殴り合ってヘイトを高め合っていただくのも良いだろう。こちらを殴ってもドローは出来ないよ?という誘導セリフに磨きをかけて臨もう!