By Riku Imaizumi
マジック・フェスト名古屋2019の会場では、グランプリ本戦やラストチャンストライアルなど、数々の競技イベントが盛り上がりを見せる。
競技マジックを続ける上で欠かせないグランプリだが、マジック・フェストの楽しみ方はそれだけではない。十人十色、人によって楽しみ方は存在する。
例えば、SNS参加型イベントである「エルドレイン・アドベンチャー」も、競技以外のマジックの楽しみ方だ。
必要なのは500円の参加費のみ。参加賞として『エルドレインの王権』を1パック入手でき、いくつかのアドベンチャー(お題)をこなすことで、追加の報酬がもらえるイベントだ。
最大の特徴は、Twitterを利用していること。例えば、「オリジナルのプレインズウォーカー・カードを描いてその写真を(Twitterに)投稿せよ」というようなアドベンチャーが用意されている。
なお、アドベンチャー達成のためにアップされたツイートには、「#ELDRAINEADVENTURE」「#MTGNagoya」のハッシュタグがつけられている。興味がある方は、ぜひ検索してみて欲しい。
SNS参加型イベントはもはやマジック・フェスト恒例となったが、最新セットの雰囲気を感じてもらえるよう、毎回工夫をこらしている。
例えば、受付スタッフには雰囲気の合う衣装を着てもらっているし、アドベンチャーが書き記された本もまたエルドレインの世界をイメージした装丁になっている。
ちなみに、賞品のジンジャークッキー(大)は手作りである。
背景世界にどっぷり侵かりながら、友人たちとアドベンチャーをこなしていく。マジックにはそういう楽しみ方もあるのだ。
今回の記事では、そうした「競技としてではないマジック」を楽しむ人々の一例を紹介したい。
インタビューをお願いしたのは、Twitter名「チベタン(@Tibetan_suna)」さん(画面左)と「藤吉はるか(@harukabcc)」さん(画面右)だ。
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――インタビューを受けてくださってありがとうございます。今回、マジック・フェストにはどのような目的でいらっしゃったんですか?
チベタンさん「Twitterで繋がっている人に会いに来たんです。実際に会って交流を深めようかなと。
前回のグランプリ・名古屋では本戦に参加していたんですけど、今回は違う目的ですね。こういう機会はなかなかないと思うので」
――もう、探している人たちとは会えましたか?
チベタンさん「まだ、これからですね。一人とは会いましたけど」
藤吉はるかさん「探し中ですね(笑)。あと、地元の人たちとも何人かお会いしました。」
――じゃあ、終わった後にご飯とかも行くようなご予定ですか?
チベタンさん「そうですね。時間があれば」
――いい機会ですね。エルドレイン・アドベンチャーはどんなところが楽しかったですか?
藤吉はるかさん「お絵かきですね。そもそも大好きなんです。その中でも、エルドレインのロゴ(エキスパンション・マーク)を描くアドベンチャーが新鮮でした。そんなにまじまじと見たわけではなかったので。」
藤吉はるかさん「日ごろからマジックのお絵かきをしているので、公式のハッシュタグを使って発信できたのも良かったです(笑)」
――もし良かったら、書いたものを見せてもらっても良いですか?
チベタンさん「めっちゃ上手いですよ」
――ほんとですか? ......て、上手!
藤吉はるかさん「ニコル・ボーラスの擬人化です。これをきっかけにマジックにハマったんですよ」
――そういえば、さっきバッグにもこのイラストが描かれていたような......。
藤吉はるかさん「色紙ですね」
――これ、自作だったんですね......(商品だと思ってた)。マジックのお絵かきはいつから始められたんですか?
藤吉はるかさん「割と最近ですね。『灯争大戦』からパックを剥いたりコレクションを始めたんです。最初は軽い気持ちでニコル・ボーラスを可愛くしてみようかなと思って書いたら......愛着湧いちゃって(笑)。そこからもうニコル・ボーラスのカードを集めまくってます。ウギンとか、(ニコル・ボーラス関連で)周辺の子たちもいますよ」
――すごい、ニコル・ボーラスのアルバムですね。描いてあるイラストが本当に上手です。
藤吉はるかさん「今度、このキャラクターのプレイマットも作りたいと思ってます!(笑)」
――エルドレイン・アドベンチャーは、楽しんでいただけましたか?
チベタンさん「はい」
藤吉はるかさん「めちゃくちゃ楽しかったです」
――もし良かったら、お二人がTwitterにアップしたツイートを見せてもらえませんか?
チベタンさん「じゃあ、このツイートを......」
藤吉はるかさん「わたし、これかな」
《瞬唱の魔道士》ボックストッパーFOIL版!
――え、すごい
藤吉はるかさん「これ、引いたんです!」
チベタンさん「今、くじからとんでもないものが出てきたんです(笑)」
――一瞬、言葉を失いました。アドベンチャーの賞品では何をもらいましたか?
チベタンさん「パックと、基本土地ですね。当たったカードはこの通りです」
藤吉はるかさん「《創案の火》のFOIL版、デッキに入れられるので嬉しいです」
――良いカードがたくさん手に入りましたね。マジック・フェスト、まだまだ楽しんでください。
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Twitterのフォロワーの方々に会いに来たというチベタンさんと藤吉はるかさん。マジック・フェストの楽しみ方に、「Twitterの友人たちとの交流」を挙げてくれた。
グランプリ本戦が開催されるマジック・フェストだが、競技関係なく地方から人が集まるイベントという顔も確かに持っている。「マジックのお祭り」として名付けられたイベントである以上、競技マジックを楽しまない人にこそ楽しんでもらうべきではないだろうか。
エルドレイン・アドベンチャーを始めとしたSNS参加型イベントは、そんな人々のための企画である。友人たちといっしょに楽しんでみてはいかがだろうか。
マジックフェスト・名古屋2019 エルドレイン・アドベンチャーページ
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