《幼獣の復讐》、《薄暮薔薇の棘、ヴィト》、《不吉な海》 in スタンダード ~ デッキリスト探検隊 第35回 ~

By Riku Imaizumi


こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第35回です。


面白いデッキリストを見る機会が減ってきた昨今、


「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい


と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。


オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。


だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。


デッキリストにはビルダーの個性が光ります。


唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。


そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!


 


《幼獣の復讐》


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Designed by Nishida Yasuhiro


『イコリア:巨獣の棲処』版の《王神の贈り物》をご存知でしょうか?


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それは《幼獣の復讐》。各戦闘フェイズの開始時に、墓地のクリーチャーを1/1にして復活させます。
《王神の贈り物》と違って5マナですが、3色を要求するようになった上に、サイズが大きく下がってしまいました。


ですが、サイズと関係のない能力を備えたクリーチャーなら相性はバッチリです。


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墓地に《炎の大口、ドラクセス》がいる状態で《幼獣の復讐》を置いたら、そのターンにいきなり10点分の火力をばらまけます。
相手のデッキによってはそれで壊滅。1/1のチビドラゴンで焼き尽くしてやりましょう。


また、《炎の大口、ドラクセス》と《深海の破滅、ジャイルーダ》が能力の対象だからか、《天頂の探求者、カーリア》が採用されているのも特徴的です。


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戦場に出た時に天使・デーモン・ドラゴンを各1枚まで手札に加えられる、3マナ・3/3・飛行・警戒というハイスペックなクリーチャー。
このデッキだと《峰の恐怖》もサーチの対象に入ります。なかなか実現はしないかもしれませんが、《峰の恐怖》がいる状態で《深海の破滅、ジャイルーダ》から《調和のアルコン》につなげてみたいですね。


《天頂の探求者、カーリア》は戦場に出た時の誘発型能力なので、普通に唱えて良し、《幼獣の復讐》からリアニメイトして良しと、万能に活躍してくれるでしょう。
手に入れたフィニッシャーを捨てるのにはPWを使うようですね。


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王家の跡継ぎ》は《天頂の探求者、カーリア》のパワーを上げるオプションが強力ですし、
古き道のナーセット》の[ -2 ]能力でフィニッシャーを捨てればほぼすべての対象カードを焼けるはずです。


《荒野の再生》が8月3日の禁止改定で環境から姿を消したので、このようなソーサリータイミングの大ぶりなデッキを使ってみるのも楽しいと思います。


 
《天界の語り部》&《薄暮薔薇の棘、ヴィト》


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Designed by Cesare Carini in MTG Arena


 


天界の語り部》と《薄暮薔薇の棘、ヴィト》を併用したデッキです。


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デッキのベースは白単信心です。


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もともとライフゲインに長けたアーキイプなので、深く考えずとも《薄暮薔薇の棘、ヴィト》と《天界の語り部》の能力は使えます。
カラーリングを白黒にしたことで《復讐に燃えた血王、ソリン》を使えるのが良いですね。どのクリーチャーも非常に重要度が高いので重宝するでしょう。《群れの力、アジャニ》とマナ域で競合することが最大の欠点でしょうか。


《薄暮薔薇の棘、ヴィト》を使う際に狙っていきたいのは《太陽冠のヘリオッド》による絆魂付与です。
例えば......


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この盤面で《アジャニの群れ仲間》が5/5くらいに育った状態だと、《太陽冠のヘリオッド》で《アジャニの群れ仲間》に絆魂を付与して殴るだけで5点クロックがほぼ確定します。ブロックされなければ10点。
《太陽冠のヘリオッド》が強化能力を持っているため《アジャニの群れ仲間》の枠は適当なクリーチャーでもOK。戦闘で死なないのであれば《薄暮薔薇の棘、ヴィト》自身を強化していっても構いません。


《薄暮薔薇の棘、ヴィト》の難点を挙げるとするならば白への信心がないことと、このデッキでは全体絆魂付与のほうの能力を使う機会があまりないことでしょう。
それでも一度着地すればすごい勢いで相手のライフを削り取ってくれるはずです。


 
《不吉な海》&《型破りな協力》


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Designed by Robbe Schildermans



こちらはグリクシスコントロール。
デッキの核は、ドローをトリガーにするこの2枚です。


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「8枚ドローするたびに8/8を1体」の不吉な海と、
「1ターンに2枚ドローするたびに1/1飛行を1体」の型破りな協力
これらを青の十八番のドロー呪文で回していきます。


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大量にドロー呪文が入っていることから多くのゲームで安定してキーカードを設置できるはずです。
ただし、特に《不吉な海》は動き出しが遅いので、いかに序盤を凌ぐかがゲームの焦点になるのではないでしょうか。
炎の一掃》のような全体除去で耐え忍びましょう。


個人的には《灯の収穫》が入っているのが良いと感じます。
選択》などでドロー → 《型破りな協力》でフェアリートークン生成 → そのトークンをコストに《灯の収穫》をプレイ。なんかエネルギー変換っぽくて好みです。


相棒にはこちら。


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メインのゲームでは使い終えた《海の神のお告げ》の再利用が主になると思いますが、サイドボード後は相手に破壊された《不吉な海》や《型破りな協力》を拾えます。見たところサイドボード後も勝利手段に変化はないようですので、再利用できるのは貴重でしょう。
《海の神のお告げ》を使いまわすなら《空を放浪するもの、ヨーリオン》でも良いのですが、デッキが80枚になってしまうとキーカードにたどり着きにくくなるデメリットがありますので、一長一短です。


このデッキのもうひとつ良いところはレアカードが少なくて済む点でしょう。
必須のレアはありませんので、「ちょっと組んでみようかな」と思った人に優しいデッキです。
なるべくなら土地には《蒸気孔》などを使ったほうが良いと思いますが、MTGアリーナなどで一度使ってみてはいかがでしょうか。




以上、デッキリスト探検隊でした。


昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。


あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。


 


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