By Riku Imaizumi
こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第62回です。
「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい」
と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。
オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。
デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!
白黒緑・《ストリクスヘイヴンの競技場》
Designed by Nobuta Kazuhito
はい。ク●ディッチデッキです。
キーカードはク●ディッチ。
元ネタと違って地道に点数を稼ぐようなデザインになっています。「戦闘ダメージを与えるたび」という至ってポピュラーな得点条件なので、ク●ディッチ専用にデッキを特化するのは難しくありません。
どうでもいいですが、相手とも特殊勝利条件を共有できるようなデザインにできていたら、「競技をしている」感がでて楽しそうだったんですけどね。
さて、このデッキは、大量に戦闘ダメージを与えられるよう、トークンを大量に並べる構造になっています。
《クラリオンのスピリット》《フェリダーの撤退》は前の環境からお馴染み。そこに《セッジムーアの魔女》が加わった感じですね。
インスタントかソーサリーが必要になってきますので、「出来事」や「履修」で補助しています。
もちろん通常のインスタント・ソーサリーも入っています。《創発的配列》がうまい具合にデッキに噛みあっていますね。
《セッジムーアの魔女》がトークンを生み、《フェリダーの撤退》の上陸能力が誘発し、クリーチャーとなった土地は《ストリクスヘイヴンの競技場》で競技のプレイヤーになります。
全体的にマナ・カーブが低いデッキはありますが、履修によって《マスコット展示会》に繋がることもあるでしょうから、本来のマナ加速の役目も無駄にはなりません。
白黒赤・《回収するフェニックス》
Designed by Urano Akira
「履修を行う」と書かれたカードが16枚!
大量に授業を受けたはいいが途中でめんどくさくなって単位を落とす、そんな大学生活を思い出させるデッキです。
ごめんなさい、違いました。このカードが主役のデッキです。
《回収するフェニックス》。履修を行う代わりに墓地から蘇る......。なるほど、代返ってやつか。
履修持ちのカードは軽いものが多いので、2/2飛行速攻を呼び戻せるのはなかなか強力です。
理想は、《イマースタームの捕食者》とのタッグでしょうか。
方や破壊不能、方や自己再生持ち。
盤面が完成すると、追放除去以外で崩すのは困難でしょう。《戦闘講習》で育てていけばすぐに手が付けられなくなります。《ドゥームスカール》を自分から撃つのも良いですね。
《回収するフェニックス》は能力はなかなか優秀なものの、素のスペックが低いのが難点ですので、手札やライブラリーから墓地に送る良い手段があれば、さらに活躍するかもしれませんね。
白黒アグロ
Designed by Shimotani Kazuki
シルバークイルの優秀なカードを獲得したことで、白黒のアグロデッキが生まれました。
《シルバークイルの口封じ》は対戦相手がキープ基準にしたカードを言い当てるなどすれば、かなりスペックの高いウィニーとして運用できます。
もちろん封じる力においては《翻弄する魔道士》には及びませんが、「唱えられたら負ける」シチュエーションの少ないスタンダードでならば、十分優秀でしょう。
《侮辱》はハンデスに有益な能力がついたという意味で《思考消去》を思い出します。よりアグロに有利なカードになりましたね。
《消失の詩句》はシンプルに強い。シンプルに強い。シンプルなので言うことがない。
そして、サイドボードに控える《断割》のおかげで、混沌としたメタゲームにも対応できる力を備えています。
《解呪》にプレインズウォーカー破壊が付属しました。《消失の詩句》もありますので、対処できないパーマネントはわずかでしょう。
《精鋭呪文縛り》や《スカイクレイブの亡霊》もそうですが、対戦相手のカードに対する力は相当なものです。
ただし、白黒という色の性質上、攻める力では赤や緑に劣ります。カード一枚一枚には対処できたものの、ライフを押しきれず負けてしまった、という負けパターンが考えられそうなので、《光輝王の野心家》や《堕ちたる者の案内者》などの攻め気の強いカードでキープしてやりたいですね。
以上、デッキリスト探検隊でした。
昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。
あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。