年末年始にオススメ!カジュアルフォーマットへの誘い



今年もお世話になりました、岩SHOWです!

皆様に支えられたお蔭で、2016年もマジックの魅力を伝えることにオールインすることが出来ました。

とまあ、挨拶はこの辺で切り上げて。

今日は久しぶりにCard of the Day以外の記事を投稿してみようかなと。

タイトルにもある通り、年末年始のゆったりした時間を過ごすのに最適なカジュアルフォーマットをご紹介!

やっぱり冬はみんなで集まってこたつでワイワイマジック、これに限りますなぁ。

そこでガチンコなデッキ同士の調整を延々やるのも良いけど...こんな時くらい、のんびりまったりダラダラ遊べるフォーマットで、時間を浪費することを強く推奨したい。

家で鍋しながら・紅白観ながら・福袋を買って剥きながら...このコラムが思い思いの時間の過ごし方のお手伝いをすることが出来れば嬉しいね。

割と有名なものから、地球で僕とその周りくらいしかやっていないものまで、カジュアルフォーマットの魅力を語らせていただこう。



1.プレインチェイス戦

マジックプレイヤーは皆プレインズウォーカー(という設定)である。強大な魔力を持ち、様々な呪文を駆使して闘争を行う。

このプレインズウォーカー同士がドンパチやってる感をもっと味わってみたい、と思ったことはないだろうか。

TRPGよろしく、プレインズウォーカーの決闘をより深く味わってみたい!

Planechase.JPG

『プレインチェイス』『プレインチェイス2012』にて登場した次元カードと次元ダイスが、その欲望を満たしてくれるはずだ。

プレインズウォーク(次元渡り)を駆使して、あっちの次元こっちの次元を飛び交いながら戦う...さながら、ボーラスとレシュラックの決闘のように。

プレインチェイス戦は4人で行うのが推奨の多人数戦。ターン進行やゲームバランスを考えると、4人がベストだ。この辺は統率者戦にも通ずるものがある。

ゲームを開始するにあたって、次元カードを用いた次元デッキを作成する必要がある。

何度かこのフォーマットを遊んだ者としてここで提唱しておきたいことが。

絶対に、「単一次元デッキ」ルールが面白い!

次元カードを全種類集めてシャッフルしたものをデッキとして使え!

これに尽きる。次元デッキは各自が構築したものを持ち寄ることも出来るのだが...どこに飛ばされるかわからないワクワク感を味わうことこそ醍醐味。これは譲れないな。



次元デッキが完成したら、卓の真ん中にでもドンと置いて、ゲーム開始だ。

先手プレイヤーもドローありの一般的な多人数戦のゲーム進行を行えば問題なし。

ゲーム開始時に統率領域に置かれた次元デッキを捲って、そこがスタート地点となる。実際に捲ってみると...

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《アギレム/Agyrem》。プレインズウォーカー達はこの地に集い、決闘を開始した。

ちなみにこの地は次元ラヴニカにある《幽霊街》のことだ。

ラヴニカを彷徨う霊魂が集いし場所には...

「白のクリーチャーが1体死亡するたび、次の終了ステップの開始時に、それをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
 白でないクリーチャーが1体死亡するたび、次の終了ステップの開始時に、それをオーナーの手札に戻す。」

このような力が働いている。次元カードは常在型能力や誘発型能力を持っており、統率領域にありながら盤面に影響を及ぼしてくるのだ。

さてこの《アギレム》にいては、白いクリーチャーを使わないプレイヤーや、除去コントロールのようなデッキを使っているプレイヤーめちゃくちゃ不利な状況でゲームを進めなければならない。

白ウィニーのようなデッキを使用しているプレイヤーは唯々全力でクリーチャーを展開するのみだ。

一刻も早くこんな地を去りたい、と思うのであれば行動あるのみ!

各プレイヤーは自身のターンのメインフェイズにて、スタック上に何も乗っていない時に次元ダイスなる6面ダイスを振ることが出来る。

これでプレインズウォーカーのシンボルが出れば...プレインズウォーク成功!次元を脱し、次なる世界へ...今公開されているカードを次元デッキの下に送り、トップを公開!

空僻の盆地.jpg

《空僻の盆地/Glimmervoid Basin》。今度はミラディンだ...ってここはヤバいぞ。

「いずれかのプレイヤーが、単一の対象を持つインスタント呪文かソーサリー呪文を1つ唱えるたび、そのプレイヤーは、呪文やパーマネントや戦場に無いカードやプレイヤーのうち、他に対象にとれるもの1つにつき、1つその呪文をコピーする。それぞれのコピーは、それらのうち別々のものを対象とする。」

ややこしいことが書いてあるが、要するにインスタントとソーサリーはそれが対象に取れるものすべてを対象としますよということ。

《名誉回復》を撃つとすべてのパーマネントが木っ端みじんに。かなり混沌とした状況に陥ることになる。

これはたまらんと、また別のプレイヤーが次元ダイスを振る。...何も描かれていない面が出た。ハズレ。

ただ、このダイスは何度でも振ることが出来る。そのターンにそれまでに振った回数1回につき1マナ払うという条件つきではあるが。

1マナ払って再チャレンジ!出たのは...複雑な紋様。カオス・シンボルだ。これが出たら、テキスト下部のカオス能力が誘発。

《空僻の盆地》のカオス能力は...クリーチャー1体を対象とし、それのコントローラー以外の戦場にそれのコピーであるトークンを出す、というもの。

《アウグスティン四世大判事》がコピーとかされると、もう地獄だ。まさしくカオス!戦場を混沌へといたらしめるために、この目を狙ってみるのも良いぞ。

「単一次元デッキ」制と共に最後に提唱したいのは...専用の構築済みデッキで遊ぶのが一番面白い!

「赤白機体」とか「黒緑昂揚」で遊んでもそれほど面白くはない。ちゃんとデッキにテーマがあって、かつ適度に弱い。これ重要。

『プレインチェイス』『プレインチェイス2012』を持っていなくても、ネットでデッキリストを確認して再現するか...あるいはこの冬に登場した新商品『Planechase Anthology』を買うのもイイネ!

次元カードも全部セットになっていて、箱もカッコイイのでこれは買いだ。

個人的にオススメのデッキは青黒の忍者デッキ。《静風の日暮》率いる忍者軍団と共に次元を越えろ!

次元カード単体で購入したい方はコチラ



まとめ

推奨人数:4人

プレイ所要時間:1ゲーム1時間ほど(慣れないうちは次元1つ1つを確認しながらやるのでもう少しかかる)

こんなプレイヤーにオススメ:普段からボードゲームをやっている・プレインズウォーカー達が戦う世界を追体験したい





2.ヴァンガード

これまたプレインチェイス戦の次元カードのような大判カードを用いて遊ぶカジュアルフォーマット。

こちらのカードに描かれているのは背景世界で活躍する登場人物そのものだ。

Vangard.JPG

『ウェザーライト』~『ウルザズ・サーガ』までの物語で活躍した、魅力的なキャラクター達が集結している。

ヴァンガードもゲーム開始時にこれを統率領域に置き、あなたはそこに描かれたキャラクターとして、その能力を持った状態でゲームを開始する。

例えば《タールルームの勇士ターンガース》こと《Tahngarth》の場合、自身の全クリーチャーが速攻持ちとなる。コイツぁすごいぜ。

そしてヴァンガードのカードには、更に2つのファクターが。ゲーム開始時及び最大手札枚数と、ゲーム開始時のライフに補正がかかるのだ。

ターンガースは筋肉モリモリマッチョマンなのでライフは27点でゲーム開始!しかし短気なので手札は-1で6枚スタートとなってしまう。

能力で得られる効果が大きいものを選ぶのか、この補正が優秀なものを選ぶのか。通常のデッキにこのヴァンガードを添えるだけで全くの別ゲーになる。

一度遊んでみてほしいところだ。ここで、我らがウェザーライト・サーガ主人公のジェラードの能力を見てみよう。



Gerrard.jpg

《Gerrard》

あなたのドロー・ステップの開始時に、あなたは追加でカードを1枚引く

強い、さすが主人公!補正は?

ライフ補正:+0

手札補正:-4




...-4?手札3枚でゲーム開始?主人公やぞ!

オアリムはライフ12スタートとイメージ通り。さすがはサマイトの癒し手。

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スクイーは手札10枚でゲーム開始だ。アホの子だと思っていたんだが...ジェラードとのこの差は何?





さて、ここからが本番。

ヴァンガードも、きっちり作られたデッキと組み合わせて遊ぶとただただデッキが強化されて世紀末マジックになるだけで、それはそれで面白いのだが素材の持ち味を活かしきれてはいない。

このカジュアルフォーマットをもう一段回調理して「ヴァンガード・ドラフト」という形で遊ぶ。これが至高!

ヴァンガード・ドラフトは昔、BIG MAGICの在庫で持て余しているヴァンガードの使い道を考えて、なんとなくその場のノリでやってみたドがつくインディーズ、アンダーグラウンドカジュアルフォーマットだ。

このゲームは基本はドラフト...なのだが、パックを開封する前にまず、裏向きにしたヴァンガードのカードを1枚ずつ取って、自身のヴァンガードを決定する。

某ゲームのように2択や3択から選ぶというのも良いかもしれないが、己の運命力を信じて裏向きの1枚から選ぶのが盛り上がるだろう。

出来れば、ゲーム開始まで自分がどのヴァンガードを使うかは秘密にした方が良い。ピックの方針など、大きく変わるからだ。

《Maraxus》を取れているのであれば多少パワーが低くとも回避能力持ちを取ったり、トークン戦略を狙ったり。

《Sliver Queen, Brood Mother》を取れているのであれば軽量クリーチャーは必要なくなったり、《Karn》であれば『カラデシュ』環境ならアーティファクトを取りまくったりと、ヴァンガードに合わせたデッキ構築が自ずと行われるようになり、環境を定義するアーキタイプとはまた違った形のデッキが生まれえうことになるだろう。

ジェラードに合うデッキは...何だろうね。とりあえず後手1ターン目に土地を置く以外何かアクションが取れないとディスカードが確定してしまうので、1マナクリーチャーを多めに採用とか?

ヴァンガード自体がなかなか手に入りにくいものにはなっているが...これらは伝説のクリーチャーとなって通常のカードになっているものばかりなので、能力と補正だけしっかりと把握して、それらのカードで代用するのもありかも?

ウルザ、アシュノッドなどなどカードになっていない人達もいるって?大丈夫、その姿が描かれたカードや名を冠するカードを用いれば...う~ん...やっぱ無理してでも現物を手に入れよう!

昔の海外ロープレ感があって雰囲気も良いので、是非その手に取って遊んでほしい。

購入される方はコチラ



まとめ

推奨人数:2~8人(ヴァンガード・ドラフトは8人でやりたい!)

こんなプレイヤーにオススメ:ウェザーライト・サーガに慣れ親しんだ古参ファン。デジタルゲームからカードゲームに移行してきたプレイヤーなど





3.パックウォーズ(ミニマスター)

これは実際に遊んだ人も少なくないのでは?パックウォーズ、現在の正式名称はミニマスター。

マジックのパックを開封し、その中身を見ずに基本土地5種×3枚の計15枚を混ぜてしっかりとシャッフル。

その後通常のマジックと同じルールで、先手後手を決めてスタートハンド7枚を引いてゲームを開始する。

PC280018 - コピー.JPG

まあこれは、BMOなんかでも結構推している遊び方で、プレイヤーが2人・パック2つ(と基本土地)だけで遊べる手軽さから実際に遊んでみたプレイヤーも少なくないんじゃないかなと。

思うわけだが、じゃあそのアッパーバージョンは経験したこと、あるかな?

それは「無限マナ・パックウォーズ」!

文字通り、1ターン目から好きな色マナを好きなだけ使うことの出来るパックウォーズだ。

パックを開けたら土地は混ぜずにシャッフルし、初期手札は0枚でゲームを開始。初期ライフは10がオススメかな。先手もドローあり。手札ゼロでターン終了なんてあり得ないからね。

引いてきたカードのみで戦う...これがなかなか楽しい。

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はっきり言って、運ゲーも良いところである。例えば『カラデシュ』なら《航空船に忍び寄るもの》を引けば即座にゲーム終了。

速攻+無限パンプで1ターン目一撃死!この清々しさもまた良い。そういう時はそのカードを排除してそのまま第2ゲームと洒落こもう。

この「無限マナ・パックウォーズ」に、一段階上のゲーム性を与えたものもある。

先手:1ターン目に展開したクリーチャーに速攻付与

後手:1ターン目のみ2枚ドロー

先手と後手で得られるメリットに差異を与えて、選択肢をもたらす形だ。

これをワールド・マジック・カップの打ち上げで某殿堂にこの遊び方を教えてもらい、酒を飲みながら延々と対戦を行った。

げらげら笑いながら行えるカジュアル極まるマジックなので、大会商品のパックが中途半端に余った時なんかにはオススメ!



まとめ

推奨人数:2人(複数人でメンツを変えつつやっても良いね!)

こんなプレイヤーにオススメ:パックはあるが、ドラフトする程の時間や人数が揃わない状況





4.One Deck

今回はね、正直なところこの話がしたかったんですよ。

これまで紹介してきた3つは、公式に存在するカジュアルフォーマットだ(無限マナとかヴァンガドラとかは別だが)。

「One Deck」はもっとアンダーグラウンドなもので...フォーマットと呼べるかはかなり怪しい。

でも、「楽しい遊び方」であることは間違いないので、カジュアルフォーマットと銘打って紹介させていただくことに。

この遊び方で必要なものは、デッキが1つ。後は2人以上のプレイヤー。

デッキは何でも構わない。スタンダード、モダン、レガシー、ヴィンテージ...この4つのどれかであれば、ゲームになる。

では1個のデッキをテーブルの真ん中に置いて、ゲーム開始だ。要するに、デッキ1つを共有しながら戦う、それだけの話。

おそらくは皆もやったことがあるんじゃないかな。

一人回ししている友人に、次のラウンドまで少し時間があるな...って時に「そのデッキどう?良いんや、じゃあちょっと遊ぼう」と声をかけて...あるでしょう?ないかな。

僕はそういうの多くて、昔からしょっちゅう声をかけては自分のデッキなり友人のなりで1つのデッキでの対戦を行っている。

これは用いるデッキにも大きく左右されるのだが、基本的には楽しいものである。

1枚挿しのキーカードを引き込んで、内心ニヤニヤしながら相手がサーチカードを使うのを待ったり...独特の楽しみ方がある。

後は、気軽に同型戦の練習になる。友人知人が自分と同じタイプのデッキを持っているとは限らないので、サクッと同型戦の雰囲気を掴みたい時なんかは「One Deck」で遊ぼうと持ち掛けてみるのも良い。

とまあ、ここまで書いてきたことは前座だ。

本当に勧めたいのは、レガシーのデッキ「ベルチャー」を用いた遊び方なのだ。

僕はこのOne Deckをレガシーのデッキでやることが多く、特に「ANT」では多数遊んだ。

その時に行ったルールでは、先手ドローあり初期ライフ10・初期手札0枚。カードを引いていって、先にコンボを始動できれば勝ちだ。

《渦まく知識》と《思案》が気が狂うほどの強カードであり(次のドローを操作されるため)、ヒーヒー言いながら回していると他の友人らが集まってくる。

「楽しそうだな」という眼差しを感じた時にはこう言うのだ。「入って来いよ」と。

元々カジュアルもどカジュアルなフォーマットなのだ、他のマジックにはない「途中で参加プレイヤーが増える」ということがあってもおかしくないだろう。

というわけで、最終的には4,5人が1つのライブラリーを囲んで、誰が最初に《苦悶の触手》をぶっ放すのかのゲームを行う。

これはこれで楽しめたのだが、より良いところを伸ばしたいなと思った。

その末に辿り着いたのが...





5.3way-Belcher

我が魂のフォーマットだ。流派の創始者として、こういった形で世に公開できることを光栄に思う。

先述のように、「ベルチャー」を用いた「One Deck」戦なのだが、大事なファクターが1つ。

「3人で対戦を行う」

これが肝だ。これがこの遊び方の中毒性を通常の「ベルチャー」戦の億倍に膨れ上がらせている。

3人でゲーム開始、先手ドローありで初期ライフ20・初期手札0枚。

「ベルチャー」については...公式のデイリー・デッキでも取り上げているので読んでくれ!

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という宣伝も挟みつつ、改めて説明すると...マナブーストから《ゴブリンの放火砲》orストーム呪文に繋げて勝利する、シンプルなコンボデッキだ。

能力を起動すると土地が公開されるまでライブラリーを捲り、そこまでで公開したカードの枚数分のダメージを与える。公開された土地が《山》のタイプを持っていればそのダメージは2倍となる。

そのため、この「ベルチャー」デッキはライブラリーに土地が1枚、多くて2枚という異形の構成となる。これを《土地譲渡》でサーチするというわけ。

限られたマナブーストからコンボを決めて勝つ、という道を辿るこのデッキ。3人対戦の序盤は静かなもの。各自淡々とカードを引いていく。

《土地譲渡》を引いたものはこれで少ない土地を抜いて独占...と基本は行くところだが、例えば《ギタクシア派の調査》をすでに唱えていた場合。

対戦相手の手札に《ゴブリンの放火砲》があって、それを起動するまでそれほど時間はかからないという状況だったら...あえて唱えず、ライブラリーの土地の枚数を保持しておくことで、ダメージが抑えられるかもしれない、ということに賭けるのも手だったりする。

これはライブラリーが共有であるOne Deckならでは駆け引きポイントだ。

順調にマナを伸ばし、《巣穴からの総出》ルートを選んだプレイヤーが、ストーム6でぶっ放した。

これで彼の戦場には14体のゴブリンが並ぶことになる。普通ならば割かし致命的な動きであるが、3way-Belcherではそうでもない。

何せ、対戦相手は2人いる。このゴブリンたちで、40点を削らなければならない。

その隙に、いずれかのプレイヤーが《燃え立つ願い》から《紅蓮地獄》や《落盤》を調達してしまったら?すべて根こそぎ持っていかれるのだ。

リソースをすべて失っても、対戦相手2人の「コイツは仕掛けてきた」というヘイトが消えることは無い。もう終わりだ!

誰かを殺めようとすると、己が最も危険な状態になる。それがこの3way-Belcherの醍醐味だ。

勝つためには、敗北に最も近いところに踏み出さねばならない。これが最高に楽しいのだ。

3way-Belcher.JPG

ライブラリーは共有・墓地も共有。これにより《炎の儀式》は少々扱いにくい呪文となる。それがまた良い。

ライブラリーアウト制にしても良いし、それがいやならライブラリーが空になったら墓地(と追放領域にあるカードを)ライブラリーに混ぜて完全決着を狙うというのも良い。

《燃え立つ願い》より持ってくる、サイドボード...所謂"ウィッシュボード"は、唱えられて使用されると墓地ではなくサイドボードに戻る、というルールがオススメ。

盤面をリセットする権利が早い者勝ちでは少々面白みに欠ける。機会はみな平等。

このウィッシュボードも味があって、《強迫》でコンボ達成間近の手札から1枚ぶっこ抜いたり、《破壊放題》で人の放火砲を割って《財宝発掘》で釣り上げたり...

パーティーゲーム感があって実に宜しい。このゲームは皆、一度プレイしてみてくれ!

気の合う仲間とワイワイやると楽しいぞ!特に仕事上がり、徹夜明けだったりすると尚よし。

BMスタッフもBMO初日の晩なんかにホテルのロビーでこれをやっていることが多々ある(僕のデッキでね)。

そういうのを見かけたら、「アホやな」という目で見守ってやってほしい。




最後に、オススメの3way-Belcher用のデッキリストを掲載して〆にしよう。



3way.png



まとめ

推奨人数:3人(4人以上になるとゲームのバランスがとても悪くなる。3人が最強)

こんなプレイヤーにオススメ:抜けば斬られる・撃たれるという戦いを渇望する、現代を生きる侍orガンマン





6.最後に

マジックはTRPGをやる合間に息抜きとしてサックリ遊ぶゲーム、として作られたのがその始まりだ。

ガチガチの競技マジックも良いが、それぐらいゆるい空気の中で遊ぶマジックもまた格別。

今回取り上げなかったが、キューブドラフトや大群戦、魔界大決戦などなど、楽しい遊び方は底なし。

マジックの23年の歴史を信じろ、そして24年目の2017年も、遊びつくせ!

まあ、遊びつくせないのがこのゲームの怖いところなんだけどね。それでは、良いお年を!Happy New Year!