2014/01/07 統一された意思 - Card of the Day -今日の1枚-

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統一された意思/Unified Will

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さあ、今週は昨日に引き続き誰かのリクエストの1枚について語る「リクエストウィーク」というわけで、続いてのリクエストを紹介したいと思う。

「エルドラージ覚醒」から《統一された意思》。リクエストしてくれたのは…なんと、一緒にBIG MAGIC LIVEをやっている「関西のバーン神」ことリュウジだ。

GP静岡では風の様にスーッとドロップしたが、翌日のBM vs晴れる屋ではその鬱憤を晴らすかのように煽り倒していたのも記憶に新しい(まあ中島主税さんに負けたわけであるが)。そんなバーン神が、赤いカードでなく青いカウンターをリクエストとは面白いじゃないか。

このカードは、所謂「不確定カウンター」というものに分類される。

不確定カウンターとは、文字通り絶対に「打ち消す」カウンターと違い、諸条件を満たした場合にのみ呪文を打ち消すことが出来るカード達だ。

代表例が《マナ漏出》。相手が3マナ支払えなければ打消しという、後半土地が伸びきってからは役に立たない1枚ではあるが、《対抗呪文》と比べると要求される色マナが薄いため、使いやすさでは勝っている。

このグループはこういったカードが多く、この《統一された意思》もその例に漏れず。①Uで呪文の種類は問わずに打ち消せるが、相手よりも自軍のクリーチャーが多い場合に限るという条件付きだ。つまり、カウンターを最も用いるコントロールには向いていないということである。これはクロックパーミ的な運用を前提とした1枚なのだ。

スタンダードに存在した当時は、「吸血鬼」や「エルフ」といった、単色で面展開するデッキが存在していたのだが、これらのデッキが苦手としたのは《審判の日》や《紅蓮地獄》といった全体除去。

特に《紅蓮地獄》は2マナと軽いため、上述した《マナ漏出》では普通に3マナサッと払われて被弾してしまう。

このお悩みを完全に解消した1枚がこのカウンターだ。

シングルシンボルで解決になるのならば、色を足すのは容易い。

俗に言う《闇滑りの岸》《水没した地下墓地》といった優秀な土地や、《極楽鳥》がいたこともタッチで使うことを容易くしていた。

さらには「ゴブナイト」と呼ばれる赤のゴブリンとアーティファクトの超軽量ブン回り前提ビートダウンでも、《オパールのモックス》から出る青マナを用いて使われた。それぐらい、使い勝手の良いカウンターなのである。

モダンでも不意を突かれることがあるだろう。部族デッキに青い土地が見えたらご用心。

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