2015/08/28 猿の檻 - Card of the Day -今日の1枚-

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猿の檻/Monkey Cage

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 サルって、檻が似合うと思う。こう書くと動物愛護の人らに怒られそうだが、掴まってるのがお似合いとかそういうことを言いたいわけではない。動物園の見せ方も近年は大きく変わってきて、すべての動物が鉄格子の向こうにいるという訳ではなくなってきた。より自然に近い、ストレスを少しでも少なく出来る空間で野生の寿命以上に生きることが出来れば彼らも報われるのではないだろうか。まあそんなことは置いといて、減ったとはいえ今でも頑丈な檻というスタイルは存在する。そしてサルの仲間...どっちかと言うと小さなサルたちは、この檻が似合うと個人的に思う。立体活動を行う面々は、檻の側面や天井に手や尾でしがみつきぶらさがりスイスイと動き回る。また、檻の手前まで来て隙間から手を伸ばしたりするのもサルならでは。こういった行動が面白く、小型のサルは見ていて飽きないものだ。

 そんなサルを飼育する檻とはちょっとかけ離れた、それこそ鳥籠のような、市場で売るために閉じ込めておくための道具としての檻...そんなアイテムがマジックのカードにはある。読んで字の如く《猿の檻》。檻の中には猿がいる、そんなわかりやすく面白いアーティファクトだ。

 5マナで設置して、それだけでは仕事はしない。後続にクリーチャーが必要だ。それは、自他どちらのものでも構わない。戦場にクリーチャーが出た際に誘発し、これを生け贄に捧げそのクリーチャーのマナコストと同じ数の2/2類人猿トークンを檻から解き放つ。クリーチャーが着地した際の衝撃とかで檻が壊れちゃうのだろうか。重量級であればあるほど、大きい檻を壊したってことでものすごい数のサルが出て来る、と考えれば合点がいく。対戦相手が次のターン5マナ6マナで大物を叩きつけようとしている状況ならば、良い牽制になるだろう。逆にそういったファッティではなく軽量クリーチャー満載デッキを相手取った場合、1マナクリーチャーを出されて5マナ2/2とか情けないことになってしまう。3体出れば5マナで6/6を出したようなものなので悪くなく、それ以上の値になるとゲームを決める1枚となる。

 やはり、自分が大型クリーチャーを叩きつけてナンボなカードである。《修繕》《ゴブリンの溶接工》で《ファイレクシアの巨像》なんかをマナを払わずに戦場に出すデッキなんかもあったようだ。僕は、もっぱら《デルレイッチ》と...4ターン目《センギアの従臣》5ターン目檻&農奴サクってデルレ、これで6/6トランプルと2/2を7体確保、これだけで20点分打点がある。もうこんなコンボを決める環境はマジックには残されていないが、自家製キューブドラフトやっている人なんかはこの3枚をプールに仕込んでドリームコンボを楽しんでみてはいかがだろう。今なら《死の門の悪魔》《アロサウルス乗り》なんかもあるな。

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