2015/12/15 重バリスタ部隊 - Card of the Day -今日の1枚-

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重バリスタ部隊/Heavy Ballista

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最近「バリスタ」という単語をよく耳にするようになった。バリスタとは?イタリア語で「バールのカウンターに立ち、客からの注文を受けてエスプレッソをはじめとするコーヒーを淹れる職業、およびその職業についている人物」を指す、そうな。コーヒーショップを街中で本当によく見るようになったから、知識を持ったバリスタの方々も相対的に増えているのだろう。...ただ、古くからマジックをやっている人間としては「本格バリスタが...」というフレーズなんかには全く別のものを想起してしまう。今日はそんな要因になった《重バリスタ部隊》を紹介しよう。

バリスタと呼ばれるものはもう1つある。イタリア語のbaristaではなく、英語のballistaで、それが意味するものは...平たく言えば、むちゃくちゃデカい弩。据え置きの特大ボウガンと思えばよいだろう。矢や石弾、火炎瓶などを発射する兵器では、古くはアレクサンドロス大王の頃には使われていた白兵サポート・攻城・防衛兵器である。ファンタジー作品でも、ドワーフなんかが要塞防衛時にキリキリ巻いてバヒュンとぶっ放すシーンを目にしたことがあるだろう。三国志なんかでもお馴染みやね。

強力なこの兵器、マジックでもその姿を見ることが出来る。最近のカードだと『タルキール龍紀伝』でも登場した(さあ、コモンの束から探してみよう)が、それを名に冠するカードは意外と少ない。その初代こそが《重バリスタ部隊》。4マナ2/3の人間・兵士は、攻撃クリーチャーかブロッククリーチャーに2点のダメージを与えることが出来る。白という色にはこれと似た能力を持つカードが複数存在し、それらはテーブルトークRPG用語からとって"レンジストライク"と呼ばれている。戦場に飛び出したものは標的となるが、表に出てこないものには暴力は振るわない、白は紳士的な色であるということなのだろう。

2点と言うのはシャレにならず、相手はまずこのバリスタを除去できなければ戦闘を行うことが出来なくなってしまうだろう。初出となる『ウェザーライト』ではなんとレアリティがコモン。ということは、ドラフトにおいてこれを複数枚ピックすることが出来た。2体、3体並んだらもう...バリスタの淹れたコーヒーの香りを楽しんでいれば相手が投了してくれるレベル。

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