Power Artifact

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Power Artifact

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力が欲しいか、ならばくれてやる。といった感じに、マジックには力を授ける呪文が多数存在する。その授けられる力も、純粋な戦闘能力の増強・おびただしい知識・光の加護・邪神の如き貪欲さと破壊力・大自然の恵みによる活力...などなど、多種多様。マジックというゲームにおけるプレイヤーの立ち位置は、プレインズウォーカーと呼ばれる、魔術を操る多元宇宙における至高の存在である。その魔力を持ってして、我々が力を与えるのは...召喚したクリーチャーは勿論、同じ力を持ったプレインズウォーカー、魔力を引き出す土地、エンチャントやインスタント、ソーサリーなどの魔法そのものにもその効力を増すために力を与えることが出来る。そして、魔力を持った機械たち、アーティファクトも例外ではない。本日紹介する1枚はアーティファクトに力を授ける、《Power Artifact》。

『アンティキティー』にのみ収録の再録禁止カードで、当時の古いテキストしか存在しないので少々わかりにくいことが書かれているので、日本語版のオラクルを記そう。

「エンチャント(アーティファクト)
エンチャントされているアーティファクトの起動型能力のコストは、それを起動するためのコストが②少なくなる。この効果は、能力を起動するためのコストのマナの総量を1マナより少なくすることはない。」

思いのほかシンプルなテキストに。アーティファクトが持つ起動型能力のコストを軽くして、より使いやすいものにしようというカードだ。《Power Artifact》というカード名と、どう見ても起動型能力を持っている複雑な機械には見えない槍(斧?ハルバード?)に電気を送っているように見えるイラストから、戦闘に関するものに見えてしまうがそういうわけではない。まあ確かに、このイラストにあるように装備品にこれをつけて、装備コストを軽くするという使い方も出来ないわけじゃない。勿論、カード1枚使うのが勿体ないレベルのアクションだが...手からパリパリ魔力だしながらもう一方の手で武器を振るうという、無茶苦茶効率の悪いファンタジー的戦闘シーンを演出できるのは面白い。

肝心の能力をちゃんと使うのであれば、最も簡単なのは《厳かなモノリス》《玄武岩のモノリス》に貼りつけて、これらのカードのアンタップする能力のコストを安くする→3マナ生み出して1or2マナでアンタップ、またマナ出して...を繰り返してお手軽無限マナ。なんというか、わかりやすさもやることも素晴らしい、パワー漲るコンボである。どちらかと言えば統率者戦で使うコンボではあるが、決めるのが簡単なのでレガシーで運用しても良いんじゃないかな。しっかりと無限マナからゲームを決められる《威圧の杖》《ゴブリンの大砲》は用意しておこう。能力の起動コストが1以下にならないので、《ゴブリンの大砲》と2枚コンボというわけにはいかないのが、なんとも残念である。

本当に、2枚でスッと決まってしまうお手軽コンボなので、一度はこのお手軽3キルを味わってみてほしい。《Mana Crypt》があれば1キルも余裕だ。《メムナーク》でデッキを組むのであれば、必須パーツであると言っても過言ではない。

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