2015/12/3 ナントゥーコの導師 - Card of the Day -今日の1枚-

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ナントゥーコの導師/Nantuko Mentor

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君はナントゥーコを知っているか。いや、多くの方はご存じだとは思うんですが。スタンダードでも《ナントゥーコの鞘虫》は絶賛大活躍中だし、マイナーな種族である割に知名度はある連中だが、改めてどういった存在なのかご紹介しよう。

ナントゥーコはオデッセイ及びオンスロートブロックの舞台となった次元ドミナリアはオタリア大陸に生息する昆虫系ヒューマノイド。大体が人間ほどのサイズであり、カマキリのシルエットを持ち高い知性を持ち合わせている。彼らは自然と完全に調和して生きる道を目指しており、その名を冠するカードのほとんどがドルイドであることからも分かる通りその生き方は宗教的である。基本的には前述の通りオタリア大陸のクローサの森に生息しているが、後の世では荒廃した世界でアーボーグの沼地に移り住み、ウィンドグレイス卿と共に生きているようだ。それぞれの個体群の辿った未来は不明だが、その名は初出の『オデッセイ』から14年経っても未だに名前を見るのだから、どこかのセットでひょっこりと一団で帰ってくる可能性もあるね。ヴィダルケンだっていろんな次元にまたがってくらしているのだから、このカマキリ人間も次元を超えていたっておかしくはない。

《ナントゥーコの導師》はそんなオタリアに暮らすナントゥーコのドルイドの一人。自然との調和を目指す彼らの教えを体現し、実に緑らしい能力に仕上がっている。3マナ1/1という超貧弱ボディで戦闘には参加しないが、他のクリーチャーの戦闘を支援する緑のシステムクリーチャーの象徴的な存在である。3マナとタップで対象のクリーチャーのパワー分、そのクリーチャーのパワー/タフネスを上昇させる。所謂《Berserk》みたいなもので、純粋にして強力。とりあえず適当にクリーチャーでアタックして、ブロックされたやつを大きくして戦闘を生き延びらせたり、抜けたやつの打点を倍増させてってやってれば簡単に勝ててしまいそうだ。リミテッドではクリーチャーが純粋に弱かった時代とも相まって、やりたい放題出来たことだろう。

残念ながら構築ではちと重く活躍はしなかった。構築ならば倍加させずとも十分に戦闘を行えるクリーチャーを使うし、単純にオーバーキル。統率者戦でワンパンチに全てを賭けるデッキなんかを使うと楽しそうではある。《歓楽の神、ゼナゴス》デッキで倍の倍で一撃必殺とか...楽しそうではないかね?

ところで、背後にいる巨大なカエル(アヌーリッド)、これはサイズ倍増の呪文を受けた後なのか否か。もしここから更に大きくするつもりなら、確実にナントゥーコ食われるぞこれ...。

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