予言の寒気/Chill of Foreboding
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寒いやん。出張で東京に行った時の感想である。新幹線を降りると、空が真っ白で今にも雪が降ってきそうな状態。皆コートをまとう中、僕だけ「地元は温かい気候だったから」とパーカーのみで...なんとかなったが、さすがに寒さが身に染みた。寒いと知っていればもうちょっと厚着していったかな...でも言うても暑がりやからなぁ...と過ぎたことを考えながら、今日は「明日は冷えるで」と教えてくれそうな名前のこのカードを紹介しよう。
《予言の寒気》。なんだかよくわからないカード名ではある。それこそ予言書に「冷えるであろう」なんて書かれているのか?某魔法陣マンガのオチのようだが、しかしカードイラストを見る限りではそうではないようで。フレイバーテキストには「ちょっ......誰か何か聞こえたか?」と現代風なリアクションでホラーな一言が。このカードの英名を直訳してみたところ「不吉な予感の寒け」となった。だいぶ意味合いが異なるね。背後から迫る霊の手が、今まさに触れようとしているのを感じ取り、寒気を覚えたというニュアンスの1枚だろう。カード名が長くなりそうだったから「予言」とスッパリ短くしたのだろうか。個人的には《恐怖の悪寒の思念》のような長いカード名でも、リズムがあって覚えやすくてむしろ歓迎。とりあえず、冒頭で述べたように気温や体調を教えてくれる過去からのメッセージでないことは確かなようだ。
カードとしては、青によくあるライブラリー破壊。それも、対戦相手1人だけでなく各プレイヤーを狙ったもの。複数人で行うゲームでは全員のライブラリーを削ることが出来る。ここで大事なのは、自分もその影響を受けること。基本的に、ライブラリーに眠っているカードを墓地に置かれるということはそれがドロー出来なくなるため、例えライブラリーアウト負けはないにしても嫌なものではある。『戦乱のゼンディカー』の"嚥下"なんか、絶妙にウザったいしね。それをわざわざ自分のライブラリーに行うのはどうか、と一見思うかもしれない。しかし、このカードが収録された『闇の隆盛』ではこれはさほどマイナスではなく、むしろプラスに作用することが多い。このカードもそうだが、多数存在する"フラッシュバック"呪文。墓地のクリーチャーをコストにキャストされる青のゾンビ、スカーブ達。それらを扱うことが出来れば、自らのライブラリーを削るのはアドバンテージの獲得ですらあるのだ。特に同ブロックには《夢のよじれ》という同じくフラッシュバック持ちのライブラリー破壊がコモンに存在し、レアまで含めれば《高まる混乱》のような超ド級な1枚もある。これらと《予言の寒気》自身をドラフトでかき集めれば、デッキの完成。3マナで5枚削るのは効率が良いとは言えないが、これらの恩恵を得られる可能性があるとは良い。
皆も、この時期の寒気には気を付けて。ちょっとでもゾクッとしたのを感じたら、無理せず休むことが大事。でもマジックの場合は、こういう呪文で削りきられる前に全力でビーとしちゃおう!