有刺鉄線/Barbed Wire
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先日洗い物をしている時に、ちょっとしたアクシデントで親指の爪と肉の間に...はい、痛い話です。直接的な描写は避けるが、それはそれは痛かった。感覚だけでは「取れた?」と思ってしまうレベルで、でも実際は大したことなくてほっとしたんだけど、それでも痛いのは痛い。今でもキーボードを打つ度にちょっと痛い。今日はそんな、痛い痛い1枚を紹介することで、自分が抱えている痛みを拡散したいなというはた迷惑な試み。
マジックには痛いカードは山ほどある。もはや痛いを通り越して遺体になっているカードもあるが...人間、どちらかと言えばリアリティのあるものがキツいわけで。スプラッターのとんでもないエクストリームな殺し方は笑って見れても、釘を踏むシーンだとアイタタと思ってしまうもの。そう考えてマジックのカードを見てみると...これこれ、むっちゃ痛そう。《有刺鉄線》。いってぇぇぇぇぇなんだこの痛すぎるイラスト。ギャリッギャリに絡みつく極太の鉄線、巨大な刺、引き裂かれる二の腕の肉、飛ぶ血飛沫...これ、助かるのか?ベロンッといってしまってる。
カードとしては、各プレイヤーのアップキープに誘発し、そのプレイヤーに1点のダメージを与える。このイラストで1点とは落差があるが、それはひとまず置いておこう。この鉄線は自分にも絡みついてくるが、2マナを払うことでこのダメージを軽減することは可能だ。たかが1点、されど1点。各プレイヤーにダメージを与え続けるカードは複数存在するが、自分のみがダメージを防げるカードというのは珍しい。『メルカディアン・マスクス』では、すべてのプレイヤーが起動できる能力を持ったカードが複数登場した。これらは比較的安いコストでお得な効果を得られるが、相手にも使われる危険性があるということでカードパワーのバランスをうまく調整している。一部は調整されすぎて弱くなってしまっていたりするが...まあそれは置いといて。メルマス発売日にワクワクしながらブースターパックとトーナメントパックを剥き、小冊子などでその全プレイヤーが使用できる起動型能力、"オールプレイ能力"を把握しながらカードを見ていくと...この《有刺鉄線》と出会い。皆にダメージを与えるが2マナ払えば軽減できる、なるほど!と存在を把握。で、いざ弟とシールドで対戦。《有刺鉄線》を出され...ライフは少ないけど、了解了解、2マナ払うわ!...え?払えない?オールプレイ能力じゃ...ない!?と、驚かされた記憶が。これはかなり思わせぶりで、当時友人らでも勘違いしている子が沢山いたものだ。
そんな出会いをした《有刺鉄線》、当時の僕はこれをクロックに、後はカウンターやバウンス、火力呪文で構成された所謂カウンターバーン系のデッキを組み、「有刺鉄線電流爆破マッチ」とはしゃいでいたものだ。あぁ、そんな日々ももう遥か遠く...いつか採録されたら、また使ってやろうと思いながら、今日もマジックを愛しております。